8月15日、16日に開催されるムサビWebオーキャン LIVE DAYS!をシリーズで紹介しています。
■8.15 & 16 LIVE DAYS!|MUSABI WEB OPEN CAMPUS 2020
これまでの話はこちら。
■【美大愛好家 手羽イチロウが語る】ムサビWEBオープンキャンパスLIVE DAYSの見どころ紹介【動画公開!】
■卒業生トークが前夜祭的に3夜連続で行われます!
■事前申込が必要な企画をまとめてみた
■全体企画をまとめてみた【学長トークと学生トークもあるよ】
■学科ごとのコンテンツや特設サイトを一気に紹介!
今日は、「ムサビ生がムサビWEBオープンキャンパスを浪人生とZOOMデートする」という変態的な妄想話をお送りしましょう。
意外とこのネタ、ファンが多いので(笑)
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私はマウ子。クリエイティブイノベーション(CI)学科2年。
1浪して去年CI学科に入りました。美術予備校で知り合った今の彼氏・武蔵くんは現在浪人中。
15日の朝9時45分、一緒にムサビWEBオーキャンを体験しようとZoomで会うことになりました。
「・・・マウ子先輩、遅くなりました。先輩から送ってもらったログインURLが見つからなくて」
「Zoomあるあるだわ(笑)ログインしようと思ってメールを探すけど見つからないんだよね。いつもLINEだからこうやって話すの久しぶりかな。美術予備校って今はどうなの?」
「今は普通にアトリエで絵を描いてますけど、講師が『夏期講習は全然人が集まらなかった』と嘆いてました。うちは大手だけど、中堅どころだと潰れる美術予備校が出てくるんじゃないですか?」
「へー。美術予備校にもコロナの影響出てるのね」
「急遽オンライン夏期講習を始めた美術予備校もあるみたいですよ」
「美術はオンラインじゃ無理とか言ってる人に聞かせたいね」
「それはそうと、東京造形大みたいに来校型オーキャンなら一緒に見て回る意味があるけど、WEBオーキャンってどうなんすか?」
「ムサビの場合はWEBオーキャンでもコンテンツが山のようにあるから、そうとも言えないかな。ナビゲートする人がいなくちゃ多分効率的に見て回れないと思う」
「うへ。空デだけでこれだけあるんですか・・」
「WEBでも手を抜かないのがムサビってことで。あ、そういえば去年はシューズデザイナーになりたいって言ってたじゃない?希望学科は決めたの?工デ?空デ?」
「いや・・・あれからデ情もいいなーと思うようになって・・・それで浪人しちゃったんですけど」
「高校生ぐらいだと知ってる職業ってわかりやすいものに限られてるから、知れば知るほど進路に迷うのは当然だと思うよ。特にムサビのオーキャンは迷うためにあるようなもんだし」
「そう言ってもらえると。あ、もう10時になりますよ」
「いけないいけない。9時45分にログインしてもらったのはこれを見てもらうためだったの」
「今年も学長トークやるんですね」
「初日15日の10時から1時間だけ学長が『無駄にパワフル』に生でしゃべることになってて、これは絶対に押さえておきたいところ」
「でも10時だと、CI大学院の生説明と基礎デの生模擬授業ともかぶってますね」
「そうなの。いつものことだけどコンテンツが多くて、今年は原先生と長澤学長のトークがおもいっきりかぶってる。だからマウ子のオススメの見方は、ブラウザを3つ立ち上げて、ひとつは終日生配信やってるCIをずっと流して、あとの二つでちょこちょこ見ていくやり方」
「そんなことする人いるんですか?」
「6月のオーキャンでは手羽さんはそうやって見てたらしいよ。「音が重なっても意外と3つぐらいなら聞き取れる』って言ってた」
「なんの話ですか?」
「ううん。こっちの話。長澤学長にはいつもの『水平線』や『心の音』もいいけど、個人的に大好きなエピソードは『卒制のジェットエンジン付き自転車の講評話』なのよね。
植木基博さんの卒業制作の話なんだけど、『デザイン情報学とは何か』『学生と教員の卒制にかける真剣度』とかいろんな要素が入ってて、すごく好きなの。そうだ、酒井くんに堅苦しい話は抜きにして、そういうことを聞くように伝えておこう」
「だからなんの話ですか?」
「こっちの話」
「他におススメってあります?」
「とりあえず『LIVE』って書いてるものは、生配信でアーカイブも残らないものも多いから、そこは学科関係なくまずチェックした方がいいね。で空いてる時間にオンデマンドのものを見る、と。ただオンデマンドコンテンツでも二日間しか公開されないのがあるからこれは要注意」
「例えば何があります?」
「すんごく見てほしいのは、二日間しか公開されない彫刻学科のアトリエ訪問」
彫刻学科の授業『表現演習』は例年だと一線で活躍するアーティストを毎週招いて『作家の本音』を聞く授業なんだけど、今年はコロナの影響で来てもらうことができなかったのね。そこで今年は冨井先生や助教さんが作家さんのアトリエを訪問してそこでいろいろ聞いたわけ。動画にするといつでも見れるし、ネガティブ要素をポジティブ変換した今年の授業の象徴とも言えるでしょ?」
「へー。こういうことをやってたんですね。オンライン授業ってダラダラ先生がしゃべるだけかと思ってました」
「確かに実技は制作してナンボだけど、先生方はいかにオンラインで『美術』を学べるか必死に考えたみたい。日本画学科は制作キットを新入生全員に送ってオンラインで指導したそうだし、油絵学科の先生は全員とオンラインでヒアリングをやったそう。油絵は人数多くて途中でゼミに分かれるから4年間話をほとんどしたことがない学生が今までいたそうで、オンラインじゃなければそういうきっかけは生まれなかった、と言ってた。オンラインだと学生さんも相談しやすかったりね。あ。そうだ。油絵学科はオーキャンLIVEに合わせてこんな動画を公開したの。
今思えば『なんで今まで動画でやってなかったんだろ?』と思っちゃうけど、みんなの動画のハードルが今回のコロナでグっと下がったのが大きいよね。先生方も半年前に自分がユーチューバーになるとは思ってなかったはず(笑)」
「コロナは悪いこともあればいいこともあるんですね」
「あ。美術館・図書館もオーキャンに合わせてこういう動画アップしたよ」
これもコロナじゃなければ作られなかったコンテンツかも」
「すごいですね」
「ある意味仕方なくだけど、文句言ってるだけじゃダメだしね。美大は絵の描き方を教わるところじゃなく、『この状況で何ができるか?みんな幸せにできるか』を考えるのが美大の学びの本質だから、一番悩んだのは美大の先生かもしれない」
「WEBオーキャンとは話が変わってきてますよ」
「あ。これからグループプレゼンのミーティングをZoomでやるって連絡きちゃった。リモート会議って移動時間がかからない分、簡単に会議を設定されちゃうのがデメリットよね。ごめん。あとは一人で見て」
「え。そんな突然」
「手羽イチロウさんがWEBオーキャンの見方を説明してるから、それ見ればなんとなくわかるから。」
「いきなり最後に宣伝をぶっこんできた」
「え。何の話」
「いや、こっちの話です・・・マウ子先輩・・・次いつ会えますか?」
「うーーん、無理。課題忙しいし、感染させられると怖いし。Zoomだったらいいよ」
美大生と付き合うのはやっぱりやめようと思った武蔵だった。
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以上、zoomのデートを妄想するってどんだけ情報が混雑してんだ、な手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。