今日は手羽オススメの大学展覧会を紹介します。
■第24回東京大学制作展「Emulsion ー 混ぜる、混ざる、混ざらない? ー」
●会期:11月18日(金) – 21日(月)
●時間:11:00-19:00
●会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館 2階展示室・フォーラム、 9階92B|情報学環本館 地下1階 情報学環オープンスタジオ
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「表現活動と研究活動の両立」を2000年設立当初からテーマに掲げる東京大学大学院 情報学環・学際情報学府が中心となって、情報・メディアアート分野の教員達の監修の下、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが7月の前哨戦・11月の本展示という構成を企画・制作・運営を経験する展覧会です。
一言で説明するなら「東大のテクノロジーメディアアート展」かな。
実は手羽は2017年からチェックしていて、タイミングがあえばできるだけ足を運ぶようにしています。
過去記事はこちら↓
■【美大と東大のアートの違い】第19回東京大学制作展 “WYSIWYG?”に行ってきた
■【ロボットと人間が恋に堕ちたら?】東京大学制作展 Extra2018 Dest-logyに行ってきた
■【聖地巡礼】第20回東京大学制作展 "Dest−logy REBUILD"に行ってきた
■【そこに宇宙を見た】東京大学制作展Extra 2019 enact one's selfに行ってきた
東京の美大のメディアアート系というと、筑波とか藝大先端とかタマビ情デや東京工芸、ムサビ映像・デ情あたりなんだけど、微妙に美大のメディアアート系展示と何かが違うんですよ(どっちがいい悪いではなく)
おそらく気になるモチーフが違ってて、なんとなく美大生はもっと自分に近いものを表現してる感じだし、同じ主題でもアプローチが微妙に違うんですよね。
それがなんなのかもう少し言語化したくて手羽は通ってます。
しかし、東大がこの分野に手を出すのは美大にとってほんと脅威で、ここで見た作品がアート系コンペで受賞してるところを何度か見てるんですよ。
例えば最近だと、
東大制作展で「この作品面白いなー」とブログにのんきに書いてたら、SICF20に出展されてて、見事に受賞してた・・ほんと勘弁してほしいっす・・。
でも美大にいるとどうしても「美大っぽい作品」ばかり見てしまう(基準にしてしまう)ことになるので、「こういうアプローチがあるんだな」「お互いが補ったらもっと面白いものができるかも」と自分の美意識をリセット・再確認する意味でも美大生は東大制作展に行く価値がありますよ。
さて、東京大学制作展はコロナでリアル開催は2年中止になりましたが、今年で19年目、24回目の開催となります。
今回のテーマは”Emulsion”(エマルション)で、これは「乳化」を意味し、液体同士が混ざり合いつつも溶け合わない状態を表す言葉。
工学や芸術、デザインなど多様なバックグラウンドを持つ東大生による作品は交わりつつも、迎合しあうことはありません。それぞれの作品の個々の魅力と、それらのコラボレーションで生まれる挑戦的な制作展をぜひ見に来てください。
本日10月22日(土)15時から事前予約スタートします。多分すぐ満席になりそうな気もするので、気になる方はすぐに申し込んでね。
以上、来週からムサビ芸祭シリーズに突入する手羽がお送りいたしました。
こちらも事前予約制ですぐに満席になりましたが、10月23日(日)10:00から追加枠の予約スタートしますよ!!
あ、ムサビ生で宣伝してほしい企画、模擬店、展示があったら連絡ください。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。