ムサビオープンキャンパス2018を楽しむ7つの方法

2018年6月6日(水)

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ムサビのオープンキャンパスがいよいよ今週末開催されます!


MUSABI OPEN CAMPUS 2018

●開催日:2018年6月9日(土)、6月10日(日)
●時間:両日10:00-16:30 *予約不要。入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス
*お車でのご来場はお控えください


いろいろシリーズものを書いてたもんで遅くなりましたが、ムサビオープンキャンパス(以下オーキャン)についてシリーズでお送りしていきます。
最初はオーキャンのポイントを7つ紹介!!


1.誰でもウェルカム!
6月のムサビオーキャンは受験生はもとより、受験生や在学生の親御さん、他美大生、企業の方、小中学生、地域の方なども対象とした「ムサビ、いや美大がどういう大学なのか知ってもらうため、美術の楽しさを感じてもらうための大学主催イベント」になってます。

このポリシーはムサビがオーキャンをスタートした時から変わっていません。
「オープンキャンパス」って言うとつい「受験生のための企画」と思われがちですが(もちろんその要素もあるけど)、高校生じゃなくても全然OK。
他美大生や他美大職員さんも来てるし(笑)、企業の方も調査でいらっしゃってるし、最近は近隣の子連れのご家族がかなり増えました。
芸術祭(学園祭)って模擬店もあるしお祭り気分で楽しいんだけど、実は子供が楽しめるイベントってそんなにないんですよね。「お祭り」という空気感で楽しんでるというか。
でもオーキャンでは、全学科でワークショップをやってたり、いろんなものを作れて実は芸術祭よりも子供さんは遊べるはずです。


  • 去年の日本画ワークショップ

6月オープンキャンパスのコンセプトは「Seeing is believing.」
日本語だと「百聞は一見に如かず」で、なんとなくわかったような気になっているムサビのこと、美大のことを 自分の目でムサビを見て、想像のムサビを自分ごととして感じてほしいのです。

あ、「予約不要」と書きましたが、空間演出デザイン学科のファッションショー等人気企画は整理券を配布してたりするんでご注意を。


2.素のムサビを見よう!
遠距離の受験生の利便性を考えるならば、高校も夏休みになる海の日近辺にオープンキャンパスをやるのがベストだと思います。実際その時期にやってる大学の方が多いです。また、最近はパッケージ化したオーキャンを年中やってる大学も増えてきてます。
でもムサビは「美大なら授業真っ最中の一番汚い状態を見てもらった方がよくね?」ということから、あえてこの6月中旬にキャンパス全体を使って開催するようにしてます。
もちろん「一番汚い」といっても、イベントとしてお客さんを迎え入れるので、授業参観の時の先生ぐらいにはお化粧はしてるけどね(笑)

特に土曜日は普通に授業日だから、あちこちで講評会風景を見れるはずです。
これは去年の工デ・木工の講評風景。


3.朝から来るべし!
「あんな田舎へ朝から来いって・・・」とお思いのそこのあなた!!
田舎には間違いないけど、騙されたと思って朝から来てほしいんです。ムサビのオーキャンに参加した人ならきっと同じことを言うはず。「ああ。朝からくればよかった・・(涙)」と。

よくある最近の「入試相談のための会」だと、無料バスで大学へ行き、講義室で全体説明と入試変更点の説明を受け、キャンパスツアーに流れ、無料で学食を食べ、学校にはほとんど来ない著名教授のトークショーを聞き、2つぐらいしかやってないワークショップと言う名の工作をやり、個別相談という名のAO入試登録をし、無料バスで帰る・・・という流れでパッケージ化されています。
これはこれでお客さんを迷わせず短時間で必要なことを知れる丁寧なやり方。
オーキャンにいくだけで受験料が減免される親切な大学もチラホラ・・。

それに比べてムサビのオーキャンは本当に不親切です。
無料バスも出てないわ、無料学食チケットも配ってないわ、イベントが多すぎるわ、イベントの時間はかぶってるわ、建物が複雑だわ、エレベータがついてない建物があるわ。


  • 去年の視デ

でも、どれに行こうかなー、どれにしようかなー、と迷いながら自分で組み立てる楽しさがあるはずだし、それが大学ってもんだし、自分で選択し作り、時には偶然出会ってしまったものを楽しむのが美術だと思うのです。
迷う時間も含めてせっかくなんで、ゆっくり時間を取っていただければ。
できれば二日間来てほしいぐらいでして、ほんと、それくらいのボリュームなんです。ムサビってやりすぎちゃう悪い癖が昔からあって・・。


4.大学全体を使ったオーキャンは6月だけ!
8月にも「真夏のオープンキャンパス」をやってますが、こっちはどちらかというと「ムサビではどういうマナビをするか?」なミニ講義中心なので、6月オーキャンほどどなたでも楽しめる形にはなってないし、工房も開いていない方が多い。もっと受験希望者&保護者寄りというか。
大学全体を使ったイベントはこの6月オーキャンだけなんです。
できれば6月に来て、さらに8月に来てもらえるとベスト。


  • ほとんどの工房に入れるのも6月オーキャンの特徴ですね。これは彫刻学科の木工工房

 
5.違う領域にも興味を持つべし!
「行きたい学科は決まってる!そこしかない!!時間もないし」という方は、その学科だけチェックすることを止めはしません。ただ、せっかく同じタイミングで他の領域を見れるチャンスなのに、その学科だけで終わってしまうのはもったいないなーと思ってて。

