武蔵野美術大学、略して「ムサビ」と呼ばれております。
先日の美大ネタまとめに一緒に入れるにはムサビネタが多すぎたので別記事にしました。
まずは教員の活動を紹介していきます。
■写実絵画と戦う男。諏訪 敦さん(画家)が描き出すもの
油絵学科・諏訪先生は現在、府中市美術館で展覧会を開催中(2/26まで)。
油絵学科といえば、
■美術家の遠藤彰子に毎日芸術賞。平塚市美術館の個展を高く評価
油絵学科の名誉教授・遠藤アッコ先生が毎日芸術賞を受賞されました。
おめでとうございます!!
富山商業高校とムサビをオンラインで結んで、リモートで美術部の生徒をムサビ教員が指導しました。ムサビからは油絵学科の水上先生と芸術文化学科の杉浦先生。
コロナ前では考えられない取り組みですよね。
■JAPAN+D Dialogue vol.1 ~「政策×デザイン」の現在地~を開催します (METI/経済産業省)
経済産業省が、行政にデザインアプローチを取り入れ、人に寄り添うやさしい政策の実現を目指して、2022年3月から「JAPAN+Dプロジェクト」が開始されました。
これまでの動きと国内外の「政策×デザイン」の現在地を語る「JAPAN+D Dialogue vol.1」に、クリエイティブイノベーション学科の岩嵜先生が登壇されます。
1月20日(金)19時00分からオンライン。
■デザインの視点から見る日本の「未来資源」 新しいこの国のかたちをつくる【その4】ローカルに潜在する大きな可能性 - Executive Foresight Online:日立
山口周さんと基礎デザイン学科・原研哉先生の対談は第4回。
基礎デザイン学科といえば、
大河ドラマ『どうする家康』のタイトルバックを手がけています。みなさんに喜んでいただけているようで嬉しいです。1/8から放送です。お楽しみに。
「どうする家康」松本潤らが試写会に登壇、タイトルバックの名前に「両親が喜ぶ」 https://t.co/yz88U3mAXr— Seiichi Hishikawa 菱川勢一 (@sei_hishikawa) December 14, 2022
菱川先生が今度の大河ドラマ「どうする家康」のタイトルバック映像を担当されています。
菱川先生は、映画「岸辺露伴ルーブルへ行く」の宣伝写真も担当されてますね。
映像といえば、
■【別府温泉 杉乃井ホテル】楽しいが詰まった新たなエンターテイメント「SUGINOI BOWL & PARK」、2023年1月26日ついにオープン
大分県の別府温泉 杉乃井ホテルのプロジェクションマッピングを映像学科が制作します。
ちなみに手羽は別府に家族で行くと必ず杉乃井ホテルを使ってます(どうでもいい情報)
●会期:令和4年12月24日(土)-令和5年2月5日(日)
●休館日:月曜日(1月9日(月祝)は開館)
●時間:午前9時~午後4時30分
●会場:板橋区立教育科学館全館
●入場料:無料
●出展作家/研究員:momokan(デザイン・フューチャリスト)+伊藤光平(微生物研究者)、陣内利博(武蔵野美術大学/複眼体験)、高山累+川崎竜澄+廣兼光+茂谷一輝(SPACY)、竹内雄一郎(計算機科学者/SonyCSL/Wikitopia)、中川源洋+高橋信樹(3Dシステム開発者/Nikon)、宮沢賢治(詩人/童話作家/科学者/オノマトペ)、山端健志(メディア考古学/板橋区立教育科学館)、やんツー(美術家)
メディアアートから天文、微生物、メディア考古学まで、森羅万象を「動き」の視点でみる展覧会に視覚伝達デザイン学科(以下視デ)の陣内先生と視デOBの山端健志さんが出展されてます。
「視デ」「陣内先生」といえば、
■話すのが苦手、天然パーマもコンプレックス…自信をくれたのが「アニメ」だった【アニメーション監督・見里朝希2】|BUSINESS INSIDER
テレビアニメ『PUIPUIモルカー』の監督・見里さんは視デOBで、この記事の中で学生時代のことや陣内先生の話が出てきます。
視デネタをもう2つ。
■アーティスト・チョーヒカル エイリアンな私たちを繋げる世界【連載:BODY MAGIC】
リアルなボディペイントを制作する視デOG・チョーヒカルさんはニューヨークに拠点を移してます。
そしてこの方も視デ卒です。
■2022年 第25回みうらじゅん賞 発表!
