【来年は?】Global Design Education Forum 2023(グローバル・デザイン教育フォーラム2023)に行ってきた

2023年3月22日(水)

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3月10日(金)に無事に「Global Design Initiative Workshop 2023(GDI)」は終わったのですが、大人たちはここからが本番だったりします。

11日(土)、12日(日)の2日間にかけて、「Global Design Education Forum 2023(グローバル・デザイン教育フォーラム2023)」が行われました。
今回はそのレポートをお送りします。

参加大学は、GADIのケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン(ドイツ)、ロンドン芸術大学 セントラル・セントマーチンズ・カレッジ(イギリス)、ラサール・カレッジ・オブ・アート(シンガポール)、実践大学(台湾)、そして武蔵野美術大学(日本)。

イントロダクションとして、長澤学長がムサビのグローバル教育や様々な取り組みを紹介。

GDI校以外にゲストが3名参加されていて、お1人目は右側の女性。
世界最大の芸術系大学連合体であるCUMULUS前会長で、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザイン副学長であるMariana Amatulloさん。


次に国際交流プロジェクトの事例紹介。

こちらが二人目のゲストのインドネシア国立バンドン工科大学のPrananda L. Malasanさんで、ムサビと長年やってきたグローバルワークショップの活動紹介。
ちなみにバンドン工科大学はインドネシア3大名門校の一つ。

ムサビ映像学科の篠原先生からは、造形構想学部初年度に中国美術学院で実施したワークショップのレポート。詳細レポートについてはこちらをご覧ください。
2019 中国美術学院×武蔵野美術大学大学院交流プロジェクト 中国美術学院サマーキャンプ「革新志向のデザインと造形」 in China

で3人目のゲストが、その中国美術学院創新設計学院の創立院長・呉小華教授。
ムサビの中では語り草になってるぐらい、ワークショップではめちゃくちゃお世話になっています。

左は工芸工業デザイン学科の伊藤真一先生。バンドン工科大学の合同ワークショップにずっと関わっています。

 
午前はプレゼンメインで、午後からこれからの国際交流とその課題や展望を語りあうディスカッションのスタート!

Global Design Education Forumを聴講するのはこれで3回目で、参加するたびに思うんですが、何をしゃべってるかほとんどわからないけど、ずっと聞いてると笑いどころはわかるようになるんですよね(笑)

でも、気のせいか2017年の時より知ってる単語が出てくるようになってました。別にヒアリング力が上がったわけじゃなく、デザインの専門用語の知識が2017年よりも上がったからかな、と分析。
よく「高校卒業してそのまま海外の大学にいくと、言語の他に専門の勉強をしなくちゃいけないからめちゃくちゃ大変。留学するならある程度専門知識が入った大学院からがいい」と言われるけど、そういうことなんだな。
それもあるのか「今までで一番つらかった仕事はGDIで丸二日間ずっとわからない会話を聞かなくちゃいけなかった時」と書いたけど、今回はそれ程でもなかったです。
朝、先生方にお会いした時にさりげなく「はろー!」と言えたし、3回のGDIで微妙に手羽も成長してるんだな、と実感。

17時に初日終了。朝からずーーとですよ。「こんなに真面目にみっちりやらんでも」と思っちゃうけど。

そして最終日。
朝1に

中国美術学院の呉小華先生へフェロー称号授与式が執り行われました。
後ろ姿だけでわかる工デの山中先生。祭事用のTシャツと思われます。

中国美術学院90年誌39巻がムサビに寄贈されました。
この90年誌が中国から海外に出るのは今回が初めてだそう。

参加された先生方にも学長からお礼状が手渡されて、セレモニーは終了。
ここからGlobal Design Education Forum 2023の二日目スタートです。

この日はフォーラムというより関係者のみの会議で、前半は「社会イノベーションとデザイン教育の課題」を話し合いました。

 
そしてとうとう最後のセッションへ突入。
お題は「この先のGDI Workshopをどうするか?」

普通の国際会議であればある程度予定調和で進めるもんだけど、事前打ち合わせは無し。どういう結論になるか私たちもわかりません。
実は始まる前に参加学生さんから「続けないでどうするんですか!多様性とグローバルがムサビの売りなのに、やめたらタマビに負けますよ」と思いっきり言われてました・・。

 
するとセッション中盤で、

LASALLE College of the ArtsのVenka Purushothaman先生が「ラサールは来年法人創立100周年、大学創立40周年、そしてラサール芸大とナンヤン芸大によるシンガポール初の芸術系総合大学が誕生する機会でもあるから、ホストをやるにはいいタイミング」と発言されたんです!
・・・と、後で長澤学長に詳しく教えてもらったのだけど、会場のあちこちから「Wow!」「Wonderful!」という声があがったので、「あ、ベンカ先生が手を挙げてくれたんだな」と瞬間的に理解してました。

というわけで、来年はシンガポールのラサール・カレッジ・オブ・アートでGDIが開催されることが決定!
他大学では体験できないグローバルワークショップなんで、ムサビ生はぜひ来年申し込んでね!!

そんなこんなで無事にGlobal Design Education Forum2023とGlobal Design Initiative Workshop2023は終了。
皆さんお疲れ様でした。
来年シンガポールで会いましょう!
 
 
以上、一番大変だったのは

ホスト役の長澤学長と、今回のイベントを動かした国際チームの古賀くんですね、の手羽がお送りいたしました。
本当にお疲れ様です!
 


年度末なのでちょっと更新ペース落とします。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。