2024年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展[鷹の台キャンパス]にちょっとだけ行ってきた #ムサビ #卒業制作展 #卒制展 #卒展

2025年1月17日(金)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日からムサビ鷹の台卒展がスタートしました!!

2024年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展[鷹の台キャンパス]


●会期:2025年1月16日(木)-19日(日)
●時間:9:00-17:00(⼊場は16:00まで)
●会場:鷹の台キャンパス
●出展者:造形学部全学科・造形構想学部映像学科、大学院造形研究科全コース・造形構想研究科映像・写真コース
●⼊場無料・事前予約不要

*駐車場はありませんのでお車でのご来校はお控えいただき、公共交通機関をご利用ください。
車で来校し近隣のコインパーキングで順番待ちをすることや、送迎等による近隣道路への駐停車は、交通の妨げになり、近隣住民の迷惑にもなります。

*クリエイティブイノベーション学科卒展は1/31(金)から市ヶ谷キャンパスで開催
 

これまでの卒展ネタはこちら↓
【70校】2024年度 全国美術系大学・学部の卒業制作展一覧【2025年1月7日現在】
2024年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展の10の質問に答えます!その1
2024年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展の10の質問に答えます!その2
【2024年度ムサビ卒業・修了制作展】学科別特設卒展サイトを紹介!

 
オープンキャンパスや芸術祭はもちろんのこと、特に受験志望者には卒展を一番薦めています。
今は「アニメーターになりたいから●●学科だ!!」等と固く決めてると思いますが、「油絵学科だけど立体やインスタレーション、映像作品、漫画、CGを作ってる学生さんもいる。美大の学びやできることって思ってる以上に広いんだよ」等と簡単に気が付けるのが卒展なんですよ。

昨日はツアー下見で2時間ぐらい学内を回ることができたので、簡単に会場風景をレポートします。
 

ムサビ卒展独特の文化をいくつか挙げると、まずは「屋外等教室以外でもあちこち展示している」があります。全国の美大卒展を見てますが、意外とこの規模で教室外展示をやってるところってないんですよね。


  • 10号館前芝生


  • 10号館吹き抜け


  • 7号館前芝生。


  • こちらの作品は7号館側に入口があって、そっちから中に入れます。基礎デですね

本当に「キャンパス全体が美術館」なんです。
あちこちで展示ってことだと、典型例が視覚伝達デザイン学科でして、

こちらは視デが出してる展示マップですが、1学科だけでこれだけの場所に展示してるんです。
あ、ちなみに視デは展示図録を数量限定で配付していて、その配布場所も8号館205教室・10号館306教室・10号館312A教室・10号館414教室とあります。特に視デ受験を考えてる人はゲットした方がいいよ。
 
なので美術館だけの展示をイメージして「夕方に行ってみる」じゃ全然時間が足りなくなります。騙されたと思って朝から来てほしくて。
ただ、廊下や倉庫とかほんとにいろんな場所で展示してるので、作品に気が付かず通りすぎてしまう可能性が高いのもムサビ卒展かもしれません。
 

 
そしてムサビ卒展独特の文化だと、「あちこちでパフォーマンスやファッションショーをやっている」もあり、これも他美大ではあまり見かけません。
昨日偶然見かけたのだと、


  • 2号館下


  • 1号館103横


  • 北キャンパス・南キャンパスをつなぐ地下道「ガレリア」


  • 14号館下

などなど。
多くは空間演出デザイン学科でして、インスタで場所とタイムテーブルを公開しています。

 
タイムテーブルが大きく関係するところだと、あとは映像学科かな。
こちらもXで上映タイムテーブルを出しています。

2024年度武蔵野美術大学映像学科卒業制作展
上記サイトで上映作品を写真付きで紹介してます。
 
おっと、いろんなイベントをやってる芸術文化学科のタイムテーブルも忘れちゃいけない。

 
木曜・金曜は卒業制作講評をやってる学科が多く、昨日もあちこちで遭遇しました。


  • 彫刻学科の講評風景


  • 空間演出デザイン学科の講評風景。すいません、これは今週火曜の写真


  • 油絵学科油絵専攻の講評風景。小林ゼミですね

写真撮り忘れたけど、日本画学科、映像学科も昨日は講評やってました。
 
講評が終わると、学科によっては、

「優秀賞」「研究室賞」などが発表され、キャプションに貼られます。
高評価な作品ってことだから時間が無ければ「優秀賞が貼られたキャプションの作品を中心に見ていく」という裏技もあります。が、ほんとに時間がない人向けの裏技で個人的にはあまりおすすめしません。
 
あまり時間がなかったり、初めてムサビへ来る方には、いろんな学科の作品を一気に見れる合同展示会場をまず案内しています。
ムサビは複数学科が入り混じって展示する合同展示をやってて、


  • 美術館では日本画・油絵・彫刻の大学院生の展示


  • 図書館でも今年は展示していて、版画の大学院


  • 12号館地下展示室はムサビで一番大きな展示室です


  • へたすると12号館地下展示室だけで、じっくり見だすと1時間ぐらいかかるかも


  • 9号館地下展示室は大と小があります

まずどういう学科がムサビにはあるのか知らない人も多いので、合同展示場で「こういう名前の学科があって、この学科はこういうことをやってるのね」と理解してから、その学科のメインフロアへ行く、というやり方。

 
昨日、ざっと見て、印象に残ってるのは工芸工業デザイン学科の展示でしたね。
メイン会場は道路を渡った北キャンパスで、

体育館アリーナでのテキスタイルデザインの展示もよかったけど、

15号館でやってる木工・金工・陶磁・ガラス等のクラフトデザイン展示。
15号館は普段クリエイティブイノベーション学科が使ってる建物なのですが、すごくクラフトの展示と相性がいい気がします。たまたま立ち寄った時間がよかったのか屋外からの光線もきれいで。

そして、さらに奥へ5分ぐらい歩かないとたどり着けないので見逃してしまう方も多いかと思いますが、16号館でのインテリアデザインの展示は必見です。

毎年、「このレベルの展示会を学内でできるんだあ」と思っちゃうんですよね。
特に来年卒業制作をやるムサビ生さんは絶対に参考になるんで見ておいた方がいいよ。
動画も撮ってきちゃった。


動画といえば、昨日美術館・図書館がローンチしたアプリがこちら。
アプリ「Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)」のご案内

世界各国の美術館、博物館等文化施設の無料デジタルガイドアプリ「Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)」でムサビ図書館設計者・藤本壮介さんによる図書館建築解説動画がアップされました。
今や大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーとして注目を集める藤本さんですが、初期の代表作のひとつがこのムサビ図書館でして、こんなに長く藤本さんがムサビ図書館について語るのは初めてのこと。ぜひダウンロードしてご利用くださいな。
 
 
最後に宣伝を。
土日は「オープンキャンパスin卒展」をやってます。
職員・学生による個別相談コーナーは事前予約不要で、会場では実技合格作品も展示してます。
手羽は土日ともに「職員による大学説明会-卒展でムサビを知ろう!-」をやってて、事前予約制で19日(日)はすぐ満席になっちゃいましたが、18日(土)はまだ少し残席あるのでよかったら。特に朝1の回。


以上、今日はお客さんと一緒に学内を回る手羽がお送りいたしました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。