常に世界しか見ていない ストライプインターナショナル石川康晴

世の中を生き抜く術・勝ち残る術」をテーマに、建築界の異端児の異名をとる建築家松葉邦彦が今話したい人物と対談、インタビューを行い、これからの世の中を生きて行く学生や若手に伝えたいメッセージを発信します。第20回は株式会社ストライプインターナショナル代表取締役社長、公益財団法人石川文化振興財団理事長の石川康晴さんにお話を伺いました。

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石川康晴
株式会社ストライプインターナショナル 代表取締役社長兼CEO

1970年12月15日岡山市生まれ。岡山大学経済学部卒。京都大学大学院在学中。公益財団法人 石川文化振興財団 理事長。94年創業。95年、クロスカンパニーを設立。99年に「earth music&ecology」を立ち上げ、売上高はグループで1200億円を超える。グループ従業員は約5000名、店舗は国内外合わせて約1400店舗まで拡大。2011年9月には中国に進出。宮﨑あおいを起用したテレビCMでも注目を集める一方、女性支援制度の充実、地域貢献活動へも積極的に取り組む。2011年から2017年まで内閣府男女共同参画推進連携会議議員を務めた。2016年3月に、株式会社ストライプインターナショナルに社名を変更。2016年7月企業家大賞、2017年1月経済界大賞ライジング賞受賞。

グローバルとECを強化し日本をファッション立国へ

松葉:「Outsider Architect」の第20回は 株式会社ストライプインターナショナル 代表取締役社長、公益財団法人石川文化振興財団理事長の石川康晴さんにお話を伺っていきたいと思います。まずは創業の経緯をお聞かせいただけますか。

石川:元々洋服が好きで14歳でアパレルの仕事に就こうと決意し、23歳の時にセレクトショップをオープン。翌年、前身となるクロスカンパニーを岡山で設立しました。当初はヨーロッパ、特にロンドンとパリで高級ブランドを買い付けてきて販売するセレクトショップの業態です。1999年に製造から小売を一貫して行うSPAのビジネスモデルに切り替え、現在の主力ブランドであるearth music&ecologyを立ち上げました。そして話は相当飛んで今日に至るという流れです。

松葉:セレクトショップからSPAへの切り替えは当時では斬新だったのではないでしょうか?

石川:そうですね。当時SPAのビジネスモデルは日本ではまだ少なく、大手ではワールドがやり始めたくらいだったと思います。ですので、ベネトンやGAPのビジネスモデルを研究し、参考にしました。自社でデザインを起こして製造は委託の工場に依頼し、マーケティングは自分たちで見よう見まねで行っていました。

松葉:SPAに切り替える時にはそれなりの資本力や会社の安定した基盤がないと厳しいのでは?

石川:そこは、各工場に事業戦略や熱意を伝えて協力をお願いしました。アパレル業界は月末締めで翌月末に支払を行う30日サイトや月末締めで翌々月20日に支払いを行う50日サイトというのが一般的なのですが、中にはかなり異例ですが60日や90日の工場があって、そういった工場の協力の下大きな資本がなくてもどうにか始めることができました。

松葉:それは岡山の工場ですか?

石川:そうです。SPAをはじめた頃、倉敷市の児島でオリジナル素材のデニムを開発し、女性に似合うデニムを作りました。というのも、今でこそ女性も普通にデニムを履くようになりましたが20数年前、まだデニムを履く女性は今ほど多くありませんでした。そこで、ストレッチ素材を入れて脚にぴったりとした伸縮性のあるいわゆるカルソンタイプのスキニーの形のデニムを企画して販売したところ、ヒットしたのです。

松葉:そういえばある時期からスキニーのデニム履く女性が増えましたよね。

石川:自分で言うのもなんですが大ヒットでしたね。国内のスキニーデニムの先頭を走っていたように思います。

松葉:メンズの服しか買わないものでそういった経緯は全く知りませんでしたがスキニーだらけだったという現象としては覚えています。現在どのような事業を展開されているのでしょうか?