みうらじゅん賞を見ると「年末だなあ」と感じるようになりました。
というわけで、ここから二人の卒業生の活躍を紹介。
■マンガ家・板垣巴留が「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」鑑賞 | ジェームズ・キャメロンの海への愛を受け取れ!“逆にコスパがいい”3時間超えの映像体験 - 映画ナタリー 特集・インタビュー
「BEASTARS」「SANDA」などの作者・板垣巴留さんは映像学科卒。
三井住友銀行 リテールIT戦略部 UI/UXデザイナーの金澤 洋さんは工芸工業デザイン学科卒。
で、在学生の活動だと、
■AlphaDrive、経営体制変更。新体制でさらなる価値創出と事業拡大へ@PRTIMES_JP
ユーザベースグループの株式会社アルファドライブ執行役員(ブランディング担当)に就任された小川望さんは、なんと大学院クリエイティブリーダーシップコースの在学生です。
さて、在学生の活躍紹介ってことだと、やっぱりこれです。
昨夜が初回本放送日でした。
■ドキュメント72時間「美術大学 青春グラフィティー」
芸術祭(学園祭)が始まるまでの3日間をNHK「ドキュメント72時間」で紹介していただいたのですっ!!
詳しくは以前書いた記事をご覧ください。
■武蔵野美術大学で撮影されたNHK「ドキュメント72時間」が1/6に放送されます
ここからは撮影裏話と放送内容の補足を。
定点カメラを学内に何か所か設置し、基本的には2班体制で朝からずーーーと学内を歩き回って学生さんを取材されてました。
しかし、これだけの素材を撮って30分に編集でしょ?ほんと大変なお仕事・・・。
さすがに全部は一緒に回れなかったけど、準備期間中に学生さんがどういう動きをしてるのか手羽もよくわかってなく、今回同行することで「え。学生芸術祭執行部はこういうことまでやってたの?!」とすんごく勉強させてもらいました。
ムサビの芸術祭はテーマにそった装飾を学内全体にほどこすのが特徴で、番組冒頭にでてきたのはエントランス(入口)部分の装飾です。
手羽が今回のポイントだと思ってるのは、先ほど書いた「芸術祭が始まるまでの3日間」ってところ。
普通のテレビ番組だと「美大では変な恰好して変なことをやってる変な学生しかいない」と面白おかしく紹介したいし、やってる学生さんからしても裏舞台より賑やかに盛り上がってる本番の様子を撮ってほしいだろうけど、当初からディレクターさんは芸術祭準備期間の撮影を希望されたんですね。
でも苦悩しながら制作してる学生さんの姿を短い期間で撮れるのは卒業制作展か芸術祭の準備期間がベストタイミングで、私達からすると「NHKさん、わかってるなあ」と。
ちなみに映像学科の学生さんに聞いた話だと、ドキュメンタリーの授業で先生が「72時間は参考になるから見とけ」と言ってたそう。
要所要所で映ってたのが、ダンスパレードの「Magic Kingdom Project 」とムサビ芸術祭名物「彫刻神輿」(さすがに御神体は無理)、そして中央広場で踊ってたのが「競技ダンス部」。ちなみにムサビ競技ダンス部OGに漫画「ボールルームへようこそ」の作者・竹内友さんがいます。
番組の中で紹介されたサークルは、半世紀の歴史がある「人形劇団ダニ族」と「劇団むさび」。で団体だと巨大麒麟を作っていた有志企画「-en-」と緩衝材(プチプチ®)で遊具を作ってた「PUTI PUTI LAND」ですね。
どうしても「あれもこれも紹介してほしかった」と欲張りになっちゃうけど(笑)、「なぜ頼まれてもないのに制作するのか?」という、普段の美大紹介バラエティ番組では紹介していただけない部分をたった30分の中でよく映し出してくれたんじゃないでしょうか。なおかつ悩みながらも前を向いてる姿まで。
