72時間で72時間の聖地巡礼してきた

2022年12月5日(月)

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今日は美大ネタがひとつもありません。
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皆さんは毎週録画してるテレビ番組ってなにかありますか?
今はTVer等があるんで昔に比べて録画することが減りましたが、いまだに手羽が毎週予約録画してるのは、チェンソーマン、水星の魔女、あちこちオードリー以外だと、「鎌倉殿の13人」「100カメ」「ブラタモリ」です。
なんだかんだNHKが多く、個人的にはもう少し受信料払ってもいいと思ってるくらい(笑)

そしてもうひとつ、再放送含めて録画するほど完全にハマっているのが「ドキュメント72時間」

毎回、ひとつの現場にカメラを据えて、そこで起きる様々な人間模様を72時間にわたって定点観測するドキュメンタリー番組。
これだけ聞くと「それの何が面白いんだ?」ですよね(笑)
72時間だから大きな出来事が起きたりはしないんですが、インタビュー受ける人のいろんな人生が垣間見れるんですよ。最初に見るなら、歴代2位になった「大病院の小さなコンビニ」が手羽オススメだし、最近だと「"どろんこパーク” 雨を走る子どもたち」かな。ちなみに視デ・齋藤先生はどろんこパークの立ち上げに関係したそう。

完全にハマってしまい、近所の「井の頭公園」、ムサビ近くの「巨大熱帯魚店 」、うちのスタッフがたまたまインタビュー受けてる「クライミングジム」とかじゃなく、意識的に72時間で取り上げられた場所へ聖地巡礼するようになりました。

最初に聖地巡礼したのはここ。
【うどんの自販機で有名な】秋田市に行ってきた!

歴代1位になった秋田の自動販売機
ブログでは「へー。そんな有名なものがあるの?」と知らなかったテイで書いてますが、実は72時間ファンとばれるのが恥ずかしかっただけで、本当は自販機のうどんを食べにいきました。じゃなければわざわざこの場所を選択しませんって(笑)
 
次は去年。
【旦過市場も】小倉に行ってきた!

北九州出身でありながら一度も行ったことがなかった小倉の旦過市場
訪問してから2回火事が起きちゃいましたね。

そしてこの夏に訪問したのが、
【首里城・例のスープ】少しだけ沖縄観光してきた

沖縄のアメリカンドライブイン
古宇利大橋とドライブイン、どっちに行くか悩んだ末、こっちを選びました。


前置きはこれくらいにして、ここから本題。

11月27日に金沢美術工芸大学の新キャンパス工事見学会へ参加することになってたけど、急遽25日に燕三条・長岡へ出張することが決定しまして。
そこで「これで一度東京に帰るのもなあ・・だったら自腹で2泊+レンタカーして新潟から下りながら72時間で紹介された場所に立ち寄るか。ちょうど土日からめて3日間、72時間だし」と考えたのです。
てなわけで手羽の72時間聖地巡礼旅のスタート!!


燕三条で一泊し、朝1で車を走らせて最初に行った場所は、
ホテル 公楽園

2015年7月31日放送「田んぼの中のオアシスホテル」で紹介されています。
昔からの72時間ファンなら間違いなく「一度行ってみたい場所」じゃないでしょうか。


  • 思ってた以上にボロボロ・・・


  • でもホテルなんですよ。ちゃんと営業もしてた。


  • 1階はゲームセンターになってます


  • 中高はよくゲーセンに通ってたけど、懐かしいゲームがあちこちに


  • でもやっぱりここに来たらこれ

有名なトーストサンドを食べるのが夢だったんだけど、先客が買ってしまい買えなかった(涙)
せっかく朝食抜いてきたのに・・・仕方ないのでペットボトルだけ購入して退散。

おなかも減ってきたので、少し予定を変更し、

道の駅 マリンドリーム能生へ。

以前、車中泊で日本一周してる夫婦Youtuberの動画を見てて

「いつか行ってみたいなあ」と思ってたんだけど、このタイミングになるとは。

ごっそりカニ食べました。


で、そこから車を20分ぐらい走らせて向かったのが、

ヒスイ海岸です。
2022年6月17日放送「新潟 ヒスイ探しの海岸で」
で紹介されています。今年の放送ですね。


  • 4㎞に渡って広がる砂利浜の海岸で、海からヒスイの原石が打ち上がる世界的にも珍しい場所なんです


  • ヒスイ探しで来たわけじゃないからヒスイに関する情報が全くない。みんなヒスイに見える・・・

土曜の昼ってこともあり、次々に人が来てました。


ここで「72時間」ファンから「ブラタモリ」ファンにチェンジ。
ヒスイ海岸から車で40分ぐらいの場所にある

フォッサマグナパークへ。
フォッサマグナミュージアムじゃないのでご注意を。場所はこちら。

大昔、日本は西日本と東日本とで地理的に完全に分かれ、間には「大きな溝」があり、それが埋まって日本はひとつにつながりました。そこでドイツ人地質学者のナウマン博士がラテン語で「大きな溝」を意味する「フォッサマグナ」と命名したのです。
手羽は中高校生時代に「フォッサマグナとは糸魚川-静岡構造線の線」と教わった記憶があるけど、今は「糸魚川-静岡構造線と柏崎-千葉構造線の間のかなり広い面」という考え方になっており(範囲については諸説あり)、糸魚川-静岡構造線は「フォッサマグナの西の端」が正しい解釈です。

