【それは覚悟】ムサビ職員への道

2018年5月2日(水)

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2018年5月2日現在、学校法人多摩美術大学と学校法人武蔵野美術大学が専任職員の募集を行っています。

学校法人多摩美術大学 事務系専任職員
●雇用形態:事務系専任職員
●応募条件:2019年3月に4年制大学/大学院修士課程を卒業見込み/修了見込みの方
●募集人員:若干名
●応募締切日:6月18日(月)エントリー締切
エントリーサイト


学校法人武蔵野美術大学 専任職員
●雇用形態:専任職員(総合職)〈正職員〉
●募集人員:若干名
●採用期日:平成30年10月1日(予定)
●応募条件:
(1)4年制大学卒業以上
(2)平成31年4月1日時点で30歳以下(若年層の長期キャリア形成を図るため)
●応募締切日:平成30年5月31日(木)エントリー完了、6月1日(金)書類必着(17:00)
エントリーサイト

広い意味では教員も職員なので、タマビさんの方が表記が正しいですね。


というわけで、大学職員・美大職員について、数回に分けてお届けしています。
前回までの話はこちら。
【タマビとムサビが専任職員募集中】大学職員への道1
【大学職員に求められるもの】大学職員への道2
【美大出身者は美大職員になろう】美大職員への道

シリーズラストはムサビ職員について。
マイナビ転職 エントリーページ」に書かれてることが正しいかどうか、引用しながら検証・補足を(笑)
 

 
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専任職員は約70名。大きくない組織だけに、各グループ間の連携が不可欠です。
チームワークよく業務に取り組むことが大切です。
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専任職員は73名。嘱託職員さんが42名、長期臨時職員さんが42名でその他に派遣さんや業務委託の方がいらっしゃいます。
学生数約4000人で、通信教育課程も扱ってるこの規模の大学としては専任職員73名は少ない方なんじゃないでしょうか。(タマビの専任職員は110名)


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若手職員の方々には、従来の枠にとらわれず、新しい視点から課題発見や問題解決に、力を発揮して
いただきたいと考えています。
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2015年から事務局では「部課室制」を廃止し、「グループ・チーム制」を導入しました。
わかりやすく説明すると、グループがこれまでの「部」、チームが「課や室」です。

具体例を出すと、「学生支援グループ」の中に「教務チーム」「学生生活チーム」「キャリアチーム」「国際チーム」「入試チーム」の5つのチームがあり、部長にあたるのがグループ長、課長がチームリーダー。

「・・・で何が違うのよ?」と思いますよね。

狙いとしては「事務業務のフラット化」です。
大学もどんどん新しい仕事が増えてて、例えば「社会貢献・社会連携」というキーワードは前からあったけど、どの大学も本格的に取り組むようになったのはこの10年以内です。「在学生保護者への説明責任」も昔はなかったし、「大学間連携」「高大連携」「IR」もそうだし、美大だと「小中学生への美術アプローチ(初等中等教育への美術振興)」が典型例ですね。
すると、「その新しい業務はどの部署がやるんだ?」問題が発生することになります。

例えば若手職員が「在学生保護者への説明会をやるべきです!」と提案した場合、間違いなく次に課長たちで起きるのは、
「うん。いいね。やろうやろう!」
「・・で、どこが担当するの?」
「・・・在学生の保護者対象なんだから間違いなく教務でしょ」
「いやいや、学生生活全般の話なんだから学生生活課ですよね」
「一番親が聞きたいのは就職のこと。就職課がやるべき」
「説明会慣れしてる入試課か広報課が担当するのが現実的じゃない?入試広報的意味合いが強いし」
「それを言ったら広い意味で『社会連携』なんだから社会連携課で」
「・・ま。来年ってことで」
なんてやり取りです。目に浮かぶ(笑)

どうしても「部課室」だと「自分の仕事はここまでー」と既存の与えられた業務を保守する力が動いてしまい、同じ部でさえも「それは●●課の仕事」と別名「縦割り」「たらい回し」が起きます。
縦割りの利点も確かにあるんだけど、業務内容・職員の求められる仕事が増加・変化してる現状だと「縦割り」では対応しきれないし、課のままでそれに対応しようと思うと職員数を増やすしかありません。
なので「業務が固定化された課」を無くし、「グループ内の仕事をその時々に合わせてチームを組んで対応しましょ」というのが「グループ・チーム制」です。「業務に合わせて人の組み合わせを変えプロジェクトを組む」がわかりやすいかな?
服務管理の関係で1チームには所属しますが、基本的にみんなフラットな「グループ員」です。
上記のケースだと、ムサビでは広報課と社会連携以外は学生支援グループで括れてしまうので、グループの中でプロジェクトを立ち上げればいいだけ。たらい回しが起きることはありません。理論的には(笑)

