2月25日(土)12時、手羽は
国立新美術館にいました。
この時期に国立新美に行く理由はひとつしかありません。これを見るためです。
■令和4年度 第46回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展
●会期:2023年2月25日(土)-3月5日(日)
●時間:10:00-18:00*入場は17:30まで
●休館:2月28日(火)
●会場:国立新美術館
●参加大学:多摩美術大学 / 女子美術大学 / 東京造形大学 / 日本大学芸術学部 / 武蔵野美術大学
●参加学科:日本画 / 油絵 / 版画 / 彫刻
ちなみに今年の五美大展DMがなかなか好評なんですが、このイラストは4月からムサビ油絵学科グラフィックアーツ専攻に教授で就任するいとう瞳さんの描きおろしです。
手羽ももらった瞬間に額物に入れたいと思ったくらいで。
五美大展を初めて見る人がよく勘違いしてることやよくある失敗が5つあります。
1つ目は「日本画・油絵・版画・彫刻のファインアート系学科のみの展覧会」ということ。デザイン系は展示されてないし、デザイン系の美大合同展はありません。
2つ目は「五美大展に東京藝大は含まれてない」ってこと(笑)
3つ目は、「あくまでも卒業制作の『レビュー』『ポートフォリオ』的な立ち位置」。
東京のファインアート系学科は学内展がメインなんです。
国立新美はスペースやレギュレーションの関係から「3つ作ったうちの一つ」「全体は見せられないから一部のパーツだけ」「パフォーマンスができないので収録してビデオ上映」「五美大展サイズに小さく作った作品」「水モノ・土モノNG」になってしまうので、本当は学内展を見てほしいんですよね(女子美さん以外は終わってるけど)
とはいえ、5大学のほぼ全員の(ファインアート系)学生さんが同じ場所に展示することは日本でもこの五美大展以外はなく、各大学の作風やカラーの違いがわかるから、受験生にはかなりおすすめの展示なのは間違いないです。
カラーといえば、事前に知っておいてほしい豆知識がありまして、それは「五美大スクールカラー」。
展示会場は中でつながってるんで、
こういう境界線がないと、「東京造形大を見てたら、いつのまにかタマビになってた」なんてことがよく起きます。
なので各大学の見分けがすぐつくように独自の「五美大展スクールカラー」を設定しているんです。
試しに今年の各大学の入り口を見てみましょ。
幹事校は持ち回りでやってて、今年はムサビが幹事校。
会場入口バナー以外に作品キャプション、掲示等はもちろんのこと、作品搬入時のガムテープもすべて五美大スクールカラーを使うようになっています。キャプションの色さえ確認すればどの大学かすぐ把握できるんだから、とっても使える豆知識でしょ?
ちなみにこれがわかっていれば、手羽の作った東京5美大の一般選抜日程カレンダーが
なぜこの色分けなのかわかってもらえるはず。
あまりにも徹底されてるんで手羽は入職当時、その色が本当のスクールカラーだと思ってたくらいで、「へー。うまくできてるもんだ」と感じたけど、あくまでも「五美大展の時だけに使うスクールカラー」なのでお間違えなく。
と長い前置きはこれくらいにして、会場を見ていきましょ。
五美大展に初めていく人がよくやる失敗4つ目は、
「1階には屋外展示場があるのを知らずに帰ってしまう」こと。
面白い空間なんで忘れずにこちらも見てね。
最後の5つ目は、これも意外と多いのだけど、
「2階を見ずに帰ってしまう」こと。
毎年5大学が1階と2階に分かれて展示してるんだけど、1階だけでも結構なボリュームだからそれで満足して帰っちゃうんですよ。私たちは「今見てる展示はどの大学か」が大事ですが、関係ないお客さんからすれば5美大だろうが3美大だろうがどうでもいいわけで(笑)
それもあって毎年2階よりも1階の方が人が多いんですよね。
今年は1階を女子美とムサビ、2階にタマビと東京造形大、日芸が展示しています。
2階にも絶対行ってください!!
で、今日2月26日に学生さん・アーティスト・教員たちによるシンポジウムがありますよ!
