11月18日(金)、手羽は多摩美術大学八王子キャンパスにいました。
前回までの話はこちら。
■【坂に建てる】多摩美術大学「八王子キャンパス展」に行ってきた
前回は会場でもあるアートテークを紹介するエリアってところで終わってましたね。
アートテークとは、2015年に旧図書館跡地にできた多面的複合施設です。
美術館・図書館・メディアセンターをつなげたメディアネットワーク構想の一つとして、アートやデザインに関する資料を収集・展示する資料センターが計画され、現在はアートアーカイヴセンター(AAC)が管理し、各アーカイヴの調査・研究の成果を国内外に発信するアートとデザインの研究・教育拠点となってます。
建物の中はギャラリー、大学院部屋、個人コレクション、倉庫などで構成されています。
当初は8階建ての計画だったんですね。
学生さんが作ったフワフワアートテーク。
で、そのAACの事務室長が米山さんなんです。
米山さんとはかれこれ長い付き合いで、二人っきりで奈良を旅したり、ムサタマトークをこれまで全国で10回やったり、
■【ほんとに完結編】ムサタマトークin熊本をやってきた!!!!!
2007年に2人で対談したものが全3回の記事として公開されてたりします。
■連載!ムサビ×タマビ対談|第1回 「ムサビ×タマビの2人が美大に入るきっかけと理由は?」
改めて読み直すと、いいこと言ってるし、今とそんなに言ってることが違わない(笑)
「昔のことはいいから、今やってる企画をブログで宣伝してよ」
と言われちゃった。
AACのコレクションといえば、株式会社竹尾から寄託された20世紀の歴史的ポスター約3,200枚からなる「竹尾ポスターコレクション」、日本のデザイン界を牽引した勝見勝の資料「勝見勝アーカイヴ」、関根伸夫、安齊重男、中嶋興による、もの派に関する「もの派アーカイヴ」等々それはすごいんですんが、手羽的にはやっぱり「和田誠アーカイヴ」かな。
和田誠事務所に保管・管理されていた膨大な原画、版下、デザイン制作物、一次資料類が和田さんの逝去後、母校であるタマビに寄贈されたんです。その数なんと5万点以上!
去年、そのコレクションを使った展覧会が東京で開催されたのは記憶に新しいところ。手羽も見に行きましたよ。
■【タマビありがとう】和田誠展@東京オペラシティ アートギャラリーに行ってきた
全国を巡回していて、現在はこちらがちょうど始まったところです。
■和田誠展
●会期:2022年11月19日[土]― 12月18日[日]
●会場:北九州市立美術館分館
●開館時間:10:00–18:00(入場は17:30まで)
●休館日:会期中無休
米山さんは小倉での設営から帰ってきたばかりでした。
そして、AACといえばこちらの企画がもうすぐ開催されます。
■第5回 多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「東野芳明再考 Tono Renaissance」
●日時:2022年12月3日(土)10:00-17:00
●会場:多摩美術大学八王子キャンパス レクチャーAホール
●どなたでも参加可能・参加費無料
*会場(事前申込制)+オンライン配信(登録制)
第1部は、AAC所蔵資料のうち4つの資料体を紹介しながら、2022年度の活動研究成果発表。
そして第2部では、タマビ教授をつとめた東野芳明さんの業績を振り返り、日本の現代美術と本学の歴史を作り上げた希代の美術評論家について、学内外の研究者たちが熱く語りあいます。
東野先生の友人、ジャスパー・ジョーンズ氏からもメッセージが届いてるそうですよ。
そして現在、アートテークでは「八王子キャンパス展」以外にこちらの展覧会も開催中です。
■枡野俊明退職記念展「禅と日本庭園」
●会期:2022年11月14日(月)~30日(水)10:00‒17:00
※休館日 11月19日(土)、20日(日)、27日(日)
●会場:多摩美術大学 八王子キャンパス アートテーク1階ギャラリー
環境デザイン学科で長年学生の指導をされてきた両先生の退任展。
田淵先生は平成10年に改称する前の建築科時代から含めて39年間教えていらっしゃいます。
面白いのは、枡野先生は僧侶であり日本庭園などの造園学が専門、田淵先生は教会建築を専門とされていて、「禅とキリスト教」の同時展示なんですよ。
田淵諭退職記念展では、設計された教会の模型や産学共同案・コンペ案・スケッチ等が展示されていました。
この展示マップは絶対にゲットしましょ!
そんなこんなしてたら、
外は真っ暗・・・。
今回のタマビ訪問で見ておきたいところが2つあったのよ。
急いで向かったひとつは
世界堂!
上野毛キャンパスに続いて、八王子キャンパスにも世界堂さんが入ることになっていて、TAUホールの前に世界堂専用の建物を急ピッチで作ってたんですね。
7月オープンキャンパスで手羽のスパイ(笑)が撮影した時はまだ更地だったのに、もう出来てる・・。
グルっと回って見ましょ。
什器も入って、陳列の準備をされてました。
現在世界堂さんがオープニングスタッフを募集しています。
■販売スタッフ 世界堂多摩美術大学八王子キャンパス店 株式会社 世界堂
大学の店舗だと遅くまで開けることも、イベント時以外は日曜に営業することもないし、学食でお昼を食べられたりもするから、時給はめちゃくちゃいいわけじゃないけど、わりかしいいバイトなんじゃないかしら。
12月にオープンするそうなので、タマビ生はお楽しみに!
にしても、ムサビはこれまで「日本で唯一世界堂が入ってる大学」とキャンパスツアーで自慢してたけど、「日本で最初に世界堂が入った大学」に変えなくちゃいけない悲しさ・・。
で、もうひとつは、
念のために昼間のうちに撮影しといた、2021年10月に閉店したメトロ多摩境店です。
■メトロ多摩境店、10月末に閉店 日本から事業撤退で
彫刻学科の石彫場横から撮ったんだけど、直線距離だとこんなに近かったんだな。
星野源さんのMV「不思議」に出てくる巨大スーパーはこの多摩境店で撮影されたと言われてます。
橋本からタマビに向かう途中にある坂やトンネルも出てくるし、なんせMV監督がタマビOBの林響太朗さんなので、多摩境店で間違いないんじゃないかと。
ちなみにちなみに林響太朗さんは米津玄師さんのMV「M八七」も監督をされています。
負けず嫌いですいません(笑)
次は卒展の時に行きますんで、よろしくお願いいたします。
あ、タマビといえば、タマビ生がこういうクラウドファンドをやってるのでよろしければぜひ。
■【国際展示】ニューヨークと東京の美大生で合同アートプロジェクトを成功させたい! - クラウドファンディングCAMPFIRE
以上、米山さんと手羽が
同じような恰好をしてて、一緒に行ったスタッフから「パーカー兄弟」と言われた、パーカー兄の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。