8月3日、手羽は
2022年春まで改装中の国立西洋美術館を横目に、
上野恩賜公園 にいました。
上野は東京藝大の卒展以来。
これは英国のアーティスト、ジェイソン・ブルージュ率いる「ジェイソン・ブルージュ・スタジオ」によるパフォーマンスで、アスリートの身体の動きをデータ化し、その動きを読み込んだロボットアームの庭師たちが枯山水のような庭園風景を描き出すアート作品。
11時からスタートなので手羽は見れなかったけど9月5日までやってます。
そのまま東京都美術館へ。
噂には聞いてたけど、本当に都立美術館では手荷物検査やってるんだ・・。
しかも形だけのやつかと思ったら、
結構ガチにバッグの中チェックされました。
んで都美館に何を見に来たかというと、
■イサム・ノグチ 発見の道
●会期:2021年4月24日(土)~8月29日(日)
●休館:月曜日※ただし8月9日(月・休)は開室
●観覧料:一般 1,900円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,100円*日時指定予約を推奨
●会場:東京都美術館
イサム・ノグチです。
スタッフに「上野に行く」と伝えたら「パンダ見に行くんですか?」と言われたけど、一応これでも元彫刻家なんですっ!
公式サイトでは、イサムノグチに惚れまくってるサカナクション・山口一郎さんが語る全6回の動画を公開してます。
タイトルに使った「常に学び、常に発見する(I am always learning, always discovering.)」はイサム・ノグチの有名な言葉なんですが、手羽が一番好きな名言はこっち。
Call it sculpture when it moves you so.
「あなたを感動させる時、それを彫刻と呼べ」ですよ。なんかジーンとくるんですよね。
イサム・ノグチに興味持った方はぜひこの本を。
■もっと知りたいイサム・ノグチ 生涯と作品
ムサビの新見隆先生の出した新刊です。イサムノグチといえば新見先生ですし。
もちろん「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」もよろしくお願いします。
2年前の手羽なら、夏休み後半に「おもいきって香川のイサム・ノグチ庭園美術館に行ってきた!」とレポートを書いてたろうし、「ついでに竜とそばかすの姫の聖地・高知にも行ってきた!」と絶対にやってたろうけど、さすがにこのご時世、観光では移動できない。早くコロナ落ち着いてくれないかしら・・。
あ、竜とそばかすの姫、面白かったです。久々に感動しました。良くも悪くも細野監督の集大成って感じで。
都美館を出て、
「中身が撤去された公衆電話ってアートだなあ」と思いながら、
不忍池をグルーーと回って向かったのは、
旧岩崎邸庭園です。
岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長・久彌の本邸が保存されてます。
事前予約制なのでご注意ください。
よほどのことがない限り混むことはないと思うので、その場で予約できると思いますが。
よほどって、21_21 DESIGN SIGHTみたいに有名Vlogerの修一朗さんがTikTokで紹介したら、
突然連日行列ができるようになっちゃって、あわてて整理券を配布するようになった的な・・・ありえるな・・。
実は本当に行きたかった場所は岩崎邸ではなく、こっちだったりします。
■丹下健三 1938-1970 戦前からオリンピック・万博まで
●会期:2021年7月21日(水)~10月10日(日)会期中無休
●開館時間:10:00~16:30
●会場:文化庁国立近現代建築資料館
建築家・丹下健三の卒業設計から東京オリンピック、大阪万博に至る足跡を辿る展覧会。
親友だったイサム・ノグチの作品。
さっきの展覧会とつながった!
ちなみにムサビから一番近い丹下健三の建築といえば、
津田塾大学さんの図書館があります。
最初、何も紹介されずに建物に入って、先生と「ねえ。この建物って、この特徴からしてもしかして、もしかするんじゃないっすか?・・」とソワソワしたのを覚えてます。
津田塾さん、全然自慢しないんだもん(笑)
んで、このタイミングで丹下健三の建築といえばやっぱりこれですね。
国立代々木競技場。
手羽的には、「リングにかけろ!」でブーメランテリオスをくらったイタリアJrのドン・ジュリアーノが最上階のガラス窓をぶちやぶって飛んでいくでおなじみの、です。
模型もいいけど、図面でこれだけ興奮するのは珍しいです。
特徴的というか気になった点が2つあって、
一つ目は先日見に行った隈研吾展は若い女性やカップルが多かったけど、こっちは細めの眼鏡をかけた理系男子かおじさんばかりだったこと。
個人的にはクマさんより丹下さんの方が全然熱いものを感じます。
もう一つは、グラフィックがすごく見やすかったこと。
て思ったら視デの寺山先生だった・・。美大あるある。
なんとこのレベルの展覧会が、無料でしかも事前予約なしで見れちゃうんですよ。信じられます?
(旧岩崎邸庭園側から入る時は庭園の事前予約と料金が必要になりますが)
美大生はいくしかないっす。
以上、その後は市ヶ谷キャンパスにいって、
1階の無印でお昼を食べて、
アシスタントディレクターみたいなことをやってた手羽がお送りいたしました。
さて結果はどうなるか。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。