横浜美大と女子美のオープンキャンパスに行ってきた

2019年7月14日(日)

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この3連休は、関東の美大が1年間で一番オープンキャンパスを開催してる3日間でもあります。(地方は来週・再来週がピーク)

でも手羽は関東美大のオーキャンは制覇しちゃってるから、行っても「以前とここが違う」と確認作業だけしてしまう自分がいることに気が付いてしまい。新鮮な目で見ることができない。
美大愛好家としてそれでもオーキャンに行くべきか、あえて外して家でゴロゴロするか・・と悩んでたら、「あ。自分の中でテーマを設定して回ればいいんじゃね?」とひらめいたんです。
ちょうど気になってた「あること」があり、オーキャンなら合法的にキャンパス内を自由に見て回れる!それなら仕事と趣味の両立ができる!

てなわけで、
1.必ず「あるもの」をチェックし、そこで「あること」をする
2.それが優先だから建物内は1階までしかいかない。オーキャンチェックは2の次
3.滞在時間は1時間以内とする
4.職員さんに見つからないようにこっそり入ってこっそり帰る

と自分内ルールを決め、弾丸美大オープンキャンパスツアーを決行しました。
そのレポートをお送りいたします。


まず最初に行ったのは、

横浜美術大学!

手羽世代(から上)だと「昔のトキワ松女子短大。4年制に改組・改称して横浜美大になった」と言った方がとおりがいいかもしれません。通称はハマビ(でいいのかな?)。
ハマビさんといえば、やっぱりこれかな。
【ハマビさん、いいねっ!】beyond2020プログラムロゴマーク発表会に行ってきた
beyond2020のロゴを横浜美大の学生さんが作りました。

前回ハマビに来たのは第1回卒展の2012年だから、実に7年ぶり。
手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -横浜美術大学編-
手羽ちゃんのドキドキ潜入レポート -横浜美大編2-
そうそう、米山家と行ったんだった。まだリンクロウは小学生、あかりちゃんは保育園でかわいいなあ・・・。

いやー、この3連休って高速がすんごい渋滞するんです。
この日も20kmの渋滞で途中で下道に降りて2時間弱かかりました。車乗りの美大愛好家からしたら、この3連休にオーキャンはやってほしくない期間なのよね(わがまま)

7年前になかったのは、このグラフィティ・アーティストJustus Beckerさんが描いた壁画かな。


  • ハマビさんで好きなのはこの7号館。3方向に伸びてて屋上の円盤


  • 7号館はビジュアルデザインが主


  • 4号館は絵画・彫刻・版画など


  • きれいな字だったんでつい撮っちゃった


  • 奥に見えるのが1号館で学食や修復保存、手前はクラフトが使ってる2号館


  • 3号館は手前に石膏室があって、そこでデッサンの展示をやってた。


  • 3号館のこの地下空間も大好き


  • 6号館は主に彫刻が使ってる建物

7年前に来たときは子供たちが作品壊しそうで3号館までしか行けなかったんですよ。7年越しでようやく全部の建物に入ることができた。

そしてハマビさんといえばこれを忘れちゃいけません。

グランド!多分日本の美大で一番きれいな天然芝のグランド。


なんか広報の人に見つかったような気がしないでもないけど、「あるもの」もチェックして滞在時間30分で次の場所へ。

女子美術大学!!

杉並キャンパスはちょいちょい行ってるけど、相模原キャンパスは2015年以来だから4年ぶり。
手羽家は車で30分以内に東京工芸、日芸、女子美杉並、桑沢、ムサビ市ヶ谷、デザイン・ラウンジがあるし、高速使ったら1時間以内で藝大、タマビ、東京造形に行ける、美大愛好家としては最高の立地なんですよ。でもハマビと女子美相模原だけ遠いの。手羽家の近くに移転してくれないかしら(超わがまま)


  • 120周年事業で正門をリニューアルするそう


  • きれいに整備されたバスターミナル


  • 女子美にいる間「since1900」だと認識してて「みうらじゅんさんが喜びそう」と思ってたけど、今写真みたら「space1900」だった。。人間の思い込みは怖い

2010年の110周年記念事業で設置された女子美設立者・佐藤志津さんと女子美を発展させた横井玉子さんの銅像。
日本ではそれまで男性しか学べなかった「美術」を女子も学べるようにしたのが女子美術大学なんです。今でこそ美大は女子が多いけど、この佐藤さんと横井さんがいなければ今の日本の女性作家やデザイナーの地位はなかったわけで。桑澤洋子さんも山脇敏子さんも女子美出身ですしね。

ちなみに世界に「女子のための美術大学」は2つしかなく、ひとつはアメリカのムーア美術大学で、もうひとつがこちら女子美術大学なんです。ご存知でした?

どの美大もそうですが、海外・・特に中国からの志願者がすごく増えてて、オーキャンでも「周りを見まわしたらほぼ中国の方」て状況が出てきてます。だから「外国人留学生受付」を別にするのはひとつの方法ですね。
ただ、そのサインが日本語でいいのかって問題は少し感じるけど(ぼそっ)


  • 外ではライブペインティングをしてた


  • 女子美の立体アート・彫刻の設備はかなりいいです。


  • 女子美のこの空間も好き


  • このプロムナード的な場所もあんまり他の美大ではありません

確かこの13号館が竣工した直後に一度女子美を訪問した気がする。


  • 女子美術大学美術館。現在はコレクション展「作品と授業をつなぐ試み」をやってます


  • 女子美敷地内にあるYSPS女子美術大学店は道路に面してるので一般の方も利用可能。ちなみにこのYSPSのロゴは山崎製パン株式会社の女子美OGがデザインしてます

学生自ら絵具作りができる共通工房「顔料創造ファクトリー」。
この施設の存在は知らなかった・・橋本先生が作ったのかな?


  • 顔料創造ファクトリーの室内はこんな感じ


  • 2号館へ


  • ゲイブンカフェ

土曜は舘鼻則孝さん、日曜は須藤玲子さんの講演会。
舘鼻さんは女子美で特別招聘教授をされてますが、須藤さんも東京造形を退任して今は女子美の非常勤をされてるのかな?


  • 学食。シャレオツ

おなかも減って、ほんとは学食でお昼を食べたかったけど、手羽には自分に課した目標があるのだ。
グっと我慢し女子美でも「あるもの」をチェックし・・・、次の目的地である

東京造形大学と多摩美術大学へ向かうのであった。雨が降りそうだなあ・・・。
次回に続く!!

女子美のオープンキャンパスは3日間やってるけど、横浜美大・東京造形・タマビは今日までなので、ぜひ今日のうちに!特にタマビはこの2日間しか学内進学イベントはやったないしね。


以上、美大あるあるだと、

「大きな木の下に作品置きがち」ってどうですかね、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。