武蔵野美術大学 Institute of Innovation 卒業・修了展 2022(CI/CL市ヶ谷卒展)に行ってきた! #CICL2022

2023年1月22日(日)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1月21日(土)午前10時、手羽は

ムサビ市ヶ谷キャンパスに来てました。

もちろんこれを見るためです。
武蔵野美術大学 Institute of Innovation 卒業・修了展 2022

●テーマ:SPARK
●会期:2023年1月20日(金)-22日(日)10:00-20:00
●出展者:造形構想学部クリエイティブイノベーション学科、大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース
●会場:市ヶ谷キャンパス

*駐車場はありませんのでお車でのご来校はお控えいただき、公共交通機関をご利用ください。
*事前予約制→申込はこちら

https://twitter.com/cicl_sotsuten
https://www.instagram.com/cicl_sotsuten/
https://www.youtube.com/@cicl_sotsuten


2019年に新設された造形構想学部クリエイティブイノベーション学科、大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの卒業・修了制作展。
今回はクリエイティブイノベーション学科、そして市ヶ谷キャンパスとして初の卒業制作展でもあるんですね。記念すべき第1期生です!

あ、毎回「クリエイティブ・・」と書くとくどいので(笑)、以降は普段使っている略称「CI学科」「CLコース」と書かせてもらいます。

1階で受付をすまして入場。

6年前、CI学科の構想を考えてる時に「卒業制作展はどんな展示になるんだろうね」と話題が出て、手羽は「A1パネルとモックアップがズラっと並ぶ感じなんじゃなかろうか」と答えたのをよく覚えてます。イメージとしては以前見た明星大学デザイン学部の卒業制作展

手羽にとってはその答え合わせであり、結論を先に書くと、いい意味で想定をかなり超えてました。
では、地下2階の展示から見ていきましょう。

手前では、岩嵜ゼミと山崎ゼミの展示。

 
奥の部屋は暗室になっています。

手前の作品は、180日間ずっと日記がわりに粘土で作品を作った「今粘土の記録」。「今年度」とかかってる。毎日ドローイングってのはよくあるけど、毎日粘土を引っ張り出して作るってすんごい面倒なので、彫刻出身としてはそれだけでも尊敬に値します。

ん。よく見ると、

展示室の奥にもドアがあるぞ。部屋はこれで終わりのはずだけど。

バックヤードの廊下にも作品が。
「キャンパス全体がギャラリー」の精神は市ヶ谷にも受け継がれていました。
 

次に2階へ。


  • 時間によって紙芝居やってます。こちらも卒業制作です。(写真提供:丸山幸伸さん)

産学連携で訪れた北海道森町の魅力にひかれ、4年生になって7か月間移住しちゃった3人組です。
展示室内は撮影禁止だったので、詳しくはこちらの学生トークをご覧ください。


で、そのまま北海道に就職しちゃった学生さんもいます。
学内プロジェクトがきっかけで、北海道へ就職。町の人との交流で気付いた、自らの未来と新しい土地への愛着 | 武蔵野美術大学 造形構想学部・大学院 造形構想研究科 
 

次は3階。


  • エレベーターホールにも展示されてます。

全員のキャプションの中に2行ぐらいの簡単な作品説明が書かれてて、あれは造形学部卒展でも真似した方がいいと思いました。老眼のおっちゃんにはもう少し文字が大きいとありがたいけども。

空き家を使ったプロジェクト「white squat」などを取り組んできた学生さんの卒業制作は、間で使う道具「間具」。詳しくはこちらをご覧ください

マーダーミステリー風ボードゲームで、登場するキャラクター全員に細かい設定がされてます。
オープニング映像はこちら。


各キャラクターのMV映像もあります。

徹底してる・・。


4階へ。


  • デジタルインスタレーション


そして5階へ。


  • 修士論文を読むことができます


  • 音響インスタレーション。ほんと幅が広い・・


  • お客さんを案内してる長谷川先生発見

全体を見て、造形学部の卒展と似てるようでいて、やはり何か違う印象を持ちました。
パっと思いついたフレーズは「出来事を綴る」かな。
視デやデ情、芸文等でもやってることだけど、「観察」という行為がよりはっきりしてるし、対象がもっと広いような気がしました。

CI学科の入試は実技は必要なく、学力試験のみで入学可能です。
立ち上げ時にかなり「美大の入試で全員実技をやらないなんてどうなんだ(怒)」と言われたし、「実技をやってないと入学しても大丈夫ですか?」と高校生や親御さんから相談されました。
あの時の人たちこそCI学科の卒展を見てほしいんですよね。自信をもって「これがムサビからの答えです」と言えます。

 
ちなみに土曜は卒業・制作展の裏で、

7階で履修証明プログラム「価値創造人材育成プログラム(Value Creation Program)」、通称VCPをやってたんですよ。
この日はアート回で、参加された方は卒展を見て、より「創造的思考力」を理解されたんじゃないかしら。


いったん市ヶ谷キャンパスから離れ、徒歩2分ぐらいの場所にある

DNPプラザへ。

こちらでは、大日本印刷株式会社(DNP)、武蔵野美術大学(MAU)、株式会社良品計画の3者による市ヶ谷共創イベント『つながる楽しい楽市』のトークイベントやワークショップをやっていて、この日は


  • 在学生による産学・地域連携報告をやってたし、

学長とデジタル庁の方とのトークはおかげさまで満席。学長が話を脱線させたところを井口先生が毎回ちゃんと本線に戻してて、あれは見事だな、と。
今日もいろいろやってるので、タイムテーブルをご確認ください。
それにしても、CI研究室と市ヶ谷事務局の皆さんは、年明けすぐから採点・講評・展示準備→大学院入試→卒展・楽市・VCPの同時開催と続いて、ほんとお疲れ様です・・。


さて、市ヶ谷キャンパスではもうひとつ新しい出来事がありました。

工事で1年休止していた共創スタジオ「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」が1月20日にリニューアルオープンしたんです!!


  • ウッドデッキもリニューアル。


  • 市ヶ谷に賑やかさが戻った。


  • 店内も全く変わっています。

一番の変化はここだったりします。
同じ場所の4年前の様子をお見せすると

これなんですが・・え?違いがわからない。
2階ができたんですよ!

階段もでき、卒展が事前予約制なのでこの期間は封鎖されてましたが、通常時はツーツーで2階へ上がれます。

2階から見た様子。

2階に、学生や企業、地域などが連携するコミュニケーションエリア「オープンマーケット」が移動。
こちらも大変おませしました。ラジオも再開するかな。今度は手羽を出してくれるのかな。
また、ギャラリーαMやデザイン・ラウンジも春以降2階でスタートします。

ただ。
これで市ヶ谷キャンパスは完成ではなく、例えるなら今はフリーザ第3形態。完全体になるのは夏以降です。もう少しお待ちください。多分びっくりしますよ。クリリンのことかああああ。
 

ちょうどおなかも減ったので、カフェスペースへ。

こちらも満席。


  • 手羽は昔からバターチキンカレー1択です。レトルトも久しぶりに大量購入。


  • ケーキって前からありましたっけ?食事だけでなくカフェ代わりにもどうぞ

というわけで、市ヶ谷卒展、市ヶ谷楽市は本日1月22日まで。
ぜひ皆さんでお越しください!!


以上、

市ヶ谷卒展に往ってきた大天斎の手羽がお送りいたしました。
鷹の台卒展の時よりも「手羽さんのブログ、いつも読んでます」と学生さんから声をかけられちゃった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。