【マーク・マンダースと】東京都現代美術館に行ってきた【風間サチコと下道基行と】

2021年6月8日(火)

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前回までの話。
【ライゾマティクス展】東京都現代美術館に行ってきた1

緊急事態宣言の影響で「行ってきた」シリーズでさえ1か月半ぶりだし、「展覧会に行ってきた」だと
【初の4学科合同卒展】千葉大学 工学部 デザインコース「意匠展2021」@墨田キャンパスに行ってきた2
以来だから、2か月半ぶりです。こんなに間があくのは初めて。ちょっと頑張らないと。

というわけで、東京都現代美術館に来ております。
 

地下のライゾマ展からエスカレータで地上階へ上がり、手羽がもっとも見たかった展覧会へ。

こちらです。 
マーク・マンダース—マーク・マンダースの不在

●2021年3月20日(土・祝)-6月22日(火)*会期延長
●時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
●観覧料:一般 1,500円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 1,000円 / 中高生 600円 / 小学生以下無料
●6/1~6/22は完全予約制(日にち指定)


国内美術館では初となるマーク・マンダースの個展です。
金沢21世紀美術館でミヒャエル・ボレマンスとの2人展はやってたりしてますが。金沢も行きたかった・・)

会場の多くは撮影OKです。

架空の芸術家「マーク・マンダース」の自画像を建物の枠組みを使って構築する「建物としての自画像」というアプローチなんですが、それだと解釈が難しいので、シンプルに「マークマンダースのアトリエをふらっと訪問した」テイで見ても面白いです。

人を入れて撮影すればよかった。全長3mぐらいある巨大な作品です。
てか重そう・・。

対話型鑑賞にすごく向いてる展覧会ですね。

ちなみに乾燥した水粘土のように見えますが、彩色されたブロンズです。
最初それを知らなかったんで、どうやって搬入したんだろと思ってました。しかし重そう(そればっかり)

マーク・マンダース —マークさんのインタビュー動画が公開されてます。

この展示の仕方、美大生にはやりそうな気がする。なんとなく。
 

今回、マーク・マンダース展とライゾマ展を見たくてやってきたんですが、ノーチェックだったこちらの展覧会がすごくよかったんです。
Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展

●会期:2021年3月20日(土・祝)- 6月22日(火)*会期延長
●開館時間:10:00-18:00
●観覧料:無料
●6/1~6/22は完全予約制。企画展、コレクション展のチケットがあれば予約なしで観覧可能。


東京都とトーキョーアーツアンドスペースが2018年度から実施している「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」第1回受賞者の風間サチコさん、下道基行さんによる展覧会。
TCAAの特徴は、死角になりやすい10年以上のキャリアを持つ「中堅アーティスト」を対象としてることです。

と、知ってるかのように書いてますが、実は「TCAA」自体を知らなかったし、こういう展示をライゾマ展の上、マンダース展の下でやってることも全く知らず(すいません・・・)、お二人の名前も存じ上げず(本当にすいません・・・)、無料・予約なしで入れるからフラっと会場に入ったら、「うわ。すごくいいじゃん!」となり、プロフィールみたら、風間サチコさんは武蔵野美術学園版画研究科修了、下道基行さんは武蔵野美術大学油絵学科卒業と、お二人ともムサビがらみの方だった、と。

風間の版画は圧倒されます。
ほんと繰り返しになっちゃうけど、東京都現代美術館さんは展示を再開してくれてありがとうございました!!


あ。ムサビで再開といえば。
ムサビ美術館で現在3つの展覧会が開催中で、
オムニスカルプチャーズ——彫刻となる場所

膠を旅する——表現をつなぐ文化の源流
片山利弘——領域を越える造形の世界
ほんとどれも素晴らしい展示なんですが、緊急事態宣言の影響を受け、ずっと学内限定公開だったんです。
「オムニスカルプチャーズ」なんて、三沢厚彦先生監修で、参加作家は戸谷成雄、舟越桂、伊藤誠、青木野枝、三沢厚彦、西尾康之、棚田康司、須田悦弘、小谷元彦、金氏徹平、長谷川さちですよ。この彫刻家達を集めた展示を無料で見れることなんて、そうないはず。
「これが学内限定公開ってほんともったいなああああ」と思ってたら、美術館スタッフが頑張ってくれて、6月から完全予約制で土日だけ一般公開を再開しました!!
一般開館の再開(予約制)および開館日時の変更について
急遽決まったので、いろいろ不手際もあるかと思いますが、ほんと見といた方がいい、他では見れない展示なので、ぜひ事前予約してお越しください。


以上、2週間ぐらい更新頻度落とします、の手羽がお送りいたしました。
プレゼンシートとかいろいろ作らないといけないものがでてきた・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。