夏恒例となった武蔵野美術大学と東京工業大学との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2023」の様子をレポートしています。これまでの話はこちら。
■ムサビ×東京工業大学 合同WS「コンセプト・デザイニング2023-異分野造形ワークショップ-」スタート!
■【市ヶ谷ステージスタート】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2023」3日目!
■【とことん議論し、とりあえず作ってみる】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2023」4,5日目!
■【お題は「しるし」】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2023」最終プレゼンその1
最終プレゼン後半戦、行ってみよう!
小休止のあと、4番手はDグループ改め、「ピエロ終わり」。
「別会場でやります」と言われ、隣の小会議室へ移動。
なんと影絵を使ったパフォーマンス。
ここまで演劇的手法を使ったプレゼンは初めてですね。
短い時間にちゃんとストーリーがあり、空間演出デザイン学科の影絵の発表を見てるみたい。
後で聞いた話だと、Dグループは昨日終わった後にみんなで東工大大岡山キャンパスの大学院研究室に行って(24時間使える)、朝方まで造形物を作ってたそう。
青春してるなあ。
古堅先生からのコメント。
ちなみに発表10分、講評20分ぐらいなので、1グループ30分ぐらいかかってます。
メイン会場に戻り5番目であるEグループ改め、「けもの道てくてくズ」のプレゼンスタート!
Dグループもバックストーリーがあるプチ演劇で始まり、
すごく理系的な仕組みなんだけど、そこにストーリーをもたせアート要素を持たせたというか。
ラストはGグループ改め、「宇宙一宇宙人チーム」。
右側にあるのが造形物で、手羽が見てる限り、2日目ぐらいには「樹木葬」というキーワードが出てて、それをどうアウトプットにもっていくかこっそり見守ってました。
アウトプット自体は「木」をモチーフにしたものだけど、さらに飛躍したものになってた。
あ。書き忘れてましたが東工大とムサビではコンセプト・デザイニングの募集条件が違ってて、東工大は大学院生以上の単位が出る授業、ムサビは学部3年生以上で課外(単位が出ない)という扱いで、東工大は毎年すごい申込があるそう。
フワフワした美大生の言葉を理解しようと真剣に取り組んでくれる東工大生はもちろんですが、東工大大学院生に引けを取らないディスカッションをし、単位も交通費も出ないプロジェクトを1週間頑張ってるムサビ生にはほんと頭が下がる想いです。
全部のプレゼンが終わり、別室で審査。
そして最優秀賞は・・・
5番目に発表した、けもの道てくてくズに決定!!
おめでとうございます!!
ちなみに副賞はお題が「しるし」だけに、無印良品のギフトカード。
(その経費を取ってなかったので手羽の自腹・・)
でも、「無印」も「しるしが無い」ですからね。考え出すと止まらない。
最後は先生方による総括。
手羽からは総括ではないけども。
コンセプト・デザイニングを始めた10年前は、すぐに東工大生とムサビ生がわかったんですよ。全然服装も雰囲気も違ったので。
でもこの数年ぐらいは男女関係なくムサビ生と思ってた学生さんが東工大生だったり、その逆だったり、違いがわからなくなりました。特に今年はみんな仲良くて完全に入り混じってたのもあり、その傾向が強かったように思います。
自分が年取って若い人の違いがわからなくなっただけかもしれんけど。
学生さん、先生、スタッフ、TAの皆さん。1週間本当にお疲れ様でした!!
みんないい笑顔。
以上、来年も開催するとしたらまだ「東工大×ムサビ合同WS」でいけるけど、2024年度の秋に東京医科歯科大と合併して「東京科学大学」になるから、2025年から「東科大×ムサビ合同WS」になるんだろうなあ、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。