9月5日に兵庫県明石の高校でワークショップをやったんですが、なかなかバタバタな工程だったので、2日前の出来事から書きます。
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9月3日(木)。
天気予報を見たら、台風15号がワークショップをやる日時ぴったりに兵庫県へ突っ込んできてることが判明。
このブログを昔から読んでいる人はご存じだと思いますが、手羽は生粋の雨男でして。
人生初の地方相談会は台風が直撃し会場が雨漏りしたり、人生初のサイン会を芸術祭の時にやったら台風でムサビ初の芸術祭中止になったし、手羽が担当してた頃のオープンキャンパスは毎回雨でした。
「明日、台風だよ!」な「逆 天気の子」とでもいいますか。
この数年はそうでもなかったんだけど、今年徐々にパワーを盛り返してるような気がする。
地方相談会で先生と一緒に行動してる時は晴れてて、一人行動になったとたんに雨になるってのを、福岡、大分、岡山、山口と経験しました・・。
知り合いから「その能力を雨不足の地域に使ってあげて」と嘆願されたり、他美大職員から「手羽さんが来ると雨が降るからオーキャンに来ないで」と言われたり。きっとアナと雪の女王に出てくるオラフみたいに手羽の頭の上には雨雲がずっとのっているんだと。
と、そんなことを言ってる場合じゃない。
急遽、明石に前入りすることを決定。
9月4日(木)。
明石に到着。
関西の在来線でホームドアが付いてる駅は初めて使ったんだけど、このロープ状のホームドア、どうやって開くか知ってます?
上下するんですね。この動きに感動してました。
でもロープ昇降タイプの方が確かに設置は早いだろうし費用も安くできそう。
なんてことを経験しながらホテルに早めにチェックイン。
すぐにテレビをつける。
少し台風の中心が南下してるけど、兵庫はまだ円の中に入ってるなあ・・。
高校から「朝7時段階でなんらかの警報が出ていたら生徒は自宅待機、朝9時に出ていたら休校決定」と連絡が入る。
うちの先生は当日入りだから「休校じゃないけど電車が止まって来れなくなった」場合を想定して、念のために1時間分のスライドを準備開始。
作業しながらホテルのカーテンを開けると、
明石海峡大橋がこんな近い場所だったんだ。
まだ雨も降ってないし、ちょっと港まで歩いてみるか。
明石市役所裏ベランダから明石海峡大橋を撮影したのがこちら↓
午後6時ぐらいから雨が徐々に強くなり始めたので、念のために早めに夕食を取ることに。
もちろん明石だから、
明石焼き一択でしょ!
スタッフの方から「半分食べたら、残りはソースを軽く2周かけて、それで出汁につけて食べると味変して美味しいんですよ。私はむしろソースをかけた方が好き」と言われ、やってみる。
うん。確かに自分も好みはこっちかも。
でもぶっちゃけていうと、自分はそんなにタコが好きじゃないことが今回わかりました・・。
タコよりもイカだな、と。
コンビニで飲物とか大量に買い込み、NHKをつけっぱなしにして就寝。
運命の9月5日(金)。
窓にうちつける雨の音で目が覚めた。
これは朝6時現在の予報。
大雨警報が出ていて、それは昼まで続くよう。
開催はかなり厳しそうだなあ・・・あ、生徒さんの安全優先なのは当然で、休校になる可能性がある覚悟で前入りしてるから、できなくても「残念。次はいつやれるかな」ぐらいな精神状態ではあります。
SNSに「手羽さんのマッチポンプ」とコメントが入るが、マッチポンプの使い方、合ってる?
でもここから天気が急激に回復して、午前7時の予報では警報が全て解除され、注意報に変わりました。
おおお!!来たああああ!!!
というわけで、ここまでが前置き。
いろいろありましたがやってきました。
兵庫県立明石高等学校です。
1923年に明石市立明石中学校として誕生してるので、去年100周年を迎えた歴史ある高校。
手羽は去年も来てるので明石高校詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
■兵庫県立明石高校に行ってきた
この時は美術科での説明会でやってきたんですが、
「STEAM探究科で授業ができないかなあ」と思ったんですよ。
明石高校は2024年度にを理数探求類型を改編して「STEAM探究科」が設置されました。
「企業や大学等と連携・協働し、アートに関する知識や技術を習得する学びも活かした教育活動を展開し、主体的に新たな価値を創造して発信できる人材を育成するための科」って、これを真剣にやってる大学は日本じゃクリエイティブイノベーション学科しかないでしょ!と。
で調整をしてもらい、今回の実施となったのです。
時間通りに正門につくと、30mおきぐらいに先生が立ってて「こちらです」と誘導してくれて。
「どんな手厚い待遇なんだ!!」と感動してたら、
この日は総文連など大きな会議がいくつもあり、いろんな高校の先生が集まる日だったようで、その誘導でした・・。勘違いしてしまった手羽は照れながら入構。
STEAM探究科1年生向けに「デザイン思考x 探究ワークショップ」をクリエイティブイノベーション学科講師の西山恵太さんにお願いしました。
西山さんは今年4月に滋賀県長浜へ移住されたので、「兵庫に行きやすい人」というのもお願いした理由の一つでもあるんだけど(笑)、
西山さんは(株)CURIO SCHOOLの代表取締役をされてまして。
CURIO SCHOOLでは中高校教員向けのデザイン思考ワークショップ等いろいろやってて、一番有名なのは全国の中高生を集めデザイン思考を使って課題に取り組む「MONO-COTO INNOVATION」かな。
手羽はCI学科ができる1年前に決勝戦を見に行ってるし、
■Mono-Coto Innovation2018決勝大会@東大に行ってきた
2022年にはムサビ市ヶ谷キャンパスで開催しています。
今回は2コマの短い時間なので、「デザイン思考ってこういうことなんだよ」の触りの触りを体感してもらいつつ、プロトタイプを作るペアワークショップ。
しかし、高校生は・・というか明石高校STEAM探究科の生徒さんは手が早い!!
大人だと「プロトタイプ作れ」と言われても、「これは現実的じゃないかな?」「こんなの作ったら笑われちゃうかな」と多分手が止まっちゃうはずだけど、
すぐに素材コーナーにやってきて、作り始めたんです。
美大生でもここまで早くないんじゃないかな。
普段なら半日以上かける内容を2時間ぐらいでやってもらったんですが、ついてきた生徒さんもすごいし、
この短い時間でこの内容ができる西山さんはさすがというか。
んで、最後に手羽からムサビとクリエイティブイノベーション学科の説明をして会は終わり。
帰り際に先生から「ぜひ全学年対象にやってほしい」と言われました。
とにもかくにも、無事に終わってよかった・・・。
そして、予定されてる今年の手羽の地方出張はこれで終わり。
やることはやった。
以上、ま、兵庫まで行ったら、もちろん
もちろんここにも行くっしょ!の手羽がお送りいたしました。
「あること」をやりたいがためだけに行ったんだけど、それは後日レポートします。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。