  • 石川康晴

石川:2015年から事業領域を「ライフスタイル&テクノロジー」としました。ライフスタイルとは衣食住のことで、衣はアパレル、食は飲食事業、住は生活雑貨です。今、衣食住で16ブランドを展開しています。さらに、このライフスタイルにテクノロジーを掛け合わせた事業も行っていて、 STRIPE CLUB という通販サイトやMECHAKARIというファッションレンタルサービスを展開しています。もはやアパレル業界というフレームには収まっていないですね。我々は自社のことを「アパレル企業」ではなく「ライフスタイルテックカンパニー」だと思っています。

松葉:これは知人に聞いた話なのですが、石川さんが10年ぐらい前にとある巨大ターミナル駅の商業施設のパーティーの挨拶で「これからアパレルは終わります」という趣旨のことをおっしゃっていたと。知人曰く場が凍りついていたそうで、この場で何てことを言うのだろう?と思ったと言っていました笑。

石川:そういうこと言って後から怒られるのですよね笑。

松葉:けど個人的には思ったことをはっきりとおっしゃられるスタンスはとても共感を覚えます。今回のオファーのモチベーションにもなっていますし。ちなみに今アパレル業界は厳しいのですか?

石川:大雑把に言うと、厳しい面と好調な面があります。百貨店をメインのチャネルにして依存しているブランドは厳しいと思います。一方でルミネやららぽーとなどの駅ビル・ショッピングセンターなどを主軸にしているブランドは伸びています。その一つが当社で、百貨店には一店舗も出店していませんが、ルミネやららぽーとには多数出店しています。AdastriaやMASH Style Lab、JUNなども伸びていますよね。また、スタートトゥデイのようなファッションECに特化している会社も伸びています。ユニクロも特に海外を中心に確実に成長を続けていますね。


  • 松葉邦彦

松葉:この動向はさらに進んでいくと思われますか?

石川:グローバルとECはどんどん伸びていくと思います。百貨店からショッピングセンター・駅ビルに軸足を変えた会社は伸びていますし、変えなかった会社は伸びていない。ただ、ショッピングセンターや駅ビルもこれから停滞期に入っていくと見ています。グローバルとECを拡大していける会社はこれからもっと伸びるでしょうし、そうでない会社は難しい、そういう時代に入ってきました。

松葉:当然ながら御社はすでに進出しましたが。

石川:2011年から既に中国には進出し、earth music&ecology を中心に30店舗超を展開しています。9月にはセレクトブランドも取り扱う大型店舗「earth music&ecology TOKYO」がオープンし、将来的にはアジア展開をしたいと考えています。また、koéというブランドも将来的に欧米で展開したいと思っています。earth music&ecologyとkoéでグローバルを担い、STRIPE CLUBやMECHAKARIでEC事業を拡大していくという戦略を描いています。


  • earth music&ecology 店舗


  • koéイメージ

松葉:そのようにグローバルとECを成長させていくと、いずれはユニクロのような規模になっていくというイメージでしょうか?

石川:今僕は46歳なのですが、柳井さんが僕の年齢の頃の売上が500億円規模だったと記憶しています。そこから15年でファーストリテイリングは1兆円を超える会社になりました。凄いことですよね。同じようにこれから15年かけて20倍にできるかどうかは分かりませんが、日本をファッション立国にしたいという想いは常にあります。例えば、将来的にユニクロが5兆円で我々が3兆円になっていたら2社で8兆円で、今の家電業界より大きな産業になります。自動車産業に例えると、日産とホンダ位の規模になっているかもしれません。自動車メーカーはグローバル展開をしていますがECで売るのは難しいと思うので、ひょっとしたらいつか自動車より稼げる業界をつくることができるのではないかと考えています。

松葉:なるほど、ちなみに他業種の経営者の方で参考にされているとか理想の方はいらっしゃいますか?

