文星芸術大学オープンキャンパスと特撮マニアの聖地に行ってきた

2019年5月28日(火)

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日曜に宇都宮へ行ってきたのでそのレポートをお送りしてます。
昨日までの続き。
「視覚の共振・勝井三雄」展@宇都宮美術館に行ってきた


「せっかく宇都宮まで来たんだから、ここにも行かなくちゃ」と向かったのが、

文星芸術大学!

文星芸大は学校法人宇都宮学園が1999年に設置した大学で、今年が20周年。
ちなみに学校法人宇都宮学園は他にも宇都宮文星短期大学、文星芸術大学附属中学校・高等学校、宇都宮文星女子高等学校も運営されてます。附属中学校・高等学校は野球が有名ですね。

実は5月26日(日)は文星さんの今年最初のオープンキャンパス日。
「どうせ宇都宮に行くならオーキャン日がいいか」と宇都宮行きを26日にしたんです(一つ目の理由)。

ところで上記写真でわかるかしら?
文星さんのロゴマークは北斗七星がモチーフに使われています。
北斗七星中の第1星または第1星から第4星までの名(柄杓の水をくむ部分)を「魁星」といい、古来より学問・文学の神として崇拝されてきたそうで、その魁星の別名・文昌星(文星)から文星の名前がついたんですって。
ん。手羽にはもう一つ星が見えるぞ(それ、見えちゃいけないやつ)。

建学の精神が自己(おのれ)と他人(ひと)と仕事(こと)を敬う「三敬精神」。
建物のあちこちに貼ってあって、ここまで建学の精神を常に知らしめてる大学はないんじゃなかろうか。


まずはキャンパス全体を見ていきましょ。


  • グランドから。


  • ムサビ4号館みたい


  • この写真が一番全体像がわかるかな


  • オーキャンなど来場者が多いときはグランドを駐車場にしてて、普段はここで学生さんがサッカーとかやってるそうです

平成30年度に改組が行われたばかりで、美術学部美術学科の中にデザイン専攻、マンガ専攻、総合造形専攻があり、総合造形専攻に日本画コース・洋画コース・立体コース、そして新しくできた地域文化創生コースという構造。
どの美大もファインアート、特に彫刻系はそれだけで受験生を集めるのは難しくなってきてて、地方の美大はだいたいこういう組織構成になってきてますね。


「文星芸術大学」といえば、この方の名前をイメージする人も多いはず。

ちばてつやさん!!
美大関係者の中では「宝塚大学=松本零士」「文星芸大=ちばてつや」という認識で、今年から学長に就任されました。
「あしたのジョー」ちばてつや氏、文星芸術大学学長に就任!!
御年80歳。「・・・てか、ちばてつやって誰?」という若者のために、手羽の思い出を語りましょ。

手羽にとって、ちばてつやさんはやっぱり「あしたのジョー」です。
さすがに漫画はリアルタイム世代じゃないけど全部読んだし(ホセ戦の線は神がかってます)、アニメのパート2はおもっきしど真ん中世代。あした天気になあれも面白かったけど、やっぱりジョー。


  • あちこちにジョーの立体が置かれてる

トリプルクロスカウンターを友達とスローモーションでやってみたり、「好きなのよ手羽くん、あなたが!!お願い…私のためにリングへあがらないで!!」と黒髪の長い女性に言われてみたいと思ってたくらい中2病を患ってました。
どっちかというとジョーよりマンモス西に似てるのに。

というわけで、最初はマンガ専攻に。


  • 廊下にはいろんな漫画家の色紙がかざってあります。ブラックエンジェルズ!


  • キン肉マン!しかし、ラーメン屋みたいだな・・

マンガを使った産学連携。

「時代は変わったなあ」と感じたのが、

デジタルマンガの部屋ができてたこと。

あ、実は文星芸大訪問は今回が最初ではなく、平成27年に一度来てるんです。
【我が生涯に一片の悔いなし】念願の地・文星芸術大学へ行く
オーキャン前日という大学関係者からすると一番来てほしくないタイミングでしたが・・。
この時にはまだこういう施設はなかったはずで。

続いて総合造形専攻とデザイン専攻の会場へ。


  • 木工系機材がそろった工房


  • ここは立体コースの工房。もともと彫刻専攻だったスペースだから、ここを5人ぐらいが広々と使ってました


  • 前回も思ったけど、彫刻のレベルは藝大系のいい作品が多い


  • 陶芸棟


  • 多目的工房


  • 日本画の部屋


  • デザイン専攻のPCルーム


  • デザイン専攻の演習室


  • ここはデッサン室。


  • 人によっては石膏室と言ったりもするそうで、デッサン用に大きな北窓になってます


  • 体育館の天井は木製。いい感じ


  • こちらは学食。


  • 来場者は無料チケットをもらってて、ビュッフェ形式で食べることができます


  • アンケートに答えたら産学連携で作ったグミをもらえました

マンガ専攻があるからか、小さなお子さん(受験生の妹さん?)も一緒に来てる家族が多かったかも。
おっと、いいタイミングで文星さんの記事があがってますのでこちらもご覧ください。
大学で漫画を学ぶ 文星芸術大学長 ちばてつや氏|毎日新聞



勝井展も文星さんのオーキャンも見たし、これで家に帰っても撮り高は充分だけど(笑)、栃木といえばどうしてももう一か所行っておきたい場所が昔からあって。

車を走らせること1時間、向かったのは・・・

日本三大霊山・日本三大地蔵の一つである岩船山!

「手羽にそういう趣味があったの?」と思った方、
確かに寺社仏閣を見るのは好きではあるんだけど、日本三大霊山とかはあんまり興味なくて、目的はただひとつ。

これでなんとなくわかるかな?
もっと寄ってみましょ。

そうなんです。
戦隊モノとか特撮ドラマでリアルな爆破のシーンといえば、だいたいはこの岩船山で撮影してるんです!ドーン!!
特撮マニアからすれば聖地同然。一度ここに行ってみたかった。
ただ撮影してる場所は立入禁止なので、厳密には「その近く」なのですが。

ここでライブをやったりすることもあり、それがたまたま先週で、「車止めたりするのが大変になるだろうなあ・・」と気が付き、勝井展に行くの翌週に伸ばした、と。これが二つ目の理由。結構計画的な宇都宮旅だったのです。
あ、ちなみにもうひとつの特撮の聖地であるこちらはすでにいってます(笑)
【そこは幻想的な巨大地下神殿だった】大谷石地下採掘場跡へ行く

ちなみに岩船山といえば、新海誠監督の「秒速5センチメートル」の聖地でもあり、映画は見てるけどハマるほどではなかったので今回スルー。でもこういう建築物は最近のアニメ的かも




・・・と涼しげに書いてますが、この日はとにかく暑く、しかもお寺への急な長い階段を登ったせいで息はゼーゼー、汗はダラダラ、足はガクガクしてて秒速5センチメートルまでフォローしてる余裕がなかったのが本当のところ・・死ぬかと思った。真っ白な灰になるかと思った。


以上、

この時飲んだレモン牛乳がめっちゃうまかった手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。