昨日からムサビ鷹の台卒展がスタートしました!!
■2023年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展[鷹の台キャンパス]
●会期:2024年1⽉12⽇(⾦)-15⽇(⽉)
●時間:9:00-17:00(⼊場は16:00まで)
●会場:鷹の台キャンパス
●出展者:造形学部全学科・造形構想学部映像学科、大学院造形研究科全コース・造形構想研究科映像・写真コース
●⼊場無料・事前予約不要
●クリエイティブイノベーション学科卒展は1/26(金)から市ヶ谷キャンパスで開催
*駐車場はありませんのでお車でのご来校はお控えいただき、公共交通機関をご利用ください。
車で来校し近隣のコインパーキングで順番待ちをすることや、送迎等による近隣道路への駐停車は、交通の妨げになり、近隣住民の迷惑にもなります。
これまでの卒展ネタはこちら↓
■【68校】2023年度 全国美術系大学・学部の卒業制作展一覧【2024年1月7日現在】
■【美大4年生必見】手羽の卒業制作アドバイス38ヶ条
■【今週からスタート】2023年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展の9つの質問に答えます!
■【2023年度ムサビ卒業・修了制作展】学科別特設卒展サイトを紹介!
オープンキャンパスや芸術祭はもちろんのこと、特に受験志望者には卒展を一番薦めています。
今は「アニメーターになりたいから●●学科だ!!」等と固く決めてると思いますが、「油絵学科だけど立体やインスタレーション、映像作品、漫画、CGを作ってる学生さんもいる」等と簡単に気が付けるのが卒展なんですよ。
さて、卒展初日は、ある団体さんが来校されて、
長澤理事長による基調講演や
学生さんによるキャンパスツアーを終日やってたから、ほとんど学内を回ることができず・・。
でもツアーに同行しながらいくつかの場所は見れたので、今日はそれを紹介していきます!
木曜・金曜は学内のあちこちで卒業制作講評をやってました。
中央広場にある大きな白い円盤は基礎デザイン学科の作品で、ちょうど講評をしてたから12号館8階から激写。
映像学科の講評風景。
映像学科の卒業制作は映像作品がメインだから、先生方は審査するために3日間ぐらいかけて上映会を開き全作品見るそうです。
審査だから1時間あるドラマなども1.5倍速したり飛ばしたりするわけにはいかないし、もちろん寝るわけにもいかない。ムサビで一番大変な卒業制作審査かもしれません・・。
土曜日も視デやデ情は非常勤の先生が回ってたと思うし(やってなかったらすいません)、建築学科と基礎デザイン学科は土日に公開選抜講評会をやってます。
興味ある人はチェックしてね。
卒業生は金曜だと会場が混雑してないし、先生がいっぱいいるのを知ってるから、この日を狙って卒展に来ることも多く、
長澤理事長もデ情卒業生たちにしばらく捕まってました(笑)
あ、デ情は13日(土)13:00からホームカミングデーをやってるのでデ情卒業生は来るように!
長澤先生もいるそうですよ。
あまり時間がない方には、いろんな学科が一気に見れる合同展示会場を案内しています。
美術館では、ファインアート系大学院の展示。
9号館1階ゼロスペース。
個人的に好きな作品は
この作品で・・・って写真じゃ全然わかりませんね。
実物を見に行ってください。作者は4日間この状態をキープするそうです。
4日間もいたら平衡感覚がおかしくなりそう・・。
9号館地下展示室。
入口のデ情の作品は動画で紹介。
ムサビで一番大きな合同展示室である12号館地下展示室。
こちらの作品も動画で撮ったけど、
近くで「音」を聞いてください。
いろんな学科が混じりあって展示するのはムサビ卒展独特の文化なんですね。
今年の卒展ということだと、
工芸工業デザイン学科・テキスタイルが久しぶりに体育館アリーナを使って展示しています。
衣装の展示も。
あ、学生さんにどうやって天井から作品を吊るしたか聞いてみてください。意外な方法でやってるんです。
ムサビ卒展独特の文化ということだと、「屋外のあちこちに展示している」ことも挙げられますね。
10号館前芝生にも。
4号館下の巨大な亀の甲羅はなんと版画専攻の作品。
昔から亀をモチーフに制作してるんだとか。
美術館前。
ね。本当に「キャンパス全体が美術館」でしょ?
美術館だけの展示をイメージして「夕方に行ってみる」じゃ全然ダメなんです・・。
ある総合大学さんから「金曜午後から1時間ぐらい見学させてください」と連絡があり、「いいけど1時間ぐらいじゃうちの卒展は何も見れませんよ」と伝えたけどそれがちゃんとうまく伝わったかどうか。多分今頃後悔されてらっしゃるんじゃないかと
ただ、廊下や倉庫とかほんとにいろんな場所で展示してるので、作品に気が付かず通りすぎてしまう可能性が高いのもムサビ卒展。
例えば、
これは12号館前広場なんですが、よーく見ると、
ここでも展示しています。
また、私たちは「普段そこにないものが作品」と認識できるけど、学外の方は普段の状態を知らないので、目に入っても「作品」とわからないことが多いんですね。
もしくは「美大なんだから常設でこういう作品が置かれてるんだろう」と。これほんとに。
2号館のこちらの作品も来場者は「常設の電話ボックス」と思って素通りしちゃう可能性がありますよね。
卒業制作なんです!!
ちなみにボタン押したらなんか声が聞こえた・・。
面白いことに規模が大きくなり完成度が高くなればなるほど、気が付きにくくなる傾向にあります。
中央広場のバスも工芸工業デザイン学科・インテリアの学生さんの作品なんです。
作者に聞いた話だと、中古バスを購入し(!)、駐車場も借りて普段乗りしてるそうで、中を改装し「移動ギャラリー」というコンセプト。
で、究極に「これを作品と気が付かない人の方が多いだろうなあ・・」と思ったのが、
美術館前のジャリが敷かれた作品。
ここは普段は芝生でして、図書館にお願いし、図書館前の砂利を学生さんが「手運び」でずーーーと運んでました。図書館前は茶色い土が見えてた(笑)
下は前日15時ぐらいに撮影した写真だけど、
まだ全然敷き終わってなかったんです。学生さんはもくもくとバケツに砂利を入れて運んでたけど、よく間に合ったなあ・・。
そしてムサビ卒展独特の文化だと、「あちこちでパフォーマンスやファッションショーをやっている」もあります。
これも他美大では見かけません。
パフォーマンス系はそのタイミングに行かないと見れないんですよね。
ほとんどは空間演出デザイン学科なので、空デのメインフロア(10号館2階)に行くとタイムテーブルがもらえるかも。
タイムテーブルといえば、映像学科の上映タイムテーブルも公開されました。
映像学科は12号館1階等で学科オリジナルのパンフやタイムテーブルを配ってるのでゲットしてください。
12号館といえば、地下1階の食堂も営業してます。
メニューはこちら。
ベストは「朝から来て、お昼は学食で食べて、午後もじっくり見る」です。
最後に宣伝。
土日は「ミニオープンキャンパスin卒展」をやってます。
学生さんによるキャンパスツアーは残席が少しあるので、多少なら飛び込み参加も可能だし、1号館3階大会議室でやってる職員・学生による個別相談コーナーもぜひ。
実技合格作品も展示してます。
以上、手羽は14日(日)10:00-/12:00-/14:00-の3回、全体ガイダンスをやりますよ、の手羽がお送りいたしました。
会場は9号館 2F 205講義室で、高校1,2年生(またはその保護者)向けの話をします。
まだスライドは全然できてないけど・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。