【今年はオンライン】手羽が「むさびを知る」と「インターンシップ演習」の授業をやります!

2021年8月23日(月)

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実は2つ後期の授業にゲスト講師で呼ばれてまして。


ひとつめは「むさびを知る」
全学科1,2年生を対象としたれっきとした2単位授業で、
●4年間の自律的学修の背景となるムサビの歴史(時間軸)や学びの場の厚みや広がり(空間軸)を基礎として確立する
●同時代にムサビで学ぶ履修者間の交流経験を深める機会を得る
ことを目的としています。
いわゆる自校教育で、以前は教職・高橋先生が「ムサビ入門」という授業をやってましたが、その後継授業として数学の圓山先生が担当されてます。

10年前ぐらいだと「大学の授業でそんなことやるの?!オリエンテーションでやれよ!」という声の方が大きかったはず。
でも今は「自校(自分)を理解する→自分を肯定する→勉強へのモチベーションを上げる(中退率を下げる)」という効果があるので、自校教育は総合大学では普通に取り組まれ、かなり重要なポジションになってます。また、コロナの今、心配されてるのが新入生の大学への愛着や友達との交流の少なさと言われてるので、よりこういう授業の必要性が出ていますね。

ただ自校教育といっても、大学の歴史を語るだけじゃそれこそオリエンテーションでいい話。
「むさびを知る」は、毎回異なるテーマで異なる専任教員が、それぞれの研究分野によせて学生さんにとって身近な「大学生活とムサビ」「美術とムサビ」をテーマに講義するのが最大の特徴なのです。
例えば、ムサビを語る上で外せないバウハウスの話を基礎デ・小林先生、校歌を音楽の白石先生、鷹の台キャンパスの建物のことを建築の鈴木先生が解説したりすると。面白そうでしょ?

手羽的視点だと、「教員どうしが声掛けをし、専任教員だけで構成するオールムサビ体制の授業」が最大の特徴だと思っています。
先生方から「こういう授業があった方がいいよね」「この先生にこういう話をしてもらうといいんじゃない?」という形で始まり、授業内容や声掛けも先生方がされてるんです。手羽も教務ではなく圓山先生からお誘いがありました。
他美大では他学科の先生と一緒に授業をやること、ましてや教養科目の先生と実技系の先生がタッグを組む授業はほとんど考えられないので、他美大との違いを象徴する授業とも言えます。

手羽は初回9月8日(水)にムサビの知識をテストする「ムサビ検定(改)」をやらせてもらいますんで、授業とってる学生さんはお楽しみに!
 

 
そして2つ目が、恒例となった「インターンシップ演習」です。
「インターンシップ演習」とは、ムサビ3年次インターンシップ実習の事前学習に位置づけられていて、担当は視覚伝達デザイン学科の齋藤先生。でも視デの授業ではなく、1,2年生なら学科関係なく誰でも取れる金曜5限の人気オムニバス形式授業となってます。

実は、インターンシップ演習はインターンシップに直接役立つ授業ではありません(えっ)


  • 2019年の様子。一番手前にいらっしゃるのがインターンシップ演習を担当されてる視デの齋藤先生

本来の「キャリア教育」とは、「就活教育」ではなく「自立教育」「人生教育」なんですよね。
有名な企業に就職するのも大事だけど、特に美大だと生き方はそれだけじゃありません。
社会的には「就職」が重視されてるし、「就職しないと社会人じゃない」という雰囲気もあるし、大学広報的に「就職率が美大で一番!」と言えた方が受験生にも保護者にも受けるのはわかってます。でも美大にはアーティストやクリエイターを目指して入学した学生さんがたくさんいるし、卒業後NPOで頑張ってる人、地域で造形振興活動をやってる人もいるわけで、就職以外の選択肢が当然あります。そういう人を自信もって応援するのも美大の役割。

何も考えずに「みんなデザイン会社でインターンシップやってるみたいだし、親からも言われたから、自分もそろそろやらなくちゃな。就活しなくちゃな」で始まるのではなく、どんな人生の選択肢が他にはあるのかまず知ってから、その上で企業への就職を選択しインターンシップへ行くってのが本当は健全な流れのはず。
というわけで、インターンシップ演習は様々な分野で活躍するムサビOBOGから話を聞くことで、 「将来にはいろんな選択肢があることをまず知って、悩み、今自分がやるべきことを学んでもらうこと」を目的とした授業となってます。

手羽はムサビOBの一人として2009年から講師をやってて、最近はずっと大トリをやってたけど、今年は諸事情で2回目、9月17日(金)に登板することになりました。

初回はキャリアセンターの導入なので、実質の1回目の授業。
「美大卒で美大職員」というかなりレアな進路(笑)についてもしゃべりますが、「美大愛好家・手羽イチロウ」の活動で感じてることや「ムサビ生の強み」「CIの学び」「美大での学びの本質」をメインにしゃべる予定です。
去年は心筋梗塞で急遽やれなくなったので、かなり今年は気合が入ってます。データも例年は3年ぐらい使いまわしするんだけど全部作り変えてます。なのでブログの更新は3週間ぐらい怠ります。
去年入職された新人職員や広報プロジェクトの職員さん、広報局の学生さんにも聞いてほしいんですよね。

残念なのが、「むさびを知る」も「インターンシップ演習」もzoomを使ったオンライン授業ってこと。リアルでやりたかった・・東工大との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」は当初の7月末開催から8月末に移動したけど緊急事態宣言の再延長で中止が決定したから、やれるだけまだマシなのだけど。10月頭にやる約10年ぶりの高校での説明会は予定通り対面でやれるといいなあ・・。
 

 
以上、「身の回りにある、自分の生活を豊かにしてくれるものは?」と聞かれて、パっとおもいつくのは「猫」かなあ、の手羽がお送りいたしました。
「豊かさ」って「何かを与えられてハッピーな状態になること」と思いがちだけど、「与えられる」だけじゃなく「与える」ことで、より豊かな状態になれると思ってます。
例えば、ブラッシングしたり餌あげたりトイレ掃除し、毛が大量に取れたり、翌日お皿がカラッポになってたり、ウ●チをいっぱいしてたりすると、別に何かを与えられたわけじゃないのに、幸せな気持ちになれますよね?ま、ペットと触れ合うことで幸せホルモン「オキシトシン」が脳内に放出されるそうだから、「与えられるためにやってる」と言えなくもないけど(笑)

自分がハッピーになるために与えることを「偽善」と言われたりもしますが、あのウン●をいっぱいしてくれた時の幸せな気持ちにピッタリあてはまる言葉が無く、「心がより豊かになった状態」としか表現しようがなくて。
公益性の高い仕事やボランティアも「善人のように見せかける行為」なのではなく、「お互いがより豊かな気持ちになるためにやっている。それの何が悪いの?」なのかな、と。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中