石川:基本的に参考にするのは他業種の方ばかりです笑。自分の理想像、ロールモデルだという人は今のところまだいないですね。ただ、例えば日本電産の永守さんのM&Aの考え方はとても参考になりますし、大規模な事業や店舗をつくっていくユニクロの柳井さんやソフトバンクの孫さんは、その手法にすごく興味があります。あとはEC分野においてはやはりスタートトゥデイの前澤さん、総合プラットフォームでいけば楽天の三木谷さんですね。それぞれの方達の強みをパッチワークのように組み合わせて、それを個性と言い切って生きていけたら良いですよね。

ストライプに込めた想い

松葉:確かにそのパッチワークは最強かもしれないですね。あと社名についてお伺いしたいのですが、何故クロスカンパニーからストライプインターナショナルに変更されたのでしょうか?自社の話で恐縮なのですが、実は10年前に若気の至ということもあって「暴君」という意味のTYRANTを社名にしてしまいました。そんな意味ですから、今でも社名を変えたらと周囲から言われたりするのですが、一度つけてしまうとなかなか変えるのは難しいなと思っています。妻から「娘が将来大きくなって父親の会社の社名の意味を知ったらどう思うのか?」と言われても笑。ですので、御社が社名を変更されたということをお聞きして大変驚きました。20年以上かけて育ててきた会社の名前を変えられるものなのかなと思いまして?

石川:先ほどもお話しましたが弊社はこれまでショッピングセンターや駅ビルにおける店舗拡大を中心に成長してきました。しかし、次のステージは「ライフスタイル&テクノロジー」に領域を広げ、グローバルやECでも勝負をしなくてはなりません。そして、将来的にもっと多様な事業を展開していくことになるだろうと考えた時に、20年続けてきたクロスカンパニーでは収まらないかなと思いました。クロスカンパニーはやはり国内アパレルなのですよね。これからは「ライフスタイル&テクノロジー」という事業領域でグローバルとECを強化して成長していく。同時に、年齢や性別、国籍、ハンディキャップなど様々な個性を尊重できる多様性豊かな組織にしていきたい。そういった想いを一言で表す言葉はないかと2年間考えて出てきたのが「ストライプ」でした。

松葉:何故ストライプだったのですか?


  • 石川康晴

石川:ストライプという社名の由来は、国旗から来ています。フランスですと赤青白の3色のストライプですよね。アメリカ国旗もStars & Stripes。世界の多くの国の国旗には線の数は違っても「ストライプ」が入っているということに気づきました。そして調べていくと、やはりどの国もストライプは自由と改革の象徴でした。フランスの場合、フランス革命の際に市民が「このトリコロールは自由と改革の象徴である。フランスは今後この象徴通りに生きていくのだ」という想いを体現する形で赤白青の国旗が誕生し、今のように文化と経済どちらの側面も素晴らしい国になっていったと思うのです。そういったストライプの持つ「自由と改革」のイメージが社名に合致すると考え、ストライプという社名にしました。

松葉:思いつく時は一瞬で思いつくのでしょうか?それとも理詰め積み上げていった結果ストライプという言葉に辿りついたのでしょうか?

石川:これでもないあれでもないと考え続けていたのですが、たまたまポートランドに行った時に思いつきました。ポートランドではみんな自転車に乗っているなとか、リノベーションする際に他の建物で使用していた古いタイルを再利用するなとか、これから僕たちが大切にしていかなくてはならない環境やエコの要素が詰まった都市だなと感じていた時に、ふとアメリカの国旗はストライプだと思ったんです。すぐにストライプの国旗について調べてみたらフランス革命がヒットしたのですが、そこでイノベーション・改革・自由・個性など、僕が込めたい意味が全部詰まっている言葉がストライプであると気づきました。もうほとんど覚えていませんが、決定までには200くらい案があって、議論や思考の積み重ねの先に出て来た結論がストライプだったということなのだと思います。

松葉:社名を変えて何か変わったことはありましたか?

石川:過去の成功体験が捨てられたと思います。というのも、クロスカンパニー時代はアパレル不況と言われる中で急成長をしてきたこともあり、いつの間にか色々な方からちやほやされていました。経営者だけでなく、管理職やひょっとしたら新入社員までちやほやされていたかもしれません。けれど、ストライプインターナショナルという名刺を出しても誰も知らないので、また「どんな会社なのですか?」というところから始まるのですよね。

世界と岡山をつなげる

松葉:石川文化振興財団についてお聞きしたいと思います。何故財団を設立されようと思われたのでしょうか?

