手羽の1週間を振り返る #グランクラス #小学3年生98名 #秋の火災予防運動週間 #社会を縫合するクリエイティブ #中原俊三郎先生のお別れ会

2025年11月10日(月)

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手羽の1週間の出来事をまとめてお送りします。
活動記録になるから日記って便利。
 
 
11月2日(日)。
金沢美術工芸大学からの帰りは、

頑張った自分のご褒美で、奮発してグランクラス。
でも、豪華な食事を食べて寝るにはいいけど、ずっとパソコン作業してたから普通の席でよかったな・・。


11月3日(月)。
ドラマ「ひらやすみ」放送開始。
NHK夜ドラ「ひらやすみ」に武蔵野美術大学が登場しますっ!
いいドラマだ。寝る前にはちょうどいい。
  
  
11月4日(火)。
芸祭期間中はほぼ会議がストップしてたので、今日から定例会議が復活。
朝からずっと会議と打ち合わせ。
夕方は10年前ぐらいのムサビ彫刻学科卒業生が某大手広告代理店に転職したとのことでアポイントがあり、雑談。彫刻卒でこの某大手広告代理店に就職したのは初めてじゃないかしら。


11月5日(水)。
酒井博基さんが新刊「ナラティブモデル 一人称視点から始めるビジネスデザインの思考法」を長澤理事長に献本しにやってきた。


  • 撮影:手羽イチロウ

うん。二人ともいい笑顔だ。
 
 
11月6日(木)。
なかなかカオスな1日で・・。
 
午前中は小平市立第三小学校3年生98名が大学見学にやってきました。

社会科見学で、ムサビの前は小平市役所、後は東京都薬用植物園というスケジュール。
スタッフと「自分の時は清掃工場に行った」「私は自動車工場」「小平市に本社がある有楽製菓さんの方が子供たちは喜ぶんじゃね?帰りにブラックサンダー貰えるだろうし」と盛り上がりつつも、「はたして小三って何に興味持つんだろ?」がずっとテーマになってました。
 
手羽が説明係だったので、小2、小3のお子さんがいるスタッフに聞くと、
・「日本画」「油絵」「版画」とかわかるはずない(まだ木版画をやっていない)。
・小平第3小には二宮金次郎像がまだあるから「彫刻」の説明はできそう
・「グラフィックデザイン」も多分わからない。「ポスター」「イラスト」が限界。
・男の子はヒロアカ、女の子はギリギリプリキュア(卒業してる子もいる)。鬼滅の刃は全員見てる
って、ほんと何を話して、何を見せればいいんだ・・、で。
 
散々悩んだ結果、

「ビダイって1日中図画工作をやってるような学校なんだよ」と説明。
98名が「・・・それでいいの?」とザワザワした(笑)
今は「そんな不思議な学校が家の近所にある」とだけわかってもらえればよく、中学生ぐらいになったらよく調べてね。実は図工以外にいっぱい勉強しなくちゃいけないんで。
 
小学生版のスライドを見せて、3グループに分かれてキャンパスツアー。


  • といっても、学科説明をしても仕方ないので、彫刻の工房を見たり、図書館の中に入ったり

スタッフから「とにかく螺旋階段と動物は大好き!」と言われてたから、4号館の螺旋階段をのぼったり、

鳥小屋や鯉を見せると、ほんとにキャッキャ喜んで、そこから動かない。動物さん、ありがとう。「動物を育ててる学校」と認識されたような気もするけど。
小学3年生98名の体力と好奇心は底なしで、1日3回キャンパスツアーをした時よりも疲れた。ほんと小学校の先生はすごい・・。
最後に「今度、お母さんと一緒に文化祭に来る!」と言ってくれてホっ。
 
んで、12時半から中央広場で、

11月9日から秋の火災予防運動週間ということで、東京消防庁ハイパーレスキュー隊・小平消防署合同のかなり大掛かりな消防演習が行われました。

なぜムサビでやるのか疑問に思うかもしれませんが、「救急車の適時・適切な利用」を訴える「東京消防庁-Project Rescue-」のデジタルデザインコンペで、視覚伝達デザイン学科・青木星海さんの作品が最優秀作品に選出されたんですね。