例えば、アニメ・マンガにしか興味がなく「だから映像学科」という方。
視覚伝達デザイン学科やデザイン情報学科の方がやりたいことに近いかもしれないし、実は油絵学科という選択もあります。油絵学科や日本画学科を見ると、「あ。結局アニメや漫画も絵画表現力なんだな」と気が付くかもしれません。


  • 9号館地下展示室の基礎デ。

「プロダクトに興味があるから工デ」という人も、もしかしたらやりたいことと合ってるのは基礎デザイン学科かもしれませんよ。

「建築に興味があるから建築学科」って人も、「建築」をどの視点で考えるかで変わってきます。
店舗設計だと空間演出デザイン学科かもしれないし、インテリア視点だと工芸工業デザイン学科だし、「まちづくり」視点だと視覚伝達デザイン学科かもしれないし、「美大らしい実在を使った楽しさ」だと彫刻学科なのかもしれないし、舞台美術視点だともしかしたら映像学科の可能性もあります。


  • 12号館1階の映像学科ビデオアトリエ。ドラマの美術セットを作るのも映像学科

「グラフィックデザイナーになりたい」であればどの人も視デや基礎デを推薦すると思いますが、「なぜグラフィックデザイナーになりたいのか?」を追求していって「デザインの力で世の中を変えたいから」が答えだったら、新学科のクリエイティブイノベーション学科も範囲に入ってきます。

せっかくの全学的なイベント。頭を柔らかくして、ぜひ違う学科・違う領域のフロアものぞいてみてください。
 
 
6.今年もアートディレクターはminnaさん!
ムサビでは毎年、卒業生をイベントのアートディレクターとして迎えて、ポスターやDM、学内サイン、配付するパンフレットからwebデザインなど幅広い制作物を手掛けてもらってます。
好評につき、3年連続で今年もデザインチーム「minna」さんが担当されました。
このPARTNERでは何度も紹介してるけど一応プロフィールを。

minnaとは、空間演出デザイン学科卒の角田真祐子さんと工芸工業デザイン学科卒の長谷川哲士さんが2009年に設立したデザインチームで、グラフィックやプロダクトなどのジャンルにとらわれず、領域を越えて幅広くデザインをされてます。2013年に株式会社ミンナとなったから今年で法人化5年目。これは気合の5ポーズ。
最近だと「京都ものづくり〜REAL KYOTO NEW KYOTO〜」のイベント空間・ロゴ・リーフレットのデザイン、テキスタイルデザイナー氷室友里さんのロゴ、オリジナルフォント、SNIP SNAPシリーズのパッケージ&リーフレットデザインなどもされてます。ってこれもminnaだったのか・・。

立体も平面もなんでもござれというか、立体的に平面を考えられるのがminnaの特徴かもしれません。しかし、角田さんは見るたびに若返ってる気がする・・。

んで、今年のムサビオープンキャンパスのデザインは、というと

蝶がモチーフになってて、DMは変形されるとまるで花に蝶がとまってるようにできるんです。
よくおもいつくなあ・・。

ちなみにですね。
このDMが納品された時期は手羽はお出かけ続きだったもんで久しぶりに自分のデスクに座ったんですよ。

机の上には大量の回覧だったり原議書だったり届いた荷物が乱雑に置かれてたんですが、そこにチョコンと蝶がとまってたもんで心が休まりました。
・・・嘘です。小学校だったら「いじめか?」って疑われるような状態っすよ。てか昨日スタッフから「手羽さんはミスターポジティブマンですよね」と言われたけど、実はいじめられてるのに気が付いてないだけなのか?イジメ、ダメ、ゼッタイ。


最後は
7.卒業生や在学生保護者にも来てほしい
もちろん受験生に一番来てほしいのだけど、個人的には校友(卒業生)と在学生保護者にこそオーキャンに来てほしいと思ってます。
よく校友の方から「ムサビは情報を発信してない!」と怒られるんですが、「黒板ジャックは戦略的に広報した結果で・・」と話をして「え?あれはムサビがやってたの?」と返ってくるのはまだいい方。「なにそれ?」と言われちゃうことがあるんですよ。あれだけメディアで拡散された情報を校友が知らないということは、発信していないのではなく「アンテナを張ってない」ということに気が付かれてなくて。

また、オーキャンは大学全体が説明モードに入ってる日なので、在学生保護者が「うちの子の学科、大学がどういうことをやっているのか、どういう先生がいるのか」を把握できるメリットがあります。
というわけで、今年も去年に引き続き「在学生保護者向け教育懇談会」をやります。

この写真が何よりの証拠で、去年はムサビの一番大きな講義室が埋まり、入りきらなくて急きょ他の講義室に中継したくらいです。それくらい今の親御さんは大学に興味をお持ちになってるってことですね。
・・と紹介しといてアレなんですが、今年の懇談会はすぐに450名の定員に達してしまい、申し込み終了しました・・こ、懇談会だけじゃないんでぜひ遊びにきてください。


ほらね。1日でも全然時間が足りないくらいっしょ?
もう二日間来るしかないっすよ。はい。

とはいっても二日間行ける人はマレなので、後日手羽のオススメ企画を紹介します。
あ。紹介してほしい企画があったら今日明日中に手羽へ連絡ください。>ムサビ関係者各位

続くっ!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。