手羽の1週間の出来事をまとめてお送りします。
活動記録になるから日記って便利。
3月11日(月)。
鷹の台キャンパスで開催されている2023年度 武蔵野美術大学 造形学部通信教育課程卒業制作展へ。
「通信教育」と聞くと「主婦やおじいちゃんおばあちゃんが趣味で絵を描いてるところ」というイメージがいまだにあります。
でも学生データを見ると
年齢だと確かに75歳以上が17名、最高齢86歳の方もいらっしゃいますが、6割くらいは40歳未満、お仕事をされてる方です。「教職の資格が欲しい」「仕事上、美術・デザインの知識が必要になった」方も多く学んでいるのが通信教育課程なんですね。
特にデザイン系の方は自分の仕事などを絡めて作品を作ってるからテーマ設定がリアルなものも多く、見ててすごく勉強になります。かつムサビ通信は週末スクーリングや夏スクーリングに参加しないといけないので、卒業するのはかなり大変なんです。自分が同じことができるかっていうと多分無理で、ほんと通信生の「学びたい気持ち」の強さには頭が上がりません・・。
4月2日(火)から「2023年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作 優秀作品展」が鷹の台キャンパス美術館・図書館で開催されるので見逃した方はぜひ。
3月12日(火)。
午後から某通信制高校の生徒さん・保護者対象に東京4美大合同説明会を初開催。
「同じオンラインの場に4美大広報が登場して美大の説明をする」ってこと自体初めて。
300人近い参加者ってのも手羽は初めてだったけど、コメントも賑やかでオンライン慣れしてるのが伝わってきました。
最初に4分間各大学の説明。
4分で大学の説明ってなかなか難しく、でも手羽がトップバッターだったんで「ムサビの」というより美大全般の話題提供を優先しました。
あとはテーマにそったフリートークで、各大学の宣伝というより美大の話を全員で話した感じ。
手羽がどうしてもこの場で言いたかったことは「グループワークがある」ということ。
細かいことは今度書きますが、それを知らずに入学してしまうと学生さんも大学側も不幸になってしまう可能性が高いので、細かい授業の中身よりそこだけでも知っておいてほしくて。
あっという間の2時間でした。
3月13日(水)。
卒業式の建て込みが始まったと聞いて体育館アリーナへ。
こんな感じのものが、ほんの2時間後ぐらいには
こうなるんだから、舞台美術ってほんと面白い。
3月14日(木)。
午前に1本、午後に1本全然タイプの違うプレゼン。
この2週間ぐらいは先ほどの4美大合同説明会含めて、スライドと参考資料をずっと作ってました・・。
しかも1つは自分が原案を作ったけど他スタッフが手をいれたら骨格しか残らなかった企画書を手羽が説明するという、「俺がやる必要ある?」的なプレゼンで。
で、本当は今週の手羽の出番はこれで終わりのはずだったんだけど、急遽こちらに登板することになりまして。
■武蔵野美術大学実験区構想トーク 〜美大にしかできない創業の場をつくるには?〜#01 片桐 大輔/千葉大学特任教授、千葉大スタートアップ・ラボ 責任者
●開催日時:2024年3月14日(木) 19:00〜20:00
●場所:オンライン配信
●参加費:無料
前回の実験区構想トークで、参加者から「美大とは何かが語られていないから必要性がわからない」とコメントに何件か書かれてたんです。
で、手羽ブログで、
とつぶやいたら、「じゃ手羽も出ろ」となり、それが金曜の話。
別にそれはいいんだけど、おじさん3人が並んでる姿って、絵面的によくない。
「そうだ!!」とひらめいて、
Amaoznで羊さんのパペットを発注しました。
「美大の話」となると手羽がいつも登場するわけですが、ほんとは可愛げのあるキャラクターの方がいいなーとずっと思ってたんです。
チコちゃんのようにかわいくて辛口コメントをするキャラクターを前から一度やってみたくて、ここだ!とポチり月曜に納品。
え?なんで羊かって?
