<これまでのあらすじ>
関東美大オープンキャンパス真っ盛りな3連休に手羽は
1.必ず「あるもの」をチェックし、そこで「あること」をする
2.それが優先だから建物内は1階までしかいかない。オーキャンチェックは2の次
3.滞在時間は1時間以内とする
4.職員さんに見つからないようにこっそり入ってこっそり帰る
と自分内ルールを決め、弾丸美大オープンキャンパスツアーを決行するのであった。
前回までの話はこちら↓
■横浜美大と女子美のオープンキャンパスに行ってきた
■東京造形とタマビのオープンキャンパスに行ってきた
日が変わって7月14日(日)、次に向かったのは、
東京工芸大学!!!!!
手羽が訪問したのは2015年以来なんで、東京工芸大について簡単に紹介をしましょう。
「工学と芸術の融合」が「工芸」で、「クラフト」という意味の「工芸」ではありません。大学英語表記が「Tokyo Polytechnic University」なのがその証拠で、今だと「メディア芸術」「テクノロジー&アート」等と訳した方がわかりやすいかもしれませんね。
手羽よりも上の世代には「昔は『写大』と呼んでた大学」と説明すると通じやすいです。手羽がギリギリ「写大」という言葉を使う人が残ってた世代かな。
大正12年にコニカミノルタホールディングス株式会社創始者である六代目 杉浦六右衞門の理想と意志を後継した七代目 杉浦六右衞門が創設した日本初の写真学校「小西写真専門学校」が源淵で、のちに東京写真大学となり、1977年に東京工芸大学となります。実は歴史はムサビやタマビなんかよりもずっと古い大学なのです。
今年4つの理由でどうしてもチェックしたくてやってきました。その理由はおいおいと。
では中に入ってみましょ。
吉野弘章 芸術学部長が大学説明されてました。
これまで芸術学部の多くの学科は厚木キャンパスで1,2年を過ごし、3年から中野キャンパスだったんだけど、この2019年4月から全学科・全学年が中野キャンパスで学ぶようになったんです。
それもあって今年はチェックしたかった、と。これが一つ目の理由。
東京工芸さんで手羽がパっと思い浮かぶのは、ミニチュア・ジオラマ風に写真を撮る本城直季さんかな。敬意を表して
ジオラマ風に加工してみた。
正面に見えるのは2号館と中庭で、右下にバーベキューグリルがあるのがわかるかな?
今回やってきた理由2つめは、「学食をチェックしたかった」こと。
学生数が増えるってことは、教室だけじゃなく福利厚生も対応しないといけません。
これまで軽食を提供してた2号館地下のB Cafeは座席数を約200席から約400席に倍増したそう。
数年前に来た時から厨房も家具類も全部変更されてますね。
あ。そうだ。大学前の通りが去年10月に「東京工芸大学通り」になったんです。これもチェックしたくて、これが理由3つ目。
デザイン学科とマンガ学科が入っている3号館に到着します。
学生スタッフの胸とお尻には対応言語が張ってありました。
こういう対応をしないといけないくらい、外国の方がほんとに増えてるんです・・。
さて、東京工芸大へやってきた4つ目の理由・・一番チェックしたかった場所へ向かいます。
3号館からさらに道路を渡った場所に、
完成イメージ図がこちら。
地下1階・地上5階の6階層で、講義室、アクティブラーニングルーム、展示スペース、ラウンジスペース、学校法人東京工芸大学本部などが入るそう。
こりゃまた来年チェックしないとダメだな・・。
さーて、手羽が各美大で探してた「あるもの」とは一体なんだったのか。
すばり「喫煙所」だったんです。
報道等でご存知のとおり、
■関東の大学は喫煙所「1個残し」 関西は禁煙徹底:日本経済新聞
7月1日に改正健康増進法が一部施行され、大学や医療機関などは屋外も含めた敷地内での喫煙が原則禁止になりました。恐らく一般大学より美大は喫煙者が多いと思うけど、「マナーからルールに変わった」のが大きいです。
喫煙所設置の諸条件がいろいろ変更になったので、自分の今の仕事とも関係するから、各美大は最終的にどのような対応をしたのか、どういう場所に作ったのか全部チェックし、そこで一服しよう、と。それが今回自分に課したルール。
「各大学の総務系担当部署は他大学がどうしたのか気になってるけど、WEBではあんまり公開しない情報だから情報収集が難しいだろうなあ」というのと、手羽も喫煙者なもんで「美大関係者のスモーカーが他美大へ行ったときに困らないようマップを作ってあげよう」というのが裏理由だったりしますが。優しいでしょ?
ネットで調べるよりも行動した方が早いし、仕事と趣味を完全に両立させたオーキャン巡り。
まずは横浜美大さん。
「臨時喫煙所」となってて、スタッフの方に聞いたところ、場所を移動するかもしれない、とのこと。
てか、
横浜美大オープンキャンパス初日。今日は美大界の大物ムサビの手羽さんが、一瞬お越しくださり喫煙所をチェックされていかれたとの噂が。恐らくオーキャンを利用して各美大の喫煙所情報を収集しているのでは。— かいエタ (@miuikadk) 2019年7月13日
杉並キャンパスは1か所だけで、屋上に設置したと聞いてます(未確認)。
東京造形大は
タマビは完全な隔離ボックス型(当初はこういうものじゃないとダメと言われてた)で、
そういや、上野毛キャンパスの喫煙所はSNSで話題になってましたね。
最後に東京工芸大は
てなわけで、5つの美大の喫煙所を日本で最初にコンプリート!!
1人でポケモンGOをやってる気分だったけど。しかもそんなにかっこいいことでもないけど。
各美大の総務・施設系の方は「他美大はこんな感じらしいです」と報告資料に使ってくださいな。
・・これって仕事扱いで駐車場代とガソリン代請求できるのかな・・てか仕事かどうか誰が判断するんだっけ?・・あ、自分か ・・却下で・・。
おっと、ちなみにムサビはっていうと、
雨で工事が遅れてましたが、今週中に喫煙所が完成し、もうすぐこの3か所になります。
喫煙者の手羽がいうのもなんですが、2号館階段下とか12号館前とか「ここはまずいだろう・・」と思ってました・・。
もう一度書くと「マナーからルールに変わった」意識が喫煙者に大きく求められていますね。
喫煙所の是非はアレですが、「喫煙所みたいな場所」って必要だとは思ってます。
喫煙所って人が自然と集まり、知ってる人・知らない人が雑談する「付加価値」が発生してたんで、情報交換したり雑談から企画が生まることが多く、実際にそういう経験もしてきました。といって単なる「休憩所」を作っても付加価値が生まれにくい・・あ、そういうのを考えるのがCI学科なのかな?
以上、3連休最後の月曜は
あかりちゃんとトイストーリー4を見てきた手羽がお送りいたしました。
普通に面白かったです。
おもちゃになりたい。おっと「手羽さんだとクネクネ人形っすね」という突っ込みは無しの方向で。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。