石川:僕は岡山で生まれ岡山の学校に通い岡山で起業しました。その生まれ育ち起業した岡山の街に何か恩返しができないかと考え2014年の8月に財団を設立しました。今から3年前になるのですが、ちょうど創業して20年経ち会社も安定しある程度の余力も出来たタイミングでもあり、同時に自分の人生も折り返し地点に差し掛かってきた。そんなタイミングに純粋にホームタウンをより良くしたいという想いで財団を設立しました。

松葉:財団の理事長という立場で岡山芸術交流の総合プロデューサーを務められたりと、アートに関する取り組みが財団の活動の柱の一つになっていますが、何故アートだったのでしょうか?

石川:元々アートが好きだったということもありますが、財団としてできることは何かと考えた結果コンセプチュアルアートを選択しました。岡山には大原美術館があって僕も小学生の時に写生に行ったりして素晴らしい作品に触れることができました。その経験がアート好きになったきっかけになったのかもしれません。併せてちょうど社会人になったころに直島で福武總一郎さんが現代アートの取り組みを始められたのですが、そこでは現代アートの楽しさを学びました。また創業当初はロンドンやパリによく行っていて、テートモダンやポンピドゥセンターにも足を運んだりしていました。そのように長年鑑賞者として楽しんできたのですが、これからは岡山の文化振興のために財団として様々な活動に取り組んでいきたいと考えています。

岡山市や岡山県などと共に開催した岡山芸術交流では、現代アートを展示することに加え、岡山という文脈を読み直すということも意識していました。例えば岡山県庁舎はル・コルビュジェの弟子として上野の西洋美術館の設計に携わった建築家の前川國男による設計なのですが、その価値や重要性を知っている県民はそれほど多くないというのが現状です。同様に林原美術館や天神山文化プラザも前川國男の設計です。何しろコルビュジェの弟子で丹下健三の師匠ですからね。作品もダイナミックで素晴らしいですし、それを知らないのは非常にもったいない。そこで岡山芸術交流では前川國男×現代アートについても着目して、県庁舎や天神山文化プラザに現代アートの展示を行いました。また、林原美術館に関しては会期中貸し切って同様に現代アートの展示を行いました。そして、今後も岡山の歴史と現代アートとを結びつけながら読み直していきたいと思います。


  • Liam Gillick, Development, 2016 © Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichikawa


  • Peter Fischli David Weiss, How to Work Better, 1991 © Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichika


  • Pierre Huyghe, Untilled, 2012 © Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichikawa


  • Ryan Gander, Because Editorial is Costly, 2016 © Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichikawa

松葉:前川國男の手がけた建は日本の近代建築を代表する作品ばかりですので、それらに再度着目し現代アートと交えて新しい形でストーリーを描いていくという取り組みは大変興味深いですね。また財団はアート以外の活動もされていますが?

石川:文化振興事業だけでなく、教育に関する事業についても財団として取り組んでいきたいと考えています。同様に岡山の経済活性化への寄与も。経済活性化という面では若手起業家を応援することを目的に、様々な分野で活躍する若手を顕彰する「オカヤマアワード」を立ち上げました。毎年10名近い最終ノミネーターの中から大賞受賞者を選定します。教育に関して言いますと、今年の7月末にSummer in JAPAN岡山という小・中・高生を対象にした4日間のサマースクールを実施しました。講師には現役のハーバード大学の学生らを迎え、英語でミュージカルやプログラミング、プレゼンテーションなどのワークショップを行い、最終日には成果を発表する機会を設けました。


  • オカヤマアワード 2016

松葉:ネットですが岡山芸術交流を始め、オカヤマアワードやSummer in JAPAN岡山について拝見しました。一言で言いますといずれも非常にレベルが高い取り組みですよね。

