2018年4月29日現在、学校法人武蔵野美術大学と学校法人多摩美術大学が専任職員の募集を行っています。
■学校法人多摩美術大学 事務系専任職員
●雇用形態:事務系専任職員
●応募条件:2019年3月に4年制大学/大学院修士課程を卒業見込み/修了見込みの方
●募集人員:若干名
●応募締切日:6月18日(月)エントリー締切
→エントリーサイト
■学校法人武蔵野美術大学 専任職員
●雇用形態:専任職員(総合職)〈正職員〉
●募集人員:若干名
●採用期日:平成30年10月1日(予定)
●応募条件:
(1)4年制大学卒業以上
(2)平成31年4月1日時点で30歳以下(若年層の長期キャリア形成を図るため)
●応募締切日:平成30年5月31日(木)エントリー完了、6月1日(金)書類必着(17:00)
→エントリーサイト
タマビは新卒、ムサビは10月採用なので中途採用ということですね。
いい機会なので大学職員・美大職員について、数回に分けてお届けします。
今日は「大学職員になるには」という話。
まず、知らない人は「え?大学職員?誰が受けるのよ(笑)」と思うかもしれません。でもこれが意外と人気業種なんですよ。
大学職員って「公務員=5時に帰れて給料も安定し倒産しない職業」なイメージなんでしょうね。
夢を壊すようであれですが、皆さんがイメージしてるような「5時に帰れて夏休みがいっぱい」な業種ではないし(通常のサラリーマンよりは休みが多い、取りやすいとは思います)、「若い学生さんといつも一緒にキャッキャ」てなこともないし、18歳人口が確実に減ることはわかってるんだから将来性はなくオワコンな業種だし、大学によっては年中オープンキャンパスやってるから休日出勤ばかりだし(昨日、高校の部活保護者会に参加したら「子供が日本の伝統芸能に興味を持ちだしたんで明日京都のオープンキャンパスに一人で行く」と高3の親御さんが言ってて、「あ、京都造形さんだな・・」と思ったり)。
でも、わりかし高倍率になります。ま、大企業に比べるとかわいいもんだけどね。
例を出すと、美術系大学で昔からちゃんとデータを出してるのが京都市立芸術大学さんです。
■平成27年4月1日採用公立大学法人京都市立芸術大学職員(常勤)採用試験(事務職)最終合格者発表
■平成28年4月1日採用公立大学法人京都市立芸術大学職員(常勤)採用試験(事務職)最終面接試験合格者発表
平成27年度の応募数は583名、28年度は312名で採用は2,3名。
手元に「大学ランキング2016」しかありませんが(最新のは大学にあって・・)、そちらによると新卒採用の倍率1位は京都産業大さんの128.9倍、2位の法政大さんは120.0倍!ムサビみたいな小さな大学でさえも中途採用試験では例年約500人以上のエントリーがあり採用は2名程度という感じかな?
入試志願者数もこれくらい集まるといいんだけど(ぼそっ)
そこまでニッチな世界ではないので、NHKでやってた「人生デザイン U-29」にも「大学職員」という仕事が紹介されたことがあります。
■#011大学職員|木村 亮介 - 人生デザインU-29 - NHK
APU・・じゃなくて大分にある世界76の国と地域から学生が集まるスーパーグローバル大学職員の1週間スケジュールも出てるので参考になりますよ。
とはいっても、受験しようにもかなり対策しにくいはず。
そういう方には、こういう本はいかがでしょう。
■大学職員の採用試験を受ける前に知っておくべきデータや大学の課題・用語等【平成28年1月版】
ただ、「採用試験を受ける前に知っておくべき基礎データ」とか「採用試験を受ける前に知っておくべき大学用語」にある「3ポリシー」「ナンバリング」「ジョイント・ディグリー・プログラム」とかはどうなんですかね。
個人的にはそんな単語を入職前に知ってるかどうかって大事ではないように思うし、「それを知ってるから採用します」ってことは多分ないんじゃなかろうか。そんなの入ってから勉強すればいいわけで。
手羽なら、そんな難しい単語を知ってるかどうかよりも、ある一つの日常的な単語を使えてるかどうかをチェックするかな。それが何か・・は最後に(笑)
大学職員採用試験限定の情報サイトもあります。
■大学職員への道
かなり頻繁に更新されてるので、大学職員になりたい人は必見。
でも就活テクニック的なことは企業採用とほとんど同じだし、大学専門用語を一夜漬けで覚えるよりも、大学業界の最近の動きを知ってた方が全然いいんじゃないでしょうか。
手羽がいつも参考にさせてもらっているのは、
■大学ニュースクリップ
■大学ジャーナルオンライン
■大学プレスセンター
■カレッジマネジメント
■大学職員.net -Blog/News-
は毎日チェックしてるし、大学職員関係者が書いてるブログだと、
■Clear Consideration(大学職員の教育分析)
■大学職員の書き散らかしBLOG
■大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ
■大学コミュニケーターBLOG - 花岡正樹
や、
■大学研究家・山内 太地Facebook
■高大共創コーディネーター・倉部 史記Facebook
は高等教育に関する新しい話題が入ってくるので豆にチェックさせてもらってます。結構あるでしょ?
あ、もちろん
■手羽美術大学★
も大学職員、特に美大職員目指してる人にはためになるはずです(笑)
また、
■PU:プレイフル・ユニバーシティ
大学職員による大学職員のためのフリーペーパーもあって、既に6号まででました。
特集テーマも「プレイフルに大学職員を楽しむ!」「大学職員とキャリアデザイン」「大学職員のONとOFF」「世界へ!日本の大学職員」「大学職員の情報収集術」などなど。
次号は手羽を出してほしいんだけど・・誰が取材してくれないかなあ・・出してくれなかったら自分で勝手に作っちゃうおうかなあ・・。
というわけで、皆さん、「大学職員」という選択肢も考えてみませんか?
以上、自分が面接官ならチェックするのは「学生」と「生徒」の使い分けができてるかどうか、の手羽がお送りいたしました。
すんごい小さいことだけど、日常会話で使う単語なんで一瞬で「大学に対する意識」がわかっちゃうんです。
「3ポリシー」とかは知らなくて当然でマイナスポイントにはならないだろうけど、「窓口業務になったら、生徒とコミュニケーションを大事に取りながら」とか言ってたらやっぱ勉強不足というか、気づき不足は否めないっす。教員でも「うちの生徒は」と言っちゃう人がいるけども・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。