「美」という漢字の語源は諸説ありますが、「羊」が「大」きいと書いて「美」でしょ?
そう、どの説にも「羊」が関係してるんです。(後は各自調べて)
「ムサビだから猫」みたいな浅い考えじゃないんですよ。手羽って博学なんですよ。
でも、オンラインでの事前打ち合わせに「羊の美太郎くん」として突然参加したら、
誰も目を合わせてくれないし、冷たい視線しかない。
あれ。これ、空気読めずにスベったってやつ?
「悪くはないんですが、なんで羊の美太郎くん・・でしたっけ?である必然性がない」
「悪くはないんですが、その羊さんを真面目なイベントのキャラクターとして出すのはどうか」
あれ。これって気を使われてる?「悪くはないが」と頭に付くときはだいたい悪いってことくらいさすがに手羽も大人なんで知ってるんだけど。
というわけで、本番では、
「微妙に美大に詳しいネコさん」なアバターで登壇しました・・。
これ用にスライドも作ることになり、水曜は同時に3つのスライドを作ってました。
にしても千葉大の片桐先生の話はすごく面白く、一度長澤理事長と対談してもらいたい。
・・羊の美太郎くんはどこかで使えるシーンないかしら・・。
3月15日(金)。
卒業式。
どんな感じだったかはこちらをご覧ください。
■令和5年度武蔵野美術大学卒業式に行ってきた
今年は久しぶりに謝恩会やパーティを盛大にやった学科が多かったようですね。
3月17日(日)。
タマビ・女子美・東京造形・ムサビの卒業生団体組織で構成する「4美大アラムナイ」の役員が集まる全体会が市ヶ谷で開催され、今年はムサビが幹事校なので手羽も出席。
4美大アラムナイでは協力していろんな美術の普及活動をやっており、その一環として「10月2日は美術を楽しむ日」を申請し、日本記念日協会に認定されました。
手羽は2021年にオンラインの4美大アラムナイ第1回勉強会に講師として呼ばれ、美大の話をしたこともあります。
タマビ校友会事務局の方から「職員に聞いたら全員手羽さんのこと知ってたんですが、何されてる方なんですか?」と質問される。それ、一番困る質問で。。
あ。校友会といえば、こちらの展覧会が4月に開始されます。
■ムサビズム展 -武蔵野美術大学校友会 関東圏合同展-
●会期:2024年4月10日(水)-16日(火)
●休館日:4月15日(月)
●時間:9:30-17:30(最終日は13:30まで)
*入場は17:00まで、最終日は13:00まで
●会場:東京都美術館 1階 第3・第4展示室
●参加支部:群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、ムサ通の会、日月会、基礎デの会、在校生
ムサビ校友会の関東にある支部と学科支部の合同展。
会期中はワークショップやトークイベントが都美館やムサビ市ヶ谷キャンパスであるのでぜひ。
大学も校友会も4美大で協力して、美術を盛り上げていきましょっ!!!
3月18日(月)。
埼玉県立芸術総合高校で大学説明会。
彫刻の冨井大裕先生、空デの鈴木康広先生、それと芸総卒業生の彫刻・空デの学生さんに登壇してもらい、立体や空間を作ることの面白さを語ってもらいました。手羽が進行役。
2学科の教員が高校へ行く時は2学科の説明を普通するんだけど、1テーマを2学科(しかもファインアートとデザイン)の教員&学生さんがしゃべるのは初めてかもしれない。ムサビの特徴として「学科を超えて先生たちが仲が良い」があり(空デの講評に冨井先生が呼ばれることもあるそう)、ムサビならではの企画かも。
学生さんが「高校までは自分の作りたいものを作ったり、『これを作りなさい』と課題が決まっていて、存在する道を歩く感じ。大学では『彫刻とは何か?』を考えさせられる課題が中心で、広い草むらを自分で刈って道を作り、これで合ってるのかな?と常に悩む感じ」と後輩たちに語っていて、「ああ、うまい表現だなあ」と感心させられました。今度使わせてもらいます。
以上、
市ヶ谷の桜はもう少しです、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。