【神の領域】沖縄県立芸術大学に行ってきた!

2022年7月3日(日)

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7月2日(土)、

前日に抗原検査を受けて、手羽が向かった先は・・

沖縄!!
翌日3日(日)に那覇進学相談会があるので前日入りしました。

手羽は沖縄は2回目。
小学生の頃に地域で「少年の船」というイベントがあって、地域の子供たちとフェリーで沖縄に行ったことがある・・・んだけど、福岡からだと確か片道2泊必要で、見事に台風が直撃し、とてつもない船酔いをした(人生で初めて吐いた)経験があり、実は沖縄にはあまりいい思い出がないんです・・。

あ、もうご存じの方も多いと思いますが手羽は超雨男でございます。
今ブログ書きながら「この頃から始まってたんだな・・」と気が付いた。
今回も手羽を狙って台風が沖縄に向かってて、周りから「もう雨男を通り過ぎて神の領域」「人類のためにそろそろ干ばつ地域に手羽さんを派遣した方がいいのでは」と言われまくりました・・。

 
今にも雨が落ちてきそうな空。でも時々小雨が降ってはいるけど、なんとか天気はもってる感じ。
台風来る前に急いであそこに行くしかない!!
 
 
てなわけでレンタカー走らせて向かったのが、

沖縄県立芸術大学!
「沖縄って、どうせ観光するんでしょ?」と思ったあなた!
手羽をなめてもらっちゃ困ります。美大愛好家なので観光よりも美大訪問っすよ。
沖縄県芸さんは昔から行きたかった芸術大学なんだけど、なかなか機会がなく、これで国公立5芸大を完全制覇、全国の美大をほぼ制覇したことになりました。

簡単に沖縄県芸さんの紹介をしましょう。
1986年に開設された新しい大学で、令和3年4月に公立大学法人に移行されました。
美術工芸学部と音楽学部の2学部で構成され、他国公立芸大との一番の違いは、音楽学部に「琉球芸能専攻」があることかな。

学生さんが通うキャンパスは首里当蔵キャンパスと首里崎山キャンパスの2つで、まずは首里城のふもとにある首里当蔵キャンパスから見ていきましょう!


  • 大きな道路に面して、学食があります。(この日は閉まってた)


  • 建物全体の意匠は、格子状の花ブロック壁で統一されてます


  • 中庭はきれいに整備された芝生。土曜は授業がないので学生さんが誰もいないけど、普段は学生さんがここでのんびりしてるそう


  • 事務局の前にあるスペース

音楽学部の建物はこちら。
学生さんがいたら、楽器の音が聞こえてたのかな。
 
道路の対面に

可愛い模様の建物があって、こちらは図書館。

今見てきたのが第1キャンパスで道路向こうが第2キャンパス、という作りのよう。
第2キャンパスには絵画専攻などが入ってるそうなのでこっちも行ってみることに。


  • 多分体育館かな?


  • すごく面白い作り。石本建築事務所が設計されてます。


  • 上から石膏室を見てみた


  • 壁や赤瓦のオレンジがきれい


  • ステンドグラスがはえる

3階から第1キャンパス方面を。
左側に映ってるのが首里城で、こんな近くなんです。
火災の時は怖かっただろうなあ・・・。

 
そして、車を5分ぐらい走らせて向かったのが、

首里崎山キャンパス!
平成23年10月にできたばかりだから、まだ10年ぐらいしかたってないってことですね。

デザイン棟、工芸棟、彫刻棟があります。
彫刻棟は以前首里当蔵キャンパスにありましたが、こっちに引越してきたそう。

そうそう、沖縄を動き回ってわかったのは、思ってた以上に起伏があること。
なんとなく基地のイメージからか、沖縄って平らな印象があるけど坂がたくさんあって、学生さんもバイクか電動チャリが必須なんだとか。


  • では中に入っていきましょ


  • キャンパスの一番手前にあるのがデザイン棟と事務局


  • 入口ドアにはなんとも沖縄らしい張り紙


  • 事務局は土曜は閉まってるみたい


  • 証明書交付願いと一緒に退学願いも入ってる

ちなみに沖縄県芸さんは午前中教養科目などの座学、午後実技というカリキュラムなので、首里崎山キャンパスは午前はほとんど学生さんがいないそう。


次に工芸棟へ。
工芸専攻は染分野、織分野、漆芸分野、陶芸分野があります。


  • ここは陶芸の工房かな

登り窯!!
東京藝大取手キャンパスにもこんな立派な登り窯はなかったような。
 
 
そして彫刻棟へ。

こちらは研究室や先生方の個人研、塑像のアトリエが入ってます。

・・・と、何事もないように紹介してきましたが、さすがの手羽でも一人でこんなにガシガシ建物に入ることはさすがにできないわけで。

実はムサビやタマビで彫刻の非常勤講師をされていた、有名作詞家と同姓同名の松本隆さんが今年から沖縄県芸の教授になったので、ずっと案内してもらったんです。

松本さんは手羽が学生時代に教務補助をされてまして、そこからの古い付き合い。
ただ、急遽教授に決まったので東京にまだアパートがあったり、もともと計画されてた個展やムサビ・タマビの非常勤講師があったりで、月1ぐらいで東京に戻ってるそう。大変・・。


  • おっ、これから石膏取りってところですね。懐かしい感じ

途中、京都造形でウルトラファクトリースタッフもされてた長尾 恵那先生から「他の美大がコロナ対応をどうしてるか調べてる時に手羽さんのブログにたどり着いた」と声をかけていただきました。
あざーす!
 

彫刻棟は3つあります。


  • こういうのはどこも同じ光景ですな


  • この感じ、昔のムサビの彫刻工房(3号館)と雰囲気が似てる


  • 木彫場。小さく感じちゃうけど、彫刻専攻は1学年「5名」なんです。そう考えると広い・・


  • 琉球石灰岩で石彫!


  • テラコッタ窯

窯は今朝まで火が入ってて、松本さんは泊まって窯番されてたそう。
そんな時に付き合っていただき、申し訳ないっす。

お世話になったので最後に宣伝。
沖縄県立芸術大学 美術工芸学部は7月末にオープンキャンパスを開催します!
美術工芸学部・大学院造形芸術研究科オープンキャンパス
●日時:2022(令和4)年7月31日(日)10:00〜17:00
*事前申込制
*県外から参加する場合は、入構する72時間以内に実施したPCR検査による陰性結果(陰性証明書、検査結果メール等)の提示が必要


ぜひお越しください!!


以上、

松本さん、ありがとうございました!!の手羽がお送りいたしました。


レンタカーを返しに空港方面へ戻る頃には、

ド台風。
写真ではわかりにくいけど横殴りの雨とはまさにこのこと。

どうなる、どうする!?


続くっ!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。