令和5年度武蔵野美術大学卒業式に行ってきた

2024年3月16日(土)

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2024年3月16日(金)、ムサビで卒業式が挙行されました。

令和5年度卒業式
●日程:2024年3月15日(金)
●時間:11:00開式*10:30開場
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 体育館2階アリーナ

次第はこちらをご覧ください。

この2年は密防止で午前・午後の完全入替2部制でやってましたが、今年は全員が一堂に会すほんとに久しぶりの卒業式となりました。ようやくですね。
 

今日はそのムサビ卒業式の様子を裏話含めてレポートします。

コートを着てるとうっすら汗をかくくらいの暖かい晴天。
 
卒業式といえば、

卒業式と入学式の年に2回だけ校旗・・のようなものが掲揚されます。
ムサビは公式な校旗が存在せず、この旗もいつだれが作ったのかはっきりとわからないんですが、なぜか昔からこの旗が挙がるんですよ。伝統ってそんなもんかも。

ここで注意!
ムサビは卒業式と入学式がほぼ同じステージ・演出なので、以降の記事は入学式のかなりのネタバレを含んでいます。入学式を楽しみに取っておきたい新入生(と保護者)はここで読むのをやめてください。


 
 
もう新入生は退出したかな?
じゃ話を進めます。

今年はセンターステージ。
上から撮ったこっちの写真の方がわかりやすい。

前後がなくし、人によって立ち位置などが変わる仕組みなもんで、これがなかなかカメラマン泣かせのステージでした・・。


実は会場1時間前に直前リハーサルをやっていて、先生方に集合してもらってたんです。


  • 流れを聞く先生たち

「あのカメラに向かってしゃべればいいんですね?」と確認する彫刻・冨井主任教授。
冨井先生といえば、
冨井大裕×山本一弥×藤井匡×石川卓磨 「なぜ、〈わからない彫刻〉か」 『わからない彫刻 みる編』(武蔵野美術大学出版局)刊行記念
●日時:2024/03/29 (金)19:30-
●会場:リアルとオンライン配信
●主催・会場:本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)
*有料・事前申込制

てなイベントがあるので、ぜひ。


  • 学科によって先生が壇上を歩くルートも違うので、いつも以上に念入りに

全教員を集めて場当たり含めたリハをしてる大学卒業式は日本でムサビだけじゃないかな。
 

というわけで入場開始。

全員着席し、定刻を少し過ぎたところで卒業式スタート!!
 
まずは校歌斉唱。

毎年「校歌斉唱」というナレーションに会場はざわざわします。「え。校歌なんて歌えないんだけど」と(笑)

ムサビの前身・帝国美術学校の校歌として1930年に制定されていて、作詞はなんと北原白秋!
実は北原白秋自筆の校歌も大学史史料室に保存されています。


  • 北原白秋直筆原稿(1930年)

当時は帝国美術学校だったから、歌詞の「帝国美術」を「武蔵野美術」と替えてずっと歌い継がれているのです。あ、ここで校歌を聞くことができますよ。
 
手羽は2012年度卒業式の時にステージで校歌を歌ったから、ある程度歌詞は頭に入ってますが、校歌は入学式と卒業式しか聞かないんで学生も教職員もほとんど歌えません・・・でも今の学生さんは授業の「むさびを知る」で校歌を勉強してるから、昔よりは歌える人が確実に増えてるんじゃないかしら。
 
 
続いて教員紹介。


  • 油絵学科はペンライトを振ってた


  • 視デ


  • 工デはクラッカー。だんだん先生たちも手が込んできました

クリエイティブイノベーション学科は恒例のCIポーズで決めっ!
教員以外やってる人を見たことないけど(ぼそっ)
 
 
そして、メインイベントの学位授与式へ突入。
よくいろんな大学で仮装卒業式が話題になりますが、ムサビはほとんどの方が普通の恰好(スーツや袴)をして参加しています。
というのも演出陣も教員も学長も授与者のパフォーマンスに協力するのがムサビ式典の最大の特徴であり、厳粛な会だから仮装が目立つんであって、ムサビの卒業式だと仮装があまり目立たないんですね。ムサビはもうちょっと先を行ってます。


  • シコを踏む学生さんがいたり、

デ情ジャー登場!!
 
