デザイン・ラウンジの歴史と活動を振り返ってきた

2020年7月11日(土)

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7月10日(金)午前9時、打ち合わせのために市ヶ谷キャンパスへ。

ところで市ヶ谷キャンパスは基本駐車禁止なので、いつも近くのコインパーキングを使ってるんですが、そこの天井につばめの巣が3つあるんですよ。

つばめの巣自体あまり見かけなくなりましたが、ほぼ同じ場所にちゃんと稼働してる巣が3つって珍しくないっすか?


打ち合わせが終わって、12時、久しぶりに六本木の東京ミッドタウンへ。
2月の五美大展の時にミッドタウンの駐車場を使ったくらいで、ちゃんと館内に入るのは12月のヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ、通称視デ展以来だから7か月ぶり。

というか、近所のスーパー以外で人が集まる場所へ行くことが数か月ぶり。
「ちょこちょこ市ヶ谷に行ってる」といっても、車移動だからコイパと市ヶ谷キャンパス(と横のコンビニ)の間を歩くぐらいなんすよ。手羽は同僚と飲んだりせずちゃんと自粛しとります。

半年前はもちろん2月も外国人の方含めてわんさか人がいたけど、さすがにミッドタウンといえども今はやっぱりこんな感じなんですね。

いつも賑わってた場所もソーシャルディスタンスな状態。


  • ニュースでは見てたけど、エレベータに本当にこういう張り紙が張ってあるのね


  • 喫煙所も


5階のデザインハブでちょうど昨日から始まったのがこちらの展示です。
東京ミッドタウン・デザインハブ第86回企画展「日本のグラフィックデザイン2020」

●会期:2020年7月10日(金)-8月31日(月)11:00‒19:00
(※今後の状況によって、会期・開場時間等を変更する場合もあります)
●会期中無休・入場無料
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
●企画・運営:公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)


JAGDAさんが出してる年鑑『Graphic Design in Japan』2020年版の発行を記念して、掲載作品の中から約300点が展示されてます。

もちろん去年バズったこちらのポスターも。

お隣のリエゾンセンターは、利用がない日は

リエゾンセンター・ライブラリー」となって、グッドデザインやミッドタウンアワードの審査員などが紹介する本を読むことができます。
フリーWiFi&電源もあるんで、重宝されてるそう。管理人さんがいろいろイベントを企画してるので、チェックしてみてください。

「この本、面白いっすよ」とその場ですすめられたのが、

チロっと見たら確かに面白そうだったんで、帰りがけにポチっとやりました。

そうそう。コンビニでの
「袋入れますか?」
「あ、結構です」

のやり取りって新たに生まれたバグですよね。お弁当の「温めますか?」は弁当の時だけだけど、毎回毎回確認しなくちゃいけないから客も店員さんも誰も得しないセッションが一つ増えたのをなんとかできないかなーと思ってます。
ちなみにそれをデザインの力(笑)で解消しようとする動きもあります↓
この発想はなかった... 着るだけでコンビニ店員の負担を減らすTシャツがこちら - コラム - Jタウンネット

さすがにこのTシャツはアレなので、入り口に赤と青のカゴを用意して、青なら袋いりませんサインとかって方法がいいんじゃないかと思ってます。スーパーの「袋必要です」カード方式は、コンビニだとそれをわざわざ選ぶのも面倒で、大量に人が来たり買い込むこともないからそれでいけるんじゃないかと。


前置きが長くなりました。
デザインハブにやってきた本当の目的はここからです。

武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジの機能移転について
ゴニョゴニョっと書かれてるけど、つまりデザイン・ラウンジは2020年12月に閉室することになりました。
「閉室の発表はギリギリでいいんじゃないか?」という声も学内にはありましたが、別にネガティブ要素による閉室じゃないし、早めに閉室&機能移転を発表して、次に入居される団体さんが動きやすくしてあげよう、とムサビの配慮。
でもいまだに発表されてなくて早く公表してほしいんだけど(笑)


で、ラウンジスタッフがデザイン・ラウンジの活動にかかわった人たちにインタビューをし、WEB連載でアーカイブ化していくことになり、

今回は初代アシスタントディレクターを務めた山下くんと手羽がインタビューを受けることになった、と。
立ち上げ前からの歴史と立ち上げ後の活動について、そしてディレクターの井口先生が目指してた姿を一番知ってるのはこの二人。
アーカイブでのうちらの役割は全体のコト・人・流れを把握する目次・概略版みたいな形だと察して、過去のメールや設置検討委員会資料、ラウンジで撮影した写真を引っ張り出し、このために150シートのスライドを作りました。手羽はなんでも全力投球なのです。

ちなみに

デザイン・ラウンジを紹介する時によく使われるこの横長の写真。

実は写ってるのは山下くんと手羽なんですね。知ってました?
手羽がそれに気が付いたのは4年前ぐらいで「こ、これ、手羽と山下くんじゃん!!」とコーフン気味に周りに話したら「・・・今頃気が付いたんですか?」と冷めた口調で返されたっけ。


  • 山下くんは英語がペラペラってこともあり、現在は某大手外資系企業で働いてます。

山下くんは自宅からのリモート参加で(背景はラウンジになってるけど)、今どきのソーシャルディスタンスを保ちながらの取材となりました。
手羽は再来週、某場所でzoom出演をすることになったから、手羽はその練習も兼ねて(笑)

あらためて過去のメールを読み返してわかったのが、2010年9月10日にデ情・長澤先生(当時)からもらったメールからすべてが動き出したってことです。
そこから学内に検討委員会を設置して、理事会などで承認もらい、家具などを発注して、とほんとに綱渡り状態で2012年3月30日の開所式に間に合わせています。
市ヶ谷キャンパスの立ち上げでスタッフが大変そうにしてる姿を「自分もラウンジの時はそうだったなあ・・でもあの時は一人で全部やらされたなあ・・」と思いながら見てました(笑)


インタビューアーカイブシリーズは7月末ぐらいからスタートし、週1連載するそう。


  • 前々から似てると思ってたけど、リモート越しの山下くんはより「千鳥ノブ」感が強くなる

うちらの回は恐らく8月末ぐらい。
2時間しゃべったけど、掲載時の目標は5000字なので、ほとんどカットされちゃうはず(笑)
どんな話をしたかは掲載時に補足しながら書きます。現スタッフはどの部分を残すか気になる。



以上、現アシスタントディレクター・カクライさんと打ち合わせしてる様子をスタッフが撮ってくれたけど、

頭の悪い高校生が英語の先生にすんごく怒られてて、それを周りがちゃかしてる感じに写っていた手羽がお送りいたしました。

取材後はひろとくんの誕生日祝いにカクライさんが買ってきたサーティーワンのグリーンメンアイスをソーシャルディスタンスしながらほうばりました。
ミッドタウンの芝生とグリーンメンは色味があう。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。