手羽は「突然インタビューされてあんなにちゃんと答えられるムサビ生はすごいなあ」と感じた、あっという間の30分間で、3回泣きました。
最後に内容を少し補足。
あまり普段美大に接点がない方は、想像より美大生がみんな地味な恰好をしてるのにびっくりしたはず。ドラマに出てくる美大生って変なファッションをしてることが多いけど(笑)、制作・作業をするんで、だいたいは汚れてもいい恰好をしてるんですね。
また、「卒業生の約6割が就職を選択する」とナレーションがありましたが、細かく説明するならば「6割が就職、1割が進学、3割が作家・フリーを希望し、就職希望者の9割が就職する」となります。
「美大なんか行っても就職がない」なんて噂がありますが、美大には一定数作家を目指してる人(就職活動をしない人)がいるのでそう見えるだけで、実は就職希望者の9割は就職できてるんです。
信じられない方はこちらをご覧ください。
■2021年度進路状況表
見逃しちゃった方は、再放送が2回あるし、NHKプラスならスマホからも見れるので今からでも全然間に合います。ぜひ。
■ドキュメント72時間「美術大学 青春グラフィティー」
番組は芸術祭が始まったところで終わるので、今年の芸術祭がどんな感じで行われていたのか気になった方は執行部が作った動画をご覧ください!
おっちゃんはこの動画を見るだけでも泣きそうになるんだけど。
学生さんの作品を見てみたい!と思った方。
ちょうど来週、鷹の台キャンパスで卒業・修了制作展が行われるんですよ!ナイスタイミング!!
■武蔵野美術大学 2022年度 卒業・修了制作展[鷹の台キャンパス]
●会期:2023年1月13日(金)~16日(月)
●時間:9:00-17:00 *最終入場は16:00まで
●会場:鷹の台キャンパス
*事前予約制→申込はこちら
事前予約が必要ですが、4年間の集大成を一気に見ることができます。ただ1000人以上が展示してるので、全体を広く見たいのであれば朝からいらっしゃることを強くお勧めします。
なお、1月14日(土)、15日(日)にオープンキャンパス in 卒展「ムサビの学びを知る」を開催しまっせ。(詳細は来週書きます)
その次の週は市ヶ谷キャンパスでの卒展。
■武蔵野美術大学 2022年度 卒業・修了制作展[市ヶ谷キャンパス]
●会期:2023年1月20日(金)~22日(日)
●時間:10:00-20:00
●会場:市ヶ谷キャンパス
*事前予約制→申込はこちら
https://twitter.com/cicl_sotsuten
https://www.instagram.com/cicl_sotsuten/
市ヶ谷キャンパスは、クリエイティブイノベーション学科とクリエイティブリーダーシップコースのみの展示なのでご注意ください。
市ヶ谷キャンパスでは初の卒業展でして、先日美術手帖さんが記事にしてくれました。
■武蔵美のクリエイティブイノベーション学科が初の卒業制作展。市ヶ谷キャンパスで開催へ|美術手帖
なお、両キャンパスとも駐車スペースがありませんので、公共交通機関でお越しください(コインパーキングもほとんどありません)
以上、「ムサビを受験したくなった」という方は、
放送日の1月6日から願書受付が始まりました、の手羽がお送りいたしました。
え?「実技試験が必要だから今からじゃ無理でしょ?」ですって?
ムサビは学科試験のみ・共通テストのみで受験できる試験方式もあるので、選択学科によっては全然間に合うんです!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。