多摩美術大学 造形表現学部とは?!昼は違う顔をもつ、夜の美大生

多摩美術大学といえば現在八王子にある美大ですが、1935年の創設当時は世田谷区上野毛に校舎が ありました。1989年から現在はその上野毛校舎に開設された造形表現学部は、日本の美大で唯一の夜間学部。21時に授業終了のチャイムで片付けをして帰宅する、昼間は別の顔でありつつ制作漬け夜の美大生なのです!しかし、2014年には学生募集が停止され、現在の四年生と三年生が最後の学部生となりました。最後の夜間美大生として日々仲間たちと切磋琢磨する、私たちについて紹介します。

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日本の美大で唯一の夜間学部、2014年に学生募集が停止

多摩美術大学といえば現在八王子にある美大ですが、1935年の創設当時は世田谷区上野毛に校舎がありました。(今はすっかり高級住宅街ですが当時は田舎だったそうです。なんと当時の校長は杉浦非水!)
そして1989年美術学部二部が上野毛校舎に夜間の学部として開設され、通称「多摩二部」は1999年に造形表現学部と改め、今日まで社会人を含めた様々な立場の人たちへ開かれた教育の場として機能し、学べる内容も造形表現学部は 造形学科(油画、日本画)、デザイン学科、映像演劇学科と三科にわかれています。

そんな造形表現学部は日本の美大で唯一の夜間学部でしたが、2014年には学生募集が停止され、現在の四年生と三年生が最後の学部生となりました。
最後の夜間美大生として、私たちは上野毛の校舎で日々仲間たちと切磋琢磨しています。



私たちも開催します!
4年間の集大成・卒業制作展


風前の灯となった造形表現学部ですが、毎年恒例の卒業制作展を今年も企画しています。
卒業制作展は例年学科ごとに学生主催で企画されます。
3年生の夏頃から準備をはじめ、会場決め、予算の割り振り、DMやポスター、図録の製作、広報活動などどれも初めての作業で各担当は自分の卒業制作もあり日々てんてこまいです。
2月に上野毛校舎で行う「学内展」と3月に外の会場を借りて行う「学外展」、ふたつあわせて「卒展」として企画しています。そして今年は造形表現学部三科合同で行う展示も企画しています。(その間に五美大展(於 国立新美術館)もあります!)


それらの卒業制作展に先立ち、2015年11月2日、3日に多摩美術大学 上野毛校舎で行う 2015年度 造形表現学部 研究発表 のなかで「卒展」のプレイベントとして制作成果の展示を行います。
※ちなみにまだ卒業制作は完成していないので、別の作品や日々の制作風景、個人のポートフォリオなど皆さんにも楽しんでいただけるように展示を考えてます! 

▼開催概要
2015年度 造形表現学部 造形表現学科 研究発表「GIKUSHAKU」
会場:多摩美術大学 上野毛校舎 2号館(東急大井町線 上野毛駅から徒歩3分)
日時:2015年11月2、3日 12:00〜20:00
入場料:無料



「夜の美大生」の日々

私たちは社会人であったり、昼間は美大とは別の顔をもって生活をしています。
造形学科含め、デザイン学科や映像演劇学科からなる夜間部には様々な顔、立場、経緯の人たちが、「美大生」というだけではない、様々なバックグラウンドを持ってそれぞれの表現を学び、制作をしています。
上野毛校舎は大井町線上野毛駅という美大には珍しく都心近くにあり、交通の便が大変よいので、授業の直前まで仕事をしている社会人美大生には嬉しい立地です。
近頃の季節ですともう真っ暗になっている18時近くに校舎へ生徒や先生が集まり、各アトリエで課題の制作をしたり、昼(?)寝をしたり、晩御飯を食べたり、校舎内の飲酒は禁止なのでコーヒーで語り合ったりして過ごし、21時に授業終了のチャイムで片付けをして帰宅する、昼間は別の顔でありつつも制作漬けの毎日を過ごしています。
ぜひ私たち「夜の美大生」の成果を見にきてください!



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多摩美術大学 造形表現学部
PARTNER担当 大庭千里

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GROUP WRITER

多摩美 造形表現学部 卒展企画 / tamabi zoukeihyougengakubu sotsutenkikaku

多摩美術大学 造形表現学部 2016年度卒業制作展企画。 日本唯一の美大夜間部である造形表現学部の卒業制作展の企画担当の学生によるアカウントです。2016年初春、連続して開催される「夜の美大生」の卒業制作展のお知らせ、また準備の様子などお伝えしていきます!