石川:石川文化振興財団では、世界の一流のものに触れることを大切にしています。Summer in JAPAN岡山では世界のトップの学生と地域の子供達を触れさせる取り組みになっていますし、財団で所有している現代アートもイタリアのヴェネチアビエンナーレで賞を取ったアーティストの作品や、ドイツのドクメンタをはじめとした国際展で人気の高いアーティストの作品等をコレクションしています。

松葉:なるほど、世界の一流を地域にというのはとても良いことですね。ただ、言うのは簡単ですが実際に行うとするととても困難なことだと思いますが、石川さんはそれを次々に実現していっていかれているのがとても素晴らしいですね。というのも、実は僕も活動拠点である八王子でAKITENというアートプロジェクトを運営するNPO法人を立ち上げて活動しています。これはあくまでも知る限りの話なのですが、僕が八王子で活動を始めた当初の時点でお世辞にも文化レベルが高いと感じられるようなコトやモノがありませんでしたので。それなら自分でどうにかするしかないなと思い始めたのが今に至っています。主な活動はアートイベントを実施したり、自主運営しているギャラリーで展示の企画を行ったりするというものなのですが、ここでネックになってくるのが活動のレベルです。僕自身は活動のレベルは高ければ高い方が良いと思っているのですが、とはいえ色々な事情で求めるレベルでの実施がなかなか難しい。ですので、そもそも比較すること自体おこがましいのですが石川文化振興財団の活動を拝見して羨ましいですし素晴らしいなと。

石川:周りにないなら自分が始めればいいという発想は僕と同じですよ。

松葉:そうですか。それだけでも嬉しいです。あと、せっかく日本有数の現代アートコレクターでもある石川さんにお会いできたのでアートコレクションについてもお聞きしたいことがあります。というのも、実は2年ほど前から僕も現代アートのコレクションを始めていまして、将来は自分のコレクションを展示する美術館を計画したいと考えています。といっても現況年に2〜3点ずつ若手アーティストの作品を購入しているだけなので大分先の長い話なのですが、建築家にありがちな自身の名前を冠した建築ミュージアムではなくきちんと価値のあるコレクションを展示する美術館をつくれたらと思っています。そこで重要になってくるのがコレクションの仕方ですが、石川さんはどのように作品をコレクションされているのでしょうか?

石川:財団では、専門家のアドバイスをもらいながらトーン&マナーを揃えることに注意して収集しています。比較的若手からベテランの作家まで年代ごとにバランスをみて、基本的に生きているアーティストの作品を購入しています。オークションマーケットで著名な作品を海外に出さないように頑張ってくれるアート支援者も大切ですが、一方僕たちみたいにこれからのアーティストを支援するのも大切だと考えています。

松葉:なるほど、そういうコレクションの仕方があるのですね。ギャラリーで直感的に気に入ったという感覚的な買い方しかしていなかったので参考にさせていただきます。

石川:アーティストもギャラリーも何を買ったかをちゃんと見ています。最近嬉しいのはアーティストが最後まで手元に置いておこうとしていた作品を石川の財団になら売却してもいいという連絡が来るようになってきていることです。僕たちにその話が来始めたということは、アーティストにもギャラリーにも僕たちの購入ポリシーが認められてきた証拠かなと思っています。あと8年後に美術館を作るという目標もあり、大型の作品も買っています。世界一のコンセプチュアルアートミュージアムにできたら良いなと思っています。

松葉:事業だけでなく財団の活動でも常に世界を見られているのですね。

石川:世界しか見ていないです。


  • 左:松葉邦彦 右:石川康晴



協力:藤沼拓巳

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OTONA WRITER

松葉邦彦 / KUNIHIKO MATSUBA

株式会社TYRANT代表取締役/一級建築士 1979年東京都生まれ。東京藝術大学大学院修了後、事務所勤務を経ることなく独立。 人生で初めて設計した建物が公共の文化施設(旧廣盛酒造所再生計画)という異例な経歴を持つ。工学院大学建築学部建築デザイン学科非常勤講師。