11月18日(金)、午後からタマビに用事があったので、午前はフラっと
東京造形大学に。去年のオープンキャンパス以来かな。
日本の美大の好きな景色のひとつ。
目的は、
■ヤマザキマリの世界 | 東京造形大学附属美術館
●会期:2022年10月25日(火)〜2022年11月26日(土)
*ZOKEIギャラリー|2022年10月25日(火)〜11月18日(金)
●開館時間:10:00〜16:30(入館は16:00まで)
※11月7日(月)・11月25日(金)は19:00まで延長開館(入館は18:30まで)
●休館:日曜・祝日
●入館料金:無料
第2ギャラリーの展示が最終日だったのでかけこみで。
いろんな学科の学生さんが展示の協力をされてます。
あ、そうだ。
手羽が学生時代の助手さんだった松本隆さんも復元模刻の協力をされていて、
松本さんのギャラリートークが今度あります。
■特別展示≪リアーチェの戦士≫復元摸刻の制作者|松本隆(沖縄県立芸術大学教授)による解説
●日時:2022年11月25日(金)17:00〜18:00
●会場:東京造形大学4号館4-A教室
●事前申込不要・無料
松本さんについてはこちらをご覧ください。
■【神の領域】沖縄県立芸術大学に行ってきた!
ついでにフラっと学内を見学。
東京造形大といえば、ブームになる前から来るたびに飲んでるタピオカミルクティー。
プニプニ感も甘さも日本で一番おいしいと思うんだけど、誰も評価してないのか謎で。
んで、タマビ方面へ。
おおお!!できてる!!
そうなんです。タマビの目の前に
タマビにいたっては去年の卒展以来なので2年近く来てなく、その時はまだ工事中でした。
どんどん発展していきますね。
てなわけで多摩美術大学。
まずは腹ごなし。
なぜに「Aランチ」と「ランチB」なんだろ?
んで、今回の最初の目的地である、
アートテークへ。
現在こういう展示をやってるんです。
■八王子キャンパス展 坂に建てる~八王子キャンパスの半世紀~
●会期:2022年11月14日(月)〜11月30日(水)
●会場:多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー2F
●開館時間:10:00〜17:00
●休館日:11月19日(土)・20日(日)・27日(日)
●主催:多摩美術大学
●企画・監修:田淵諭(環境デザイン学科教授、キャンパス設計室室長)
タマビのキャンパスの変遷がわかる展示なので、大学史史料室の仕事として訪問した、と。
タマビに入ったのはほぼ2年ぶりだけど、仕事としてくるのはタマビ80周年記念式典の時以来かもしれない。
あ、東京造形大訪問は趣味なのでちゃんと午前半休取ってます。そういう細かいところを突っ込む人は嫌い。
そして、久しぶりに米山さんと再会。
大学史の阿久津さんと10月入職のプクシマさんと来てたんで、ほんとは挨拶だけして、展示や学内見学をする予定だったけど、米山さんが1時間半ぐらいしゃべって(笑)
時間がなくなってきたので急いで展示を。
ただ、現役教職員で一番タマビの歴史に詳しいのは多分米山さんなので、米山さんの解説付きで見れたのはラッキー。
少しタマビの歴史にふれながら展示を見ていきましょ。
1935年に世田谷区上野毛で多摩帝国美術学校が生まれ、1954年に溝口に多摩芸術学園を設置したりしながら、1960年9月八王子校地を購入。
そして1971年から美術学部が八王子校舎へ移転開始します。
体育の授業だけは八王子でやってたから、体育の授業を受ける日は1日仕事だったそう。
そこからどんどん建物が建っていき、
そうそう。昔はキャンパスの中に合掌造りの建物があったんすよ。
手羽はギリギリ知ってる世代。
手羽はタマビを受験しなかったから、初めてタマビを訪問したのは画塾の同級生の卒展を見るために友達のバイクに乗って行った大学4年の時。
なので手羽の記憶に残ってるイメージで一番近いのがこの景色なんですよね。
砂ぼこりのすごいグランドの真横が山だったし、彫刻学科の建物がおんぼろバラック小屋で、「たいがいムサビも田舎だけど、こんな山奥で坂とバラック小屋しかないキャンパス・・ムサビでよかった」と思ったのを鮮明に覚えてます(笑)
実際20年ぐらいは大きな開発はなかったのですが、
1995年あたりから一気にキャンパス整備が進み、
恐らく日本の美大で一番「キャンパスらしい」キャンパスになりました。
この30年弱のタマビキャンパスの発展はほんとすごい。
大学史的にとっても羨ましいのは、
昔の学生生活を記録した映像が残ってること。
ムサビは記念式典の映像はあるんだけど、芸術祭や入試といった感じの映像記録が全然ないんですよね。
・・てか、このMacがすでに貴重品(笑)
展示は大きく3つに分かれていて、キャンパスの変遷が分かる部屋、それぞれの建物について紹介されてる部屋、
そしてキャンパス全体のゾーニングプランなどがわかる部屋。
ムサビの鷹の台キャンパスは芦原先生が作った東西・南北の軸線があり、それにそって基本的に校舎が配置されてるんですが、タマビも中央広場からの軸線があるんですって。
手羽は知らなくて、
米山さんから「え。知らなかったの?ダメだよ、それで美大愛好家とか名乗っちゃ」とクレーム。
一番のムサタマのキャンパスの違いは間違いなく「坂があるかないか」。
「受験生がムサタマどっちか迷ってるなら寒い日にスキーしたければタマビ、スケートしたかったらムサビに」という諺があります(ない)、タマビの高低差はノーマルヒルの踏切エリアからK点までと同じなんだそう。わかりやすっ。
図書館の前の通りは、車いすで登れる傾斜にしてるそう。
坂はデメリットだけじゃなく、高低差をうまく使うと各フロアにエントランス(入口)が作れるメリットもあります。
また階段状の建物になるので、建物の形の変化がうまれやすい。
どうしてもムサビは平べったり建物になりがちだし。
図書館のインテリアを決める時に作られた模型も展示されています。
面白いのは学生さんが作ったこちら。
それぞれの建物を象徴する素材が中に入っています。例えばテキスタイル棟であれば糸や布だったり。
タマビは基本的に「この建物は●●学科」とスパっと分かれてるのでこれができるんですよね。
ムサビはいろんな学科が一つの建物を使ってるから無理だけど、言い方をかえると強制的に他学科との交流が発生するメリットがあり、他学科との共同授業などがタマビより頻繁にあるのは建物の違いなのかもしれません。
この展覧会、タマビ生はもちろんですが、ムサビの建築学科生や新人職員さんにも見せてあげたいなああ。
こちらはアートテークを紹介するエリア・・・だけど、まだまだ長くなりそうなので2つに分けます。
続きは来週!お楽しみに!
タマビムサビといえば、今日放送されるアートフルワールド
■【次回のアートフルワールド】このアート、何がすごいの?(前編) BSフジで11月19日放送
タマビ生やムサビ生も取材協力しているのでぜひご覧くださいませ。
以上、
なんでもMAUに見えてしまう病を患ってる手羽がお送りいたしました。
家の玄関開けて「あ。MAU」と思ってしまう悲しさ。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。