んで「フォッサマグナ」はブラタモリでちょいちょい出てくる単語で、
「フォッサマグナ〜“日本”はどうできた?〜」
として紹介されていて、ここにもタモさんは訪問しています。


  • 駐車場から10分ぐらい整備された山道を歩いて、

ここです。右と左で全然土の色や質が違うのがわかりますか?

あ、この断層以外他に何もありません。なんせ「パーク」ですから(笑)
地質ファンとブラタモリファン以外は「え。これだけ?」と思うだろうから、子供を連れてわざわざ観光として行く場所ではないかも。


  • でもブラタモリファンからすると聖地に間違いなく、

ここまで来たら、もちろんあそこにも行くっしょ。上記写真の右端に映ってる・・・

ブラタモリに登場した創業150年の老舗酒蔵「渡辺酒造店」さんです。
なんとフォッサマグナの上にあるから、同じ敷地内の井戸から湧き出る水も
●西側は岩盤が堅いからマイルドな水
●東側は粘土質だから硬質の水
が出てくるんですって。


  • たったこれだけの距離なのに水質が違うんです。面白くないですか?ちなみに酒造りには西側の水を使ってるそう

ちゃんとブラタモリファン対応も(笑)

新潟の聖地巡礼はこれくらいにして、一気に金沢まで走って一泊し、翌朝「のと里山海道」(無料)で40分ぐらいかけて向かった先は、

千里浜なぎさドライブウェイです。

2020年9月4日放送「石川 なぎさドライブウェイ 思い出の砂浜で」
で紹介された、日本で唯一の海岸を車で走れる全長約8kmのドライブウェイ。
砂粒が一般的な砂の半分程度ときめ細かく、海水を吸って舗装道路のように固くなることから、四輪駆動じゃなくてもノーマルタイヤで走行可能なんですよ。
場所はこちら。

やっぱりこういうシーンにおっさんは憧れるわけですよ。

潮風を感じながら砂浜をぶっとばしてやるぜ!!

天候悪化で通行止めでした(涙)
当日通行可能かどうかは石川みち情報ネットで調べられるので、車で走ることがマストな方は事前に調べておきましょ(涙)
手羽は走ることよりも72時間聖地へ行くことに意味があったんで全然残念じゃないけど(負け惜しみ)

でもポジティブに考えれば、ドライブウェイを歩けるラッキーな日。
車を入口でとめて中に入ってみました。


  • ここを車で走れるってすごいことだな・・

陸側の方が安全なような気がするけど、水を吸収して砂が締まってる海側の方が安全。勉強になった。

勉強になったといえば、「千里浜」をカーナビで行先設定する時に「せんりはま」とか「せんりがはま」で検索したけど全然見つからず、結局住所で設定したんですよ。
あとで「千里浜」の読みは「ちりはま」だと判明し、なんで「千」を「ち」と読めるのを考えられなかったのかいまだに謎で・・。

駐車場に砂を落とすタイヤシャワーが設置されてました(無料)
で、金沢まで戻り、石川県立図書館と金沢美術工芸大学を見て帰京した、と。

てなわけで、走行距離約350㎞を超える72時間聖地巡礼旅レポート2022はエンディングに入ります。
番組的にはそろそろこの曲が流れ始める頃ですな。

先週末から新潟は雪が降りだしたようなので、ロングドライブにはギリギリのタイミングでした。
もうちょい時間があれば「桜咲く無人駅」まで足を延ばしたんだけど(この回もよかった)、今度に取っておきます。

そうそう。
恒例の年末スペシャルが12月30日に決定しましたよ!

毎年この日は何にもできなくちゃっうのよね・・。
12月のドキュメント72時間もチェックお願いいたします。
  
 
以上、金沢のホテルは全国旅行支援クーポンを使ったので安く泊まれたんだけど、

ワクチン接種証明や居住地確認などをカウンターでやらないといけないんで、時間に余裕をもってホテルに行った方がいいですよ、の手羽がお送りいたしました。

というのも、ちょうど団体さんが到着した時にチェックインしたら、書類確認と書類書きで一人当たり5分ぐらいかかるから50分ぐらいフロントで待ちました。
もっと電子的になってると思ってたけど、一枚一枚書類を書くんですよ。あれは客よりもスタッフさんの方が大変。DXなんてまだまだ先の話なんだなあ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。