■シンポジウム『制作者による、制作者のためのはなし』
●日程:2月26日(日)14:00-16:00 *13:30開場
●会場:国立新美術館 講堂
●登壇者:青栁有華(日本大学芸術学部 美術学科版画専攻4年)|氏家美夏(武蔵野美術大学 彫刻学科4年)|神野友紀(女子美術大学 美術学科洋画専攻4年)|中浦情(東京造形大学大学院 美術研究領域2年)|堀内涼雅(多摩美術大学大学院 日本画研究領域2年)|THE COPY TRAVELERS(加納俊輔、迫鉄平、上田良/アーティスト・ユニット)|高田安規子・政子(アーティスト)
●進行:飯田竜太(日本大学芸術学部 美術学科准教授)|冨井大裕(武蔵野美術大学 彫刻学科教授)
●シンポジウム企画担当教員:阿部大介(女子美術大学)|飯田竜太(日本大学芸術学部)|豊嶋康子(東京造形大学)|八木幾朗(多摩美術大学)|冨井大裕(武蔵野美術大学|幹事校)
後日アーカイブ配信もされる予定ですが、ぜひリアルでどうぞ。
ちおみに日芸さんを除いた4美大で3年ぶりにリアルで「東京四美大合同企業説明会」が女子美相模原キャンパスで開催されます。学生さんは各大学からの情報をチェックしてね。
で、例年だとこれで帰っちゃうんだけど、今年はもう一つ。
五美大展にあえて会期をぶつけてきた
■DOUBLE ANNUAL 2023 反応微熱 ーこれからを生きるちからー |京都芸術大学 東北芸術工科大学
●会期:2023年2月25日(土)~3月5日(日)*休館日:2月28日(火)
●時間:10:00~18:00
●会場:国立新美術館3F 展示室3A
●主催:京都芸術大学
●協力:東北芸術工科大学
京都芸術大学と東北芸術工科大学の選抜展です。
毎年都美館でやってるのを国立新美でやるようになったのかと思ってたけど、東北芸工さんは今年も都美館で選抜展やってるんですね。同時開催って先生方は準備大変だったろうなあ・・。
こちらもよかったぜひ。
国立新美を脱出し、昼は某所で仕事して、夕方はAXISビルへ。
夜の東京タワーも素敵。
AXISは1か月前に工デの卒展を見に来たばかり。
現在、4階AXISギャラリーで開催中なのがこちらです。
■武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 2022年度卒業制作選抜展「shide CONTACT 2023」
●会期:2023年2月23日(木)ー28日(火)
●時間:11:00 ー 20:00
●会場:AXISギャラリー、JIDAデザインミュージアム
●入場料無料
視デの卒業制作選抜展です。
五美大展と同じ時期で、なおかつお互い歩ける距離なんで、五美大展と掛け持ちで見れます。
手羽はできるだけコンタクト展は毎年チェックするようにしてます。
この2年は卒展に合わせてオープンキャンパスをやってるから卒展をゆっくり見る時間が取れず、この前の工デ卒展もそうだったけど、五美大展、コンタクト展と「へー、こんな作品もあったのか」の連発でした。
さて、さきほど「昼は某所で仕事」と書きましたが、
六本木ヒルズの横にあるハリウッドビューティープラザで、アート×デザイン×クリエイティブ進学フェアという美大合同相談会業務をやってたんです。
入試が終わってとホッとしてる暇なんかなく、既に来年度広報がスタートしています。これが「入試広報無限地獄」。
ありがたいことに昨年度よりすんごく参加者が増えて、開場した瞬間からずーーーーと相談コーナーで4時間しゃべりっぱなしの状態で。
だから去年は会場風景写真を撮ってる時間があったんだけど、今年は全くそんな瞬間がなく。
「ああ。一枚も写真がないや・・」と思ってたら、終わった後に東京造形のM澤くんが「多分ブログ用に必要だと思ったんで」と
写真を撮ってくれてた!!ありがたやありがたや。
他美大広報スタッフに業務連絡。今後も相談会に手羽がいたら無許可で撮影して送ってください。あ、ブログに使いやすい横位置でお願いします。
お礼に。
学校法人桑沢学園さんが職員を募集しています。
■【学校職員(大学・専門)事務系総合職】 3月18日(土)応募書類締切
興味のある方は申し込んでください。そして入試広報無限地獄を一緒に経験しましょ!
以上、仕事を終え、六本木ヒルズ横にある
テレビ朝日に入って、
タモさんに「タモリ倶楽部、40年間お疲れ様でした」と伝えてきた手羽がお送りいたしました。
テレ朝さんは3月まで撮影ゾーンはミュージックステーションじゃなく空耳アワーのセットにするべきじゃなかろうか。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。