【その1】日立×ムサビ共同ワークショップ最終プレゼン@中央研究所に行ってきた!

2018年9月2日(日)

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あかりちゃん、パパのかわりにブログを書いてくれてありがとう。ゆっくり休めました。
・・・むなしい・・・。


8月29-31日の3日間、日立さんと国分寺地域をフィールドにした「価値交換」がテーマのアイデア創出ワークショップを行いました。そのレポートをお送りしています。
初日の様子はこちら。
【肩たたき券とシーブリーズ問題】日立×ムサビ共同アイデア創出ワークショップがスタートした!
陸の孤島状態の場所で、10時から17時まで休憩時間もほとんどない、かなりガチなワークショップとなっております。


2日目もムサビステージで、朝1は日立・丸山さんによるUX/サービスデザインの講義。

手羽はラウンジでの「第2回 社会をクリエイティブにデザイン」でだいたい聞いてた話だけど、つくづくデザイン系学生さんに聞かせたい内容なんですよね。企業デザイナー視点の体系化した話を、こんなにわかりやすく説明できる人は少ないはずで。あらためてムサビでやってくれないかなあ・・。


そのあとはグループディスカッションを続けてもらい、13:30から中間レビュー。
最終プレゼンでの方向性を説明してもらいます。

ただ、この中間プレゼンレビューが全体的にあんまり良くなくて・・。

着眼点はいいんだけど、うまく話を展開・決着できてないものばかり。考えすぎちゃったのか、うまく展開できてないのにソリューションのことを考えてしまったのか、大人が想像してる着地点をゴールにしちゃってるのか。日立さんや先生方からは「コンセプトがない」「それじゃ普通の大学の提案レベルじゃん」「もっとアホになれ」という厳しめのコメントが飛び交いました。

私達の反省点でもあるけど「グループ内でうまく雑談できなかった(その時間がなかった)」のもありますね。面白いアイデアって雑談から「突破するアイデア」が生まれることも多いけど、この短い時間じゃ雑談できるほど仲良くなれない。
東工大合同ワークショップでは、アイスブレイクに時間かけてるのと、あえて中盤で「アート的思考(アートシンキング)」という引っ掻き回しレクチャーをやり「デザイン的手法でうまくいくと思うなよ。このまますんなり最終プレゼンにいくんじゃねーぞ。もう一回議論しやがれ!」というメッセージを出してたりします。
今回は3日間だけだったんでやらなかったけど、学科・学年を超え、さらに一橋大生も入った混合チームだけに、むしろ短い時間だからこそアイスブレイクに時間をかけてあげればよかったな、と。


  • レビュー後、エンジンのかかる学生さんたち

正直なところ、中間プレゼンレビューが終わった段階では「こ、これ、やばいかも・・・。日立さん、国分寺の皆さん、ごめんなさい」と思いました。
でも24時間後に手羽がプレゼン見て泣きそうになるとは誰が想像しただろうか。なぜかはおいおいと。


そして3日目最終日。
場所は国分寺にある日立製作所中央研究所に移ります。

中央研究所がどういうところなのかは、明日詳細書くので今日は説明をスルー。


会場は本館6階の講堂。

丸2日間、頭をフル回転させてるから精神的にも体力的にギリギリなところだろうけど、ほぼ全員遅刻なく集合した。えらい!


最終プレゼンは13時30分から。午前の時間をどう使うかが勝負。


  • プレゼン用の模造紙を描きだしたところもあるし、


  • プレゼンのリハーサルに入ったところも。


  • まだ制作に入らずギリギリまで議論を続けるグループも。


  • 最後のアドバイスをする視デ・中野先生。

終了ーーーー!


さ、ドキドキの最終プレゼンが始まります!!


  • 日立・ムサビ関係者以外に地域の方も講評に参加してもらいました。 紹介はおいおいと。前列一番手前は長澤学長です。

ゲストの方へ日立・田中さん(デ情OG)から今回のワークショップについて説明されました。
そういえば何を課題にしてるか書いてなかった(笑)


「地域とつながり、地域を楽しむためのアイデア」で、そこに「とりかえっこ」の要素を入れる・・という内容だったんです。
で、優秀アイデアはブラッシュアップして、11月中旬に都立武蔵国分寺公園を中心に開催される「ぶんぶんウォーク」で実証実験することになっています。
「すぐに実際に試してみる」がポイントで、フワフワなアイデアじゃダメだし、現実的すぎるアイデアでもつまらない。「困ったときのスタンプラリー」という名言があって、スタンプラリーって安価で簡単にでき、なおかつ人手もいらないから地域イベントじゃよくやるコンテンツ・・・だけど、美大に安易なそれを求められてないのもわかってるわけで。
ただ、バックには日立さんや国分寺地域の方がいるから、学生からすると夢のようなアイデアかもしれないけど、「あ。それならできるね」というケースもありえる。
はたしてどういう企画が学生さんから出てくるのか。



まずはAグループの発表。


  • 国分寺の野菜「こくベジ」を使った提案


  • Aグループはムサビ生と一橋大生の混合チーム

プレゼン時間は10分。そこから地域の方や教員からコメントをもらいます。

講評会には、中国の某大学とワークショップをやって前日に帰国したばかりの工芸工業デザイン学科・中原俊三郎先生もかけつけてくれました!
ちなみに中原先生は教授になる前は日立さんでデザイナーをされてて、この研究所にも何回か来たことがあるとのこと(デザイン部本体は赤坂なので)


次にBグループ。


  • Bグループもムサビ生と一橋大生の混合チームです


  • 「変顔の交換」という提案

コメントしてるのは、D-LANDの酒井博基さん。
あ。あかりちゃんの夏休み日記にも出てきますが、たまたま別件で先週D-LANDへ行ったばかりだったりします。ほんとにたまたま。
酒井くんはムサビ建築卒→SFCという経歴をもち、今は京都造形さんで客員教授もされてて、当日朝まで京都造形生と彦根で合宿型ワークショップをやってきたばかりでした。
美大生と地域をつなげる活動もされてて、多分今回のプロジェクトの核となる人物です。覚えておいてください。


次にCグループ。

寸劇中心のプレゼン。
Cグループは初日に学生さんのドタキャンがあり、唯一の4名チームになってしまいました。ディスカッションの様子を見てても、なかなかうまくいってないのが伝わってきてて、今回一番心配なグループだったんです。
でも寸劇は一番受けてました。アイデアも面白く、よくあそこからここまで飛躍ができたもんだ。

コメントされてるのは、国分寺市役所の方。
「ぶんぶんウォークに限らず、他のイベントでも使えそう」とコメントされてました。


で、Dグループ。


  • 「一口」の交換。

アイデアが秀逸。
ちょっと最後に捻りすぎちゃった、考えすぎちゃった感もしたけど、「これからの社会で求められる大事な何か」に触れている感触がありました。



長くなったので続くっ!!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。