で、そのご縁で彼女が1日署長となって、ムサビで行われることになったのです。

消防車やはしご車が沢山来て、最後は青木さんが指示を出すと、放水が始まり、

ブルーインパルスばりにレスキューヘリが中央広場の上をグオーーーと旋回する、というもの。
皆さんテキパキと動いてて、「体に動きを叩き込むってこういうことなんだな。叩き込んであるから緊急時でも動けるんだな」と。いつも私たちのためにありがとうございます。
 
動画を撮ってきたので、その様子をご覧ください。

小平消防署さんが早速レポートがアップしてました。
秋の火災予防運動(11月9日~11月15日)消防演習を実施
 
 
11月7日(金)。
九州産業大学付属九州高等学校2年生が修学旅行でムサビへ。

九州高校卒業生2名も参加してくれ、受験時代の話、学生になってからの話をしてくれました。
ムサビの後はタマビに行くので、タマビ広報・平澤さんにこまめに様子を共有。

図書館前で記念撮影。
桜もいいけど、秋の図書館もいいですね。

こんな姿で撮影してたけど。


11月9日(日)。

夕方、雨の市ヶ谷キャンパスへ。
 
現在、2階社会連携拠点1/M(イチエム)でこんな展覧会が開催されてます。
社会を縫合するクリエイティブ─武蔵野美術大学の社会連携からみた地域・時間・風景

●日程:2025年10月31日(金)~11月20日(木)11:00-19:00 *最終⽇は17:00まで
●出展学科・団体⼀覧(連携拠点・活動拠点):空間演出デザイン学科(和歌⼭県⽥辺市)/クリエイティブイノベーション学科、空間演出デザイン学科(東京都⼤島町)/芸術⽂化学科(福井県福井市、若狭町)/通信教育課程デザイン情報学科(東京都三鷹市)/造形教育研究会アトリエちびくろ(東京都⼩平市、茨城県笠間市)/芸術⽂化学科(東京都⼩平市、府中市 他)/建築学科(⽯川県珠洲市)/学⽣団体 WARABI(新潟県新潟市)
●企画運営:國廣純⼦(建築学科教授)、⽬時誠太郎(⼤学院造形研究科修⼠課程 建築コース1年)、1/Mキュレーションチーム

近年ムサビで取り組んできた社会連携プロジェクトを紹介する企画展です。
 


  • 芸術文化学科の「ムサビノ線」


  • わらアートのミニチュアも展示されてます(ミニチュアといっても大きいけど)

学科横断トークや学生トークイベントも開催されるので、詳しくはこちらをご覧ください。


18時半から市ヶ谷キャンパスの堀向こうにあるアルカディア市ヶ谷(私学会館)へ移動。

6月にご逝去された工芸工業デザイン学科・中原俊三郎先生のお別れ会がありました。
主任教授の山中先生から「平服でお越しください」とメールが届いて、「山中先生が言う平服ってTシャツ?」と着るものを迷ったけど。
 
メールに「中原先生が映ってる写真を募集してます」ともあったので、自分が撮影した写真を探しながら、中原先生のことを思い出す作業をしてました。 
中原先生は甲田学長時代に学長補佐をされてたのでその頃はよく話したし、ムサビが美大で唯一グローバル人材育成進事業に採択されたのは、中原先生の国際部長時代の功績。すごく短い時間で文書を仕上げて「え。この期間でこの大量の書類を全部書いたの?」と驚いたのを今でも覚えてます。

 
また、工デの産学連携を積極的に動かしてたのが中原先生。
以下は手羽がお別れ会に提供した写真で、


  • 2018年に日立製作所さんと行った産学連携。かなり新しいタイプの産学連携でした


  • あ。この頃はCI学科の丸山先生を「日立の丸山さん」って呼んでたっけ


  • 2019年の進学相談会

また、進学相談会、地方説明会も積極的に協力してくれ、入試準備室や学長室にいたこともあり、全学科のことを説明できる数少ない貴重な教員でもありました。
長澤理事長から聞いた話だと、デザイン情報学科を作る時に、これまで工デが使ってた「インターフェイスデザイン」という言葉をデ情に譲り、「大学全体で新学科を盛り上げないといけませんからね」と言ったそうで、常に自学科だけじゃなく母校であるムサビ全体のことを考えてくれた中原先生。


  • 中原先生と一番仲が良かった油絵学科の水上先生の言葉はウルっときました。

今でも中原先生が笑顔で「よ。手羽くん」と渋い低音で声をかけてくれそうで。
中原先生、今までありがとうございました。


以上、

心は小学3年生の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。