8月17日(月)、久しぶりに東京を出ました。
どれくらい久しぶりかというと、
■【廃ビルと廃幼稚園】引込線/放射線に行ってきた
の時以来だから、10か月ぶり!!
でどこに行ったかというと、
ところざわサクラタウン!
相変わらず所沢(笑)
大学からだと車で30分ぐらいでいけちゃうけど、都心の自宅からだとボチボチの距離なんですよね。都内ナンバーだと「東京モンは埼玉に来るな!」と埼玉住民から文句いわれないかドキドキしながら向かいました。
去年3月にムサビは所沢市と連携協定を締結しまして、その準備段階で
●所沢市とKADOKAWAの共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の一環として、旧所沢浄化センター跡地(最寄駅:東所沢駅)に「ところざわサクラタウン」を2020年開業に向けて建設中。
●約4万平方メートルの敷地に様々な施設が設置される。
という話を市役所の方から聞いてました。ずっと気になってたんです。
「KADOKAWAは本社機能の半分を2020年に所沢市へ移転」とも聞いたけど、どうなったんだろ?
本当は2020年6月6日にプレオープン、7月17日にグランドオープンの予定だったんですが、コロナの影響で2020年8月1日にプレオープン、順次施設を公オープンさせ、2020年11月6日にグランドオープンと変更になりました。
アレも見たいし、プレオープンだけど夏休みを取って見に行った、と。
ここから見ると天守閣みたい。
ところざわサクラタウンに入ってる施設は、KADOKAWAのオフィス(所沢キャンパス)、印刷工場・物流倉庫や児童クラブのほかに、
こちらは所沢産の野菜を使用したレストラン「角川食堂」。社員食堂も兼ねてます。
気を付けたいのは、コロナ対策で今は80席しかないことと、5時までの営業なのと、プレオープン中は土日祝は営業していないこと。
もうひとつの目玉は、
客室すべてがKADOKAWAが携わってきたアニメやゲーム作品とのコラボになっていて、「好きな物語に泊まる」を体験できるコンセプトホテル「EJアニメホテル」。あ、ホテルは10月1日オープンです。
そして、美大関係者が一番注目してるのはこちらでしょ。お待たせしました。
隈研吾さん設計の角川武蔵野ミュージアム!
博物館・アニメ専門美術館・図書館等を備えた文化複合施設(5階建て、総床面積約12,000㎡)で、ほぼこれを見たくてプレオープンだけど来たようなもんで。
中国の花崗岩2万枚を手で切り出して張り付けられています。こんな複雑な形に処理しなくちゃいけない職人さんは大変だったろうなあ・・。
隈研吾さんは「武蔵野台地に隆起した岩」をイメージしたそうだけど、あっちは天守閣みたいだし、こっちはきれいに積み上げた石垣の組み合わせで、城がモチーフにあるようにも感じる。
では中に入って見ましょ。
カウンターの飛沫防止用アクリル板は、カウンターとサイズが違うからコロナ以降つけたんだろうなあ。でもこの美術館を模した形になっててかっこいい。
そうそう。
ところざわサクラタウン、角川武蔵野ミュージアムのロゴマークやサイン計画は全て柿木原政広さんがデザインしています。
ソーシャルディスタンス表示がかわいい。
これも注意点ですが、プレオープン期間なのでまだ1,2階しか入れません。
なのでメディアでよく見る
高さ8メートルの「本棚劇場」などは11月6日のグランドオープンまでお待ちください。
階段を使って1階へ。
1階には「マンガ・ラノベ図書館」と「グランドギャラリー」があります。
ラノベ好きのあかりちゃんはずっとここにいそう・・・。
続いてグランドギャラリーへ。
現在は
■角川武蔵野ミュージアム竣工記念展 隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 − 石と木の超建築
●開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00-21:00/入館締め切りは閉館30分前)
●休館日:火曜日
●入場料金:大人(大学生以上)=1,600円/中高生=1,000円/小学生=700円/未就学児=無料
*本チケットで〈マンガ・ラノベ図書館〉もご覧いただけます。
を開催中。
気を付けてほしいのは、コロナ対策で完全事前予約制・入館人数制限をやってるから、フラっと行っても見ることはできません。必ずWEBで予約を取りましょ。
入り口でおっさんが「なんで入れないんだ」とちょっと揉めてて。こういう時にだいたい揉めるのはなぜかいつも偉そうにしてるおっさん。
角川武蔵野ミュージアムの構想から設計、実際の工法までを隈さんのテキストや設計図、インタビュー映像などで解説されてます。
これがところざわサクラタウンの全体像。
入り口すぐのところにこう書かれてました。
「所沢を再定義する」
この国内最大級のポップカルチャー発信拠点から今後どんな発信がされ、所沢が再定義していくのか注目!
隈さんが設計された建築の模型もいくつか展示されていて、
隈さんの「木の建築」を見たければ新国立競技場、
石の建築を見たければ「角川武蔵野ミュージアム」に行けってわけですね。
今回の展示で一番響いた言葉は
「都市で建築を設計するというのは、その都市に対してラブレターを書くこと」です。
いい言葉だなあ。
まだまだ紹介してないものがあるので、次回に続くっ!
以上、
「美大の悪口を書くのは、その美大に対してラブレターを書くこと」と言ってみたい手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。