【福岡大分ツアー7日目】大分市美術館と大分県立芸術文化短大と県立芸術緑丘高校に行ってきた

2025年7月29日(火)

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大分市美術館へ。
上野丘子どものもり公園内にある市営美術館。

大分県立美術館(OPAM)が繁華街にあるのに対し、緑豊かな場所にあります。

気になる展覧会をやってたのでのぞいてみることに。それは

「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」展です。

田中さんの名前を知らなくても、作品を見ると「あ。」と思うはず。

日常品や食べ物を別のものに見立てて、人形を組み合わせることでジオラマを作ってる・・あ、2017年朝ドラ「ひよっこ」のタイトルバック・オープニングを作った人、と紹介するとわかる人が一気に増えるかな?

なんと10万体以上のジオラマ人形をキープしてて、シーンに合わせて選んで組み合わせてるそう。

夏休みのこの時期に合わせてやってるのもあって、家族連れが多かった。

この展覧会を見た小学生は、夏休みの宿題でみんな同じようなものを作ちゃうんじゃないかしら(笑)

照明と畳が置いてある場所があり、「なんだろ?」とかなり近づいてみると

この見立てはすばらしいですね。

記念写真をパシャリ。
 
続いて、

大分市美術館コレクション展「[サマー企画]アート・ワンダーランド2025 アートの舞台裏~美術館のひみつ~」もチェック。
  
こちらは撮影NGだったので入口までしか写真がないけど、美術展覧会ができるまでの準備や道具など学芸員の仕事を通して美術館の裏側を紹介する展覧会。いい企画だなあ。

展覧会で使われてるイラストが気になったのだけど、チラシなどを見てもイラストレータさんの名前が書いてない。「ちょっと、展覧会の裏側を紹介する展覧会なのにイラストレータの名前を出さないってどういうことよ!」とクレーマー気取りで学芸員さんに聞いたら「ああ。●●さんですね。美術館で働いてたイラストがうまい職員なんですが、今は異動しちゃっていないんです」と。
何者・・・。
 
そして、

大分県立芸術文化短期大学へ。
大分芸短さんは美術学科と音楽学科を有する日本唯一の公立短大で、有名な卒業生は最近だと見取り図のリリーさんですね。
4年制大学になるような話があった気がするんだけど、その後どうなったんだろ?

2022年に見学してるのでキャンパス散策はほとんどせず。そのまま学食へ。

ちょっと早めの昼食。日替わり定食650円なり。

学食が入ってる音楽ホール棟の横に工房やギャラリーがあり、

こちらは金工・染色・版画・陶芸などの実習をする工房棟
 
ギャラリーAでは前日にオープンキャンパスをやってたこともあるのか、

入試の実技参考作品が展示されてました。

こっちは2019年竣工の附属図書館で、音楽ホール棟と合わせて2019年にグッドデザイン賞を受賞されています。
 


とかなんとかやってたらいい時間になり、実技参考作品が入った青コンテナを(すごい音をさせながら)ガラガラ引いて、同じ敷地内にある

大分県立芸術緑丘高等学校へ。

芸術緑丘高校は美術科と音楽科のみの公立高校で、このパターンは日本国内ではこの芸術緑丘高校と都立総合芸術高等学校の2校だけ。
著名な卒業生は、なんといってもムサビOBでもあるリリー・フランキーさん!!
「東京タワー」でも書いてましたね。
見取り図のリリーさんは「風貌がリリー・フランキーに似てたから『リリー』と付いた」と言われてますが、本当は仲間に出身校を説明する時「付属高校の有名な卒業生にリリーフランキーがいる」と説明して「母校卒業生じゃなく付属高?なんじゃそれは(笑)」と盛り上がったからじゃないかと勝手に推測してます。
あだ名ってそんな感じで決まることが多いんで。

夏期講習中の貴重なタイミングなのに、1年生を中心に時間を作っていただきました。
やっぱり前日までの美術予備校にいた子が何人もいて、「5分の3は内容が同じだから我慢してね。初めて聞くフリして」と最初にお願い。一応5分の2は頑張って違うスライドを作ってきたけど。

60分しゃべって参考作品を見てもらって、、といういつものタイムテーブルだけど、3年生にムサビ第1志望の生徒さんが3人おり、しかもかなり熱心な3人で1時間以上立ち話しちゃった。
帰り際、玄関に総合型志望の生徒さんがダダ―とやってきて「名前を覚えて帰ってください!!」と言われ「え。自分は採点に関わらないよ?」と答えたら「何かに関係するかもしれないんで!」と。
視デ志望の子はかなり視デへの解像度が高く、視デが総合型選抜やってたらトップ合格してたんじゃなかろうか。みんな頑張ってね。
あ、2年生は1月に修学旅行でまた会いましょう!
 
始まる前に担当の藤原先生(ムサビ油絵卒)と話してたら、学生時代の話で出てくる人が手羽の知ってる人とすごくかぶってて、聞くと千羽と同じ入学年という事実が判明。
大分には同年代の卒業生がまだいるそうで、「来年は飲みましょう」という約束をして別れました。

これにて長かった福岡・大分ツアー業務は終了。
7日間ってのは手羽にとって最長の出張期間なんだけど、実は来月の広島ツアーはもっと長かったりします・・・頑張ります・・。


以上、ガイダンスが終わって「ここからは業務外じゃあ!!」と叫びながら車を飛ばし、

こういうところにも行った手羽がお送りいたしました。
OPAM含めて書きたいことが3つあるんで、大分レポートはもう少し続きます。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。