【6年ぶりの九ゼミ】熊本県立大津高校と九州美術ゼミナールに行ってきた

2022年9月11日(日)

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熊本県立大津高校へ。
一般的には「サッカーの強い高校」かもしれませんが、普通科の中に美術コースがあり(1学年20名)、老舗の美術コースがある県立高校なんです。手羽的には「すごいよ!!マサルさん」の作者・うすた京介さんの母校。
到着して手羽がびっくりしたのは、この美術コースの建物が正門すぐ横に建ってたこと。だいたい美術科棟って敷地の奥にひっそり建ってることが多いんですね。

天井高のある素敵な建物。


  • 1,2年生と保護者の方向けに1時間ムサビと東京の美大の話

そして30分、持参した実技参考作品を見てもらったり、個別相談をしたり。

そうこうしてると生徒さんから「午後のムサビの説明会も行きますよ」という声が。
聞くと数名参加者がいることが判明。お、これはまずいぞ・・・。


急いで車を走らせて、

九州美術ゼミナールさんへ。略して「九ゼミ」。
東京の美大進学実績を確実に毎年出してる熊本の美術予備校さんです。
聞いたところだと今年は今までで一番受講生が多いんだとか。東京の美術予備校さんも増えてるらしく、唯一理由で思いつくのはブルーピリオドなんですよね。。

んで、さっきの「午後の説明会」っていうのは、

14時からのムサビ説明会のことです。

大津高校と九ゼミのスライドは、人がかぶらないと思ってほとんど同じものを用意してたんですよ。
でもあまりにも同じ話をするのもアレなんで、12時半には九ゼミ前のコイパに車を停めて、1時間ぐらいこっそりネタを差し替える作業をやってました(涙)


手羽が九ゼミを訪問するのは実に6年ぶりです。
前回は、

タマビの米山さんとムサタマトーークをやってるんです。
【ほんとに完結編】ムサタマトークin熊本をやってきた!!!!!
この時との一番の違いは、当時は広報じゃなかったんで自腹旅だったけど、今回は仕事としてこれたこと。そして天気がすごく良かったことかな(笑)


6年前というのは震災の年でもあり、

いたるところに壊れた石膏像がまだ置かれてたっけ。

ちなみに偶然というのは続くもので、タマビの米山さんも今年6月に別仕事で6年ぶりに熊本を訪れ、

タマビの説明会をやっています。
あ、タマビのグラフィックデザイン学科説明会が10月にもあり、そこにも米山さんはついてくるそう。あんた、もう仕事じゃないでしょうに(笑)でもこちらもぜひ参加ください。


ムサビ説明会に話を戻します。


  • 半分はムサビの合格作品展示、そして半分が説明会場になってました

徐々に人が集まってきました。

先生と雑談してたらあっという間に時間になって、ムサビ説明会スタート!!
高校回りは手羽1人でやってましたが、九ゼミから視覚伝達デザイン学科の古堅先生が合流しました。


まず最初に手羽からムサビ全体の話と東京の美大の話。

一緒にやってきた古堅先生をちゃかすスライドをいれたりしながらね。

今回の大分・熊本説明会ツアー用に作ったスライドには「東京へ行こう!」という話を盛り込んでいて、少しだけお見せすると、

「なぜ東京なのか?」ってことだと、圧倒的にクリエイティブ系の会社や本社が多いことが1つ挙げられます。
「でもこのオンラインの時代にあんま関係なくね?」と思っちゃうけど、会社があるってことは仕事があるってことで、クリエイターも仲間も理解者も多く、クリエイティブを認める風土があるってことなんですね。実際、関西の美大のデザイン系教員も普段は東京に住んでて、週2日ぐらいだけ関西に行く、というケースが多い。
また、美術館やギャラリーなどの文化施設が多いのも東京の特徴だし、いろんな人が集まる場所だから「多様性に対応した町」ともいえます。人によってはそれを「冷たい」と感じるかもしれないけど、言い方を変えれば「他人を認める風土がある」なんですね。思ってるよりも人は優しいです。

また、「東京って犯罪が多くて怖い」というイメージがどうしてもあります。
東京の情報は全国に発信されやすいので、そのイメージが生まれやすいのももあるし、確かに人口が多いから「件数」だとどうしても多くなっちゃうんだけど、

窃盗犯や粗暴犯の「認知件率」で見ると関西の方が東京よりも上にくるし、住宅侵入盗犯の遭遇率は実は東京よりも熊本の方が上にくるんです。実は。
ま、東京に都合のいいデータだけお見せしたので話半分ぐらいで聞いてもらうのがちょうどいいのだけど、「思ってるほど東京は危険じゃない」ってことを理解してほしくて。

続いて古堅先生から視デの解説。

その後はムサビから持ってきた参考作品を使って実技入試について説明したり、生徒さんの作品を講評しました。

盛り上がって、予定の時間より1時間オーバーしちゃった。

その後はたっぷり持ってきた参考作品をみてもらったり、

古堅先生に個別相談したりと、予定を1時間半オーバーして終了。
みんな熱心に参加していただき本当にありがとうございました!!
九ゼミの皆さんにも感謝!


というわけで、手羽の3泊4日大分・熊本説明会ツアーもこれにて終了。
9月10日に九ゼミ説明会をやることが決まった直後に、芸術緑丘高校の先生がたまたまムサビに見学にいらしていて、「あ、今度熊本に行くんで、合わせて高校で説明会やれたりもしますよ」とサラっと言ったのが実はツアーの発端でした。それが9月8日開催に決まり「9日は移動日にするかあ」と思ってたら、説明会担当者が「手羽に楽をさせない」とバシバシと予定をいれてきて、なんやかんやで9日、10日午前と埋まっていった、と。
他地方でも手羽1人でよければホイホイ行きますんで、お声がけくださいませ。


以上、

九ゼミさんもまた呼んでくださいね、の手羽がお送りいたしました。
あ、観光編は後日書きます。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。