5月22日(日)、小平市の6大学の学生による地域活性化プロジェクト「まちで楽しむ4 小平7つの視点-小平市内、周辺の学生と一緒にまちで楽しむ-」というイベントがムサビで開催されたのでそのレポートをお送りしてます。
これまでの話はこちら
■【小平6大学プレゼン大会】まちで楽しむ4に行ってきた(前編)
■【大学は地域で何ができるか】まちで楽しむ4に行ってきた(中編)
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第2部前半は市民と学生とのグループディスカッション。
Vol.3までとの違い、最後の4つ目は「ディスカッションをやる」です。
過去の「まちで楽しむ」は「地域での活動の実施報告プレゼン」で終わっていて、反省会で「報告もいいけど、提案系の話も聞きたい」「市民との意見交換や交流のシーンがほしい」という声が毎回挙がってました。それがようやく叶った形になり、「まちで楽しむ4」の最大の変更点であり、これがやりたいがためにムサビで開催したようなもので。
各大学の学生さんとBIG市川さんがファシリテータとなり、「これからの小平」「小平に必要なもの」「こんなイベントがあるといい」等をテーマに進行します。
学生は水色のポストイット、市民の方はピンクのポストイットにどんどん書き、
一通り書き終わったところで、学生と市民の声がマッチしたもの、関連付けられるものをくっつけ、さらに掘り下げ、生まれた企画を黄緑のポストイットに記入・・という仕組み。
「人間って興奮すると立ち上がるんだなあ」というのが一目瞭然というか、最初はみんな座って話をしてたけど、グループディスカッション後半では
どのチームも自然とみんな立ち上がって議論してて(笑)
いやー、短い時間でよくここまで話し合えるもんだなあ・・。
後半はディスカッションで、各グループの代表が集まり、どんな議論がおき、どんな提案が生まれたか発表。
各グループの意見をまとめるとこんな感じ。
さらにそこから具体化できそうなものをみんなで考えていきました。
実は会場にはシークレットスペシャルゲストがいらっしゃいまして。
小林 正則 小平市長です。
先に参加者に伝えると遠慮するか、もしくは市長への不満ばかりになる可能性があったので(笑)、市長がいらっしゃることは秘密にし、自由な気持ちでディスカッションをやってもらってたんです。市長にはこっそりグループディスカッションを聞いてもらってました。
小林市長の言葉はさすが重みがありましたね。
「小平市はもともと何もない場所で、水利に乏しく定住が困難な地域だった。玉川上水ができたことで地方からでてきた人達によって集落ができ開拓が進んだ。『小平市には特色がない』という意見があったが、歴史がないから特色がないのは仕方がない。」
「イベント企画提案が多く出てるが、その前の『小平をどういう町にしたいのか』ということをもっと話し合ってほしかった。私は小平市の売りは『都会から一番近い プチ田舎」と考えている。田舎なんだけど都会に近いというのは最大の売り」
「『何々してほしい」という要求をよく聞くけど、大事なのは『自分は何ができるか』「●●をやりたい』という自主的な意識。若い人の『これがやりたい』というアイデアを聞きたいし実現してほしい」
簡単にまとめるとこんな感じだったでしょうか。
普通だとこういうシーンでは「みなさん、小平のためにありがとうございます。みなさんの貴重なご意見を・・」的なメッセージで終わるところを、批判するところは批判し、ちゃんと講評されたことに市長の本気を感じました。
ちなみに小平は徳川家の鷹狩り場だったくらいのド田舎で、だから「鷹の台」という地名がついてます。
ちなみにちなみに市長が語られてた「プチ田舎」というフレーズは、昨年小平市が商標登録してます。
後半のディスカッション進行をやったムサビ生、頑張ってましたよ。
最後に小平市大学連携協議会の会長から挨拶があり、
閉会の言葉を実行委員長の嘉悦大・アヅマくんから。
2号館吹き抜けにて集合写真。
参加された市民の皆さん、そして学生さんたち、本当にありがとうございました!
大学・学生開催の「プレ大会」として考えれば、反省点がいろいろ見えたし私は成功だったと思ってます。
ムサビ生から「手羽さんは辛口コメントを絶対に書く」と言われてるけど、ほんとにムサビ生たちには感謝してるし、「ムサビ生って優秀なんだなあ」と再認識できた会で。なので辛口コメントは今度の反省会にとっておきます(結局言う)
そのあとはお待ちかね、懇親会に突入!!
さて、ここでもう一人スペシャルゲストを紹介しましょう。
三ツ矢 竹揮さんです。
今話題の三重県伊勢市出身で神戸大卒・神戸在住のシンガーソングライターさん・・・・なんですが、どういう経緯があったかわからないけど、小平に惚れ込んでしまった方なんです。
月に何度も小平でライブをやり、この6月にはとうとう小平へ引っ越しをするそう。
そして、
小平市(非公式)イメージソング「KODAI LIFE(コダイライフ)」という曲を作り、なんとCDを無料配布されてます。
この曲がいいんですよ。通勤の車の中でずっと聞いてるもんで「♪風と緑 花と音楽~」というフレーズがこの3日間頭の中をずーーーーーーと回ってます・・。
手羽は「ハイソな区民」なので、「小平がどうなろうがしったこっちゃない」な気持ちもあるんですが、とはいっても学生時代からずっと関係してる小平市。
上記写真の歌詞カードを見てもらうとわかりますが、この「KODAI LIFE」には小平の地名がたくさんでてくるんです。自分の中に小平への愛着心はないと思ってたのに、「なんか嬉しい」と感じる気持ちが発生したことに自分でも驚きました。
「なんだかんだコダイラの血が流れちゃってるんだなあ。玉川上水のように」と。
ところで。
都市の風致(樹林地、水辺地などで構成された良好な自然的景観)を維持するために、都市計画法によって都市計画で定められた地区を「風致地区」と言います。指定された地区では都市の風致を維持するために建設物の建築や樹木の伐採などに一定の制限が加えられ、開発には許可が必要なんです。
で以前聞いた話だと、確か小平市は東京で一番風致地区が多い市なんですよ。あ、完全なうろ覚えなので情報として間違ってる可能性大ですが、風致地区が多いのは確か。
なので歌の「♪風と緑」の「風」って、そんなに小平で「風を感じるー」と感じることはないのに「風」というフレーズをあえて入れたのは、風致地区の「風」のことなのかなー、と手羽は深読みしてたりします(笑)
そうだ。三ツ矢さんに業務連絡をすると、歌詞カードは「変わらぬままの暮らしの人々が」となってますが、「変わらぬ暮らしのままの人々が」が正しいんじゃないかと。
そうこうしてるうちに懇親会も終了。
大学開催だといろいろできる代わりに、準備・撤収なども自分たちでやらなくちゃいけない大変さもありますね・・。明日は授業があるから今日中に全部撤収しなくちゃいけない。。
他大学の学生さんと一緒に一気に撤収!!
疲れてるけどもうひと頑張り!
うがああああ。
黒板ジャックを消すのが夢だったのに先にやられた(涙)
というわけで、、
解散っ!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。