いい制度だと思うんだけど、問題点がが4つあって。
1つ目は、チームリーダーがこの理念を理解していないと、昔ながらの「職員の抱え込み」が結局起きてしまうこと。
2つ目は、社会連携みたいなそれぞれの企画が完結するものはチーム制が生きてくるけど、事務処理を淡々とやるような業務だとあんまりメリットがなく、担当者固定してやってしまった方が早いこと。
3つ目は、名刺交換した時に「グループ長とチームリーダー、どっちが偉いんですか?」と・・聞かれはしないけどそんな空気になること。
4つめは、肩書を「〇〇グループ員」と表記するしかないんで、なんか「〇〇メンバー」みたいに見えること。

このポリシーが職員全員に浸透してるとはまだまだ言いにくいですが、「従来の仕事の枠に捉われない」思考とやる気が求められてるのは確かです。
京都精華大さんもムサビを参考にして2017年度からグループ・チーム制を導入されましたが、その後どうですかね?


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若手職員中心のプロジェクトチームを組むこともあり、大学の新たな取り組みとその実現のために、自分が役立っているという大きな手応えを感じることができます。
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こうやって若手職員が普段からなごやかにディスカッションする職場です・・・って、ちょっとこの写真はかなり嘘くさい(笑)

例えば「改革総合支援事業を獲得しよう!」という場合は、いろんなグループをまたがって調査・検証・実行、PDCAサイクルを回す必要があるんで、そういう時はグループを超えて希望制で「プロジェクトチーム」を組み、それがいろいろな大学運営に反映されてます。
ムサビが改革総合を2年連続で2タイプ獲れたのは、理事長・学長のリーダーシップもありますが、職員プロジェクトチームのおかげといっても過言ではありません。
直接理事長や学長にプレゼンする機会もありますし。


プロジェクトチームではありませんが、最近の結果を出した典型例だと、やはり新学部等の開設業務に2017年度入職した新人職員さんが2人加わったことですね。
本来の業務といきなりの大役で負担がかなり大きかったはずですが、ほんとによく頑張ってくれました。
若いうちに「成功体験」と「失敗体験」を重ねることが一番のキャリアップの近道だと私は思っています。

 
 
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■完全週休2日制(日曜日+土曜日または月曜日の交代制)
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土曜・日曜休みと日曜・月曜休みに分かれて、完全週休2日制でやってます。
あ、「自分が好きな方を選択」ではなくグループ・チーム内で調整し、10月に交代・・てな仕組み。
他大学だと「日曜とどこか」みたいな形で週休2日をやってるケースが多く、連続した完全週休2日制の大学事務は少ないんじゃないかしら。(週休2日と完全週休2日の違いを皆さん知ってます?) 

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■夏季・冬季特別休暇 その他
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夏季特別休暇は、通信教育課程スクーリングをやってる関係で一斉休暇、いわゆるお盆休みはなく「この期間に●日休みなさい」という方法でやってます。
企業に比べると比較的休みを取りやすいですが、大学全体の繁忙期である年度始め・年度末は休みがなかなか取れなくなるし、オープンキャンパス・芸術祭・入試時期等は部署によってどうしても●日連続出勤が発生してしまうし、社会連携は当然といえば当然だけど活動は土日、夕方、お盆、連休、学生さんが動きやすい春休みが中心で、なおかつ美大だと「芸術の秋」にイベントが集中して行われます(涙)
でも振替休日は取りやすい環境だとは思いますよ。


2019年に90周年、新学部・学科・大学院の開設、新キャンパス設置などなど、間違いなくムサビは大きな変革期に入っています。新学科は約20年ぶりだし、新キャンパスは約50年ぶりの出来事。
新学科のコンセプトは実は他美大さんでコースレベルであれば既にやってることなんですが、あえて新学部・新学科にしたのは、美大・美術教育を引っ張っていかなくちゃいけない大学としての「覚悟」とも言えます。
大変な反面、めったに経験できないことを「自分事」としてやれるチャンスなわけで、ぜひ「覚悟」してムサビ職員になって、新たな美大の在り方を社会に投げかけていきませんか?



以上、最近は「芸術の秋」という言葉が嫌いな手羽がお送りいたしました。
いいじゃん、「年中芸術」で。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中