【 #美大受験2025 】学科試験直前に聞いても役に立つアドバイスを1つだけ #美大入試

2025年2月7日(金)

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今日からいよいよタマビ入試がスタート。
で、明後日2月9日(日)がムサビ造形学部、10日(月)がタマビの学科試験日なので、今回は学科試験のアドバイスをお送りします。
 
ちなみに「学科試験」は実技試験を伴う学校の専門用語です。
美大や音大、体育大学等は「実技試験」と区別するために、国語・英語などの試験を「学科試験」と呼ぶんですが、通常の大学の入試は学科試験しかないのでそんな単語を使う必要はないんですね。その証拠に「学科試験」で検索したら自動車学校しかヒットしません(笑)
ちなみにちなみにムサビと女子美は厳密には「学力試験」なのですが、ここでは「学科試験」という言葉を使わせてもらいます。
なお、ムサビ造形学部やタマビ入試では「国語」「外国語」が学科試験で、厳密には「数学」「小論文」は専門試験科目に分類されますが、便宜上、この場では数学も学科試験に括って説明します。
 

学科試験直前に聞いても確実に点数UPするたった一つの方法があります。
それは・・・

とにかく埋めろ。空白を作るな

・・・え?そんなの大昔から散々みんなが言ってる?
仕方ない。ちゃんと説明しましょう。


これには2つ意味があり、1つ目は「名前や受験番号を書き忘れちゃダメよ」という話。
どんなに点数が良くても、これがなくちゃ採点されません。
「名前を書き忘れるな」ってそんなアドバイスをこの時代にする人はいないでしょうが、皆さんが思ってる以上に書き忘れる人が多いんです。試験監督も「最初に名前を書くように」と指示してるのに、なぜか書き忘れがゼロにならないんですよね。
 
特に要注意なのがマークシート試験だったりします。
マークシートの業者さんに聞いた話だと、記述式試験なら「あ、名前を書かなくちゃ」という発想が生まれるけど、マークシートだと「全部コンピュータで判断してくれるはず」という人間の心理が働いてしまい、書き忘れてしまう人が多くなるそう。
さすがに名前も受験番号もなかったら誰の解答用紙か判断できないので、まずは名前と受験番号、受験番号のマークシート部分を書きましょ。
 
そのマークシートの業者さんから、こんな話も聞きました。

「違ったところを塗りつぶしてしまうマークミスは、どの大学入試でもだいたい1%、多くて2%ぐらいの割合で起きる」とのこと。
1、2%って結構高い確率だと思いません?
てことは、残り5分でまだ解けてなく、難しそうな問題が数問あったら、残りは適当にマークして、考えた部分がマークミスしてないか見直す時間に使った方がいいのかも。
 

どれだけ気を付けても大人でも間違えるので・・。
2021年度入学試験における採点ミスについて
 
ちなみにマークミスは、問題文にマークしてそれを一気に解答用紙に転記する時に発生しやすいので、せめて2、3問ずつに分けて転記した方がいいですよ。
 
 
2つ目が今日の話で一番言いたいことで、それは「わからないところも埋めよう」
すんごくもったいないのは、マークシートを埋めてない人。
どれでもいいから塗りつぶしてたら偶然1点ぐらい入るかもしれないのに、これも昔からいろんな人が言ってることなのに、埋めてない人が意外と多いんです。
間違ってマイナスになることはないし、恥ずかしいこともありません。
あ、昨年こういう話題もありましたが、
マークシート、勘で記入してはダメ?  試験の「不自然な回答」「一律0点」が波紋、早大「問題があった」と教授を厳重注意: J-CAST ニュース
最終的には「不自然な回答」を客観的に判断することができないので、客観的な基準にもとづく成績の再評価をされています。
  
そうそう。
入試直前に「ムサビの学科試験は記述式か?マークシートか?」とよく聞かれるんですが、これも募集要項にちゃんと書いてあります。


ムサビ造形学部の学科試験は、国語・英語ともに記述式+マーク式解答問題、地理歴史はオールマークシート、数学はオール記述式となってます。(造形構想学部は全部マークシート)
英語はこの数年マークシートだけでしたが、今年から記述式+マークシートに戻っているのでご注意を。
 
記述式にもこの「とにかく埋めろ。空白を作るな」は当てはまります。
昔、先生から「ムサビの試験は実技も学科も、間違いを見つける減点方式じゃなく、いいところを見つける加点方式」と言われたことがあります。
国語の記述式には部分点があるので、4字熟語を書き出す問題で「絶絶命」と書いても1点ぐらいは入るかもしれないのです(例えばです)
英語の記述も部分点があるので、「公園で野球をやろう」を「Let's play soccer in the park」と書いても1点ぐらいは付くかもしれません(例えばです)

数学の記述式も考え方は同じで、採点者は答えだけ見てるわけではなく、そこにたどり着く計算式(プロセス)も部分点をつけています。
これも以前、数学の先生に聞いた話ですが、
「ここまで頑張って解こうとしたのね。そのあきらめないチャレンジ力が大事!」
「自分の論理展開をちゃんと整理して書いてるぞ。きれい」
「ほほー。これは面白いアプローチだな」

と感じながら採点してるそうで、「数学は答えは一つだけど、アプローチは複数あり、そこには美があり、差が発生する」と聞いて目から鱗でした。
オイラーの等式は

「世界1美しい等式」と言われたりしますからね。
何が点に結びつくかわからないので、思考のプロセスは消さずに残しておいた方がいいですよ。


以上、これでほぼ入試アドバイスは書き終わったので、ペースを落として、あとはコラム的なものを書いていこうと思ってる手羽がお送りしました。
例えば「ムサビは学科試験を重視してるって噂があるけど本当?」みたいな話を。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。