あ、今年の卒業式は、

会場内13カ所にCCDカメラが設置されていて、


  • 授与者を横から


  • 前から


  • 真上から

といろんな場所から撮影してました。


  • みんなでバラを投げたり

通信教育課程代表の方が歌った「むさし野美じゅつだいがく」の歌は神曲。
 
実は卒業証書授与のシーンも、前日夜に結構ちゃんとしたリハーサルをやってたりします。

登壇する学生さんに集まってもらって、ランスルーをやってるんです。
そりゃ、ぶっつけ本番であんなにうまくいきませんって(笑)

授与式も終わり、祝辞コーナー。

樺山学長。
  
裏話を描くと、スタッフから「卒業式で学長に卒業証書を渡す役は誰にしますか?」と相談されて、手羽はすぐに「そりゃうちの手前田さんしかいないっしょ」と答えたんです。
去年、長澤学長の時はデ情卒のプクシマさんがその役をやったので、油絵学科の樺山学長だったら、今年度新卒で入職した油絵学科卒の手前田さんしか考えられないわけで、裏で手羽がエモイ演出をしてたんです。ん?エモいの使い方間違ってる?

長澤理事長。
去年は学長としてだったけど、今年は理事長として。

教員代表祝辞は日本画学科の西田先生。

校友会会長祝辞はデザイン情報学科卒の萩原幸也さんで、ムサビ校友会史上最年少の会長。
「あの変な髪をした人は誰なんだ?」と思った方、幸也くんは3月20日にUI UX Camp! 2024でナビゲーターをやるので、興味ある人は参加くださいな。
 

最後は学長の「卒業おめでとうっ!!」とともに、恒例となった

キャノン砲が炸裂!!

てな感じで卒業式はつつがなく閉式しました。

沢山の卒業生が退場してるこの光景を見るのも久しぶり。
2部制だと人数が半分しかいないから、こんなにいっぱい歩いてるシーンは発生しなかったの。

 
ちなみに30年前ぐらいまではムサビも普通の卒業式でした。
でも「偉い人が何人も出てきて長い話をするような卒業式じゃなく、在学生や教職員が一緒に卒業生を楽しく祝って送り出す形にしよう!」という声が教授会で起き、今のような形になったのです。
多分この規模のものを完全外注したらすんごいお金がかかるはずですが、そこは美大。学内の機材や校友の力を総動員してやってます。

椅子並べを大学企画グループ総出でやってたりするくらいです(笑)

今年の卒業生は入学式は中止だったし、いきなり前例が全くないオンライン授業、とコロナを一番直撃した代。高校の卒業式もちゃんとやれなかったんじゃないでしょうか。 
なので、いつも以上にステージや演出に力が入ってたような気がしたし、センターステージにしたのも「できるだけ多くの人にステージ近くで見てほしい」という意図を感じました。

4年前のコロナ初年度の春、学生が誰もいないアトリエの前で蛇口からジャージャー水が流れてたんです。
施設課スタッフに「水が出てたから、もったいないんで止めたよ(いいことした)」と報告したら、「止めちゃダメなんですよ!水道管は水が流れてないと塩素濃度が上がってすぐにダメになっちゃうんでわざと流してるんです!困るなー」と怒られたことがありました。
「使わない=長持ちする」と思ってしまうけど、インフラ系は使わないと管理・メンテナンスが逆に必要になってくるんですね。電気系もそうです。
その時、パっと頭の中に生まれた文章がこれでした。
 
キャンパスは学生が毎日使うことを前提に作られている。

当たり前といえば当たり前の話ですが、非日常の状態だったからこそ、学生さんが施設を使ってくれることのありがたさを再認識することができました。
コロナでいろんなものを失ったり大変なことも多かったけど、逆にコロナで学ばされたことも自分は多かったです。
マスクを外した同級生の笑顔は素敵でしたか?

これを手羽の贈る言葉2024とさせてもらいます。


最後にいつも以上に大きな声で。

皆さん、ご卒業おめでとうございます!!


以上、

ゼミの先生が突然学長になったり、親が学長として祝辞を話してる姿を会場で見るのって、きっと誇らしくもあり、こそば恥ずかしいって感じなんだろうなあ、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。