京都旅シリーズをお送りしています。
これまでの話はこちら↓
■日本能率協会主催「アートが切り拓く経営の未来」in京都に行ってきた
時間は遡って、11月14日(金)11時半。
手羽は、
国立京都国際会館に来てました。
1966年に開設した日本で最初の国立の会議施設。
京都精華大学へ行く時に毎回前は通るけど、中に入るのは初めて。
目的地はイベントホール。
何のためにやってきたかというと、このためです。
■Art Collaboration Kyoto 2025
京都府、京都商工会議所、一般社団法人日本現代美術商協会などから構成されるArt Collaboration Kyoto 実行委員会主催の現代美術のアートフェア。
通称ACKと呼ばれているので、以降はACKで。
ディレクターは山下有佳子さんです。
アートギャラリーが集まるアートフェアは、ART FAIR TOKYOを始めいろんな地域で行われていますが、ACKの最大の特徴は国内ギャラリーが海外ギャラリーとコラボするのが条件になってること。
19の国と地域から72ギャラリーが出展しています。
今年で5回目で、最初は日本側から海外ギャラリーに「やってもらえませんか?」と声をかけていたけど、最近は逆に海外ギャラリーから「出展したいから一緒にやってもらえないか?」と日本側にオファーが来るようになったそう。
で、昨日紹介したシンポジウム「アートが切り拓く経営の未来」参加者を対象としたオープン前VIPツアーの案内があり、前から気になってたんで申し込んだのです。
シンポジウム参加者は基本的に経営者や役員しかいないわけで、初めて役員権限を発動させてもらいました(笑)
ちなみにツアー参加者全員に
イヤモニが配られ、ツアーガイドさんの解説がワイヤレスで常に聞こえる同時通訳のような仕掛けになってたんです。
これだとガイド役は大きな声を出さなくてよく、ギャラリーの邪魔にならないし、列の後ろの方でもしっかり聞こえる。リアルタイム版音声ガイドですね。さすがVIPツアー。
「これをオープンキャンパスの大学見学ツアーに導入したいなあ。でもめっちゃお金かかるだろうなあ・・」と考えてしまうのが、役員兼広報課長の悲しい宿命。
では会場の話に。
こんな感じになってて、
上から見るとこう。会場デザインは建築家の周防貴之さん。
ブース表記を見ると、日本のギャラリーと海外ギャラリーのコラボっていうのがよくわかりますね。
じゃ、ズンズン行きますよ。
東京のANOMALYはヴェネツィアのBarbati Galleryとのコラボ。
リッラ・タバッソ、トビアス・ユスト、衣川明子、辰野登恵子、玉山拓郎の作品を出展。
VIPツアーってこともあるのか、ガイド役の方がギャラリストに「これはおいくらですか?」とホイホイと聞いていく。
ギャラリスト「7万です」
手羽「(なんだ。意外とお求めやすい金額じゃん)」
ギャラリスト「あ。ドルです。7万ドルです」
手羽「・・・・」
ギャラリスト「でも残念ながら、昨日内覧会でこちらは売れてしまいまして」
手羽「・・・・・」
という世界。
そして、VIPツアーに参加してる人は企業の経営者・役員だから「徐々に盛り上がってるというけど、ACKの売り上げと経済効果は?数字で教えて」とズバリな質問も出る世界。
私達だと(よくも悪くも)そのへんは触らずフワフワした状態にしておくけど、さすが企業人だし、それをサラリと答えるガイドの方もすごい。
隣のニューホール館へ移動。
ニューホールは京都にゆかりのある国内外のアーティストや作品を紹介するセクション「Kyoto Meetings」やイベント会場。
キッズプログラムスペースもあって、京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター(ACC)がイベントをやってました。
でも、よく見ると知ってる顔がいる。
ムサビ芸術文化学科で助手をされてた山田毅さん。
山田さんは助手の後に京都市立芸術大学大学院に入り直して、博士号を取ったんですね。
京都芸大在籍時にキャンパス移転プロジェクトに関わったりもしてました。
今は京都市立芸大、京都精華大、瓜芸で非常勤講師をやってて、今回はアートプロジェクト『副産物産店』として参加してるそう。
京都精華大・瓜芸が共同でやってる叡山電車開業100周年事業「未来のえいでん」にも副産物産店の名前があるのは、そういうことだったのか。
屋外には大丸松坂屋百貨店のアーティスト育成プロジェクト「Ladder Project」として、山内祥太さんのインスタレーションが展示されてた。
最後は、
VIPラウンジで解散。
こちらでは京都の若手アーティストを対象としたシャンパーニュ ポメリー協賛アワード「Pommery Prize Kyoto」の受賞作品が展示されてます。最優秀賞者は高瀬栞菜さん。
ACKは今日16日までなのでお近くの方はぜひ!
以上、インスタ風に動画も撮ってきた手羽がお送りいたしました。
いろいろ試しながら必死に勉強してます(笑)
で、ACKへ行くさらに前に
ここも訪問してたので、そのレポートはまた後日。
続くっ!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。