2025年5月2日(金)からムサビでこちらの展覧会がいよいよ始まりました。
■Cygames背景美術展2024-2025
●会期:2025年5月2日(金)~13日(火)
●時間:11:00-19:00 *入場は閉場の30分前まで
●会場:武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 12号館B1F展示室
●入場無料・予約不要
「グランブルーファンタジー」「Shadowverse」「ウマ娘 プリティーダービー」などでおなじみCygamesさんが、ゲームの背景アート作画に特化した珍しい展覧展。
2024年に京都芸術大学から始まり、東北芸術工科大学→金沢美術工芸大学→九州産業大学→名古屋芸術大学と巡回し、そしてオオトリの東京会場がムサビなのです!
12号館地下展示室は床面積約1,000㎡のムサビで一番大きな合同展示室でもあり、これまでの展覧会に大幅に作品をアップデイトやプラスしての開催となりました。
前置きはこれくらいにして、さっそく会場を見ていきましょ。
入口入ってすぐ目に入るのが、
背景美術展用に描きおろされたキービジュアルと、
それを精巧に立体化したジオラマ。
単に着色しただけではこうはならないはずで、陰影も精密に描かれてる。
「グランブルーファンタジー」「Shadowverse」「プリンセスコネクト︕Re:Dive」「ウマ娘 プリティーダービー」「GRANBLUE FANTASY: Relink」の背景アートが展示されてて、こちらは「グランブルーファンタジー」コーナー。
外部からのお客さんはもちろんですが、学生さんも沢山見に来てました。
今回の展覧会の目玉の一つが「Shadowverse: Worlds Beyond」コーナー。
6月17日リリース予定の新作タイトルで、なんと発売前の背景アートが展示されてるんです。ぜひリリース前にシャドバの世界観を味わってください。
体験型展示もあります。
ゲーム上だとUIとキャラクターと背景が重なりますが、こちらはタッチパネルで「UI+キャラクター+背景」「背景+キャラクター」「背景だけ」の画面を見比べることができます。
巨大タッチパネルで時間や天候などによる変化や建物が崩壊していく様子などをクリエイターがどのように表現しているのか、インタラクティブに体験することができます。
背景アートのクリエイター10人が大切にしている愛読書を、それぞれ3冊ずつ集めた「クリエイターの愛読書」。
質問を投稿すると、翌日11時までにクリエイターから答えが返ってくる「クリエイターへの30の質問」。
クリエイターの仕事環境が再現された「クリエイターズデスク」。
実際に座れます。
そして、毎日異なるゲームタイトルを取り上げて、展示では語り切れないこだわりや魅力をスタッフが紹介するギャラリーツアーも毎日やってます。所要時間は約15分で、特に予約もいらないからぜひ参加してみてね。
今日5月3日は祝日ってこともあって、12時半から「グランブルーファンタジー」「Shadowverse」「プリンセスコネクト︕Re:Dive」、15時から「ウマ娘 プリティーダービー」「GRANBLUE FANTASY: Relink」の豪華5本立て!
他にも学生を対象としたポートフォリオ相談会を毎日やってるし、Cygamesのクリエイターが仕事やキャリアについて語るクリエイターズトークセッションも5月11日(日)に開催されます。
といいつつ、トークセッション定員250席はすぐに満席になりました。ごめんなさい・・。
「#Cygames背景美術展」をつけてXに投稿すると、いろいろ特典もあるし、
展示室外で物販もやってます。
ところで、「なぜムサビの中でこういう展示をやってるのか?」と疑問に思った方もいるんじゃないでしょうか。
実はCygames背景美術展と同会場・同会期でこういう展示をやってて、むしろムサビとしてはこっちがメインだったりします。
■デジタルペインティング/コンセプトアート展「架空の世界を描く」-キャリアセンター主催チャレンジプログラム入選作品展-
●会期:2025年5月2日(金)~13日(火)*会期中無休
●時間:11:00-19:00 *入場は閉場の30分前まで
●会場:鷹の台キャンパス 12号館B1F展示室
最近、美術大学では専攻を問わず多くの学生がゲーム業界を志望し就職しています。
その一方で、絵を描くことや世界観をつくることが好きでも、それが職業に繋がることに気づいてなく、就職活動の時期に初めて仕事として活かせる方法があることを知る学生もいます。
ムサビでは油絵学科や日本画学科から大手ゲーム会社に毎年就職してるのに、それに気が付いていない学生がいて、すんごくもったいない。
そこでキャリアセンターが主催となって、在学生を対象に「架空の世界を描く」をテーマにデジタルペイントによるコンセプトアート(ゲームや映画、アニメーションなどにおける架空の世界観や雰囲気を絵によって視覚化したもの)のコンクールを開催したんです。
そう。このコンセプトアート展とCygames背景美術展は広報課や美術館主催ではなく、就職・進路支援を担当するキャリアセンター主催ってところが最大のポイントなのです。
絵画、デザイン、建築、映像など様々な専攻の学生が参加し、そしていろんな学科の先生が審査員となって23名の作品が選ばれ、教員の指導のもとブラッシュアップされ展示されています。
大きく出力されているので、「ん。これがデジタルなの?手描きじゃなく?」と勘違いしそう。
さすがみんなうまい・・・。
架空の世界のゲーム感を表した作品も多いけど、個人的に好きだったのは、
こちらの作品。モチーフはなんだと思います?
よーく見るとあることに気が付き、すると他のものも統一された世界観で描かれてるのがわかります。
前日に最終審査会があり、教員の個人賞が発表されました。
オープンキャンパスに合わせて「Cygames背景美術展もやってます!ついでにオーキャンに来てね!」とやるのが一般的な大学広報だと思いますが、学生さんの今後の進路検討のためにやってる展覧会なので、あえてオーキャンにはぶつけなかったんですね。
ムサビって真面目でしょ?(笑)
約3年前からこの企画を計画してくれたムサビのキャリアセンタースタッフに感謝。
ぜひ連休中はムサビ鷹の台キャンパスにお越しください!!
おっと、これも宣伝しなくちゃ。
デジタルペインティング展に合わせて、中高校生向けにこういうトークイベントをやります。
■進学トークイベント「ゲーム×ムサビ×ビジネス -美大卒でゲーム業界に就職- 」
●日程:2025年5月11日(日)10:30-12:00 *開場10:00
●会場:鷹の台キャンパス 1号館 1F 104講義室(第2講義室)
●対象者:中高校生及びその保護者
●登壇者:遠藤竜太教授(油絵学科グラフィックアーツ専攻)|高山穣教授(デザイン情報学科)|山崎連基専任講師(映像学科)|ゲーム業界内定学生
●申込:先着順・事前申込制→申込はこちらから
ゲーム業界に興味を持つ中高生やその保護者の方々に向けて、教員、ゲーム会社内定学生が美術大学での学びがどのようにゲーム業界とつながるのかを紹介し、参加者が自身の将来の可能性を広げるきっかけとなることを目的としたトークイベントです。
こちらは広報企画。ああは言っても、せっかくの機会なんで入試広報に活用させてもらわないと(笑)
もう少しで定員埋まるのでお早めに。
以上、
手羽もクリエイターの仲間入り、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。