【入試詳細と市ヶ谷キャンパス外観発表】ムサビ新学部・大学院特設サイトオープン!その2

2018年6月3日(日)

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1月から新学部・都心キャンパスの情報はちょこちょこ出してまして、
武蔵野美術大学が新学部・新学科と都心キャンパスを2019年4月開設構想中!
【住所発表!】武蔵野美術大学の新学部はどんなカリキュラム?都心キャンパスはどこにできるの?
【入試は?カリキュラムは?】ムサビ新学部・学科・大学院の特設サイトが公開されました!

これまで発表された基本情報をざっくりまとめるとこうなります。
(1)2019年に新たな学部「造形構想学部」が生まれる。
(2)新学部に「クリエイティブイノベーション学科」という新たな学科ができる。
(3)造形学部の映像学科を2019年4月に新学部へ移動。ただし在籍してる映像学科の学生さんは卒業するまで造形学部のまま。(新入生から新学部ということ)
(4)つまり新学部はクリエイティブイノベーション学科と映像学科の2つで構成される。
(5)造形学部のその他の学科はそのまま。
(6)2019年同時に大学院「造形構想研究科」が新たにでき、新設される「クリティブリーダーシップコース」と造形研究科から移設される「映像・写真コース」で構成される。
(7)2019年4月から市ヶ谷キャンパスをスタートさせ、クリエイティブイノベーション学科3,4年生と大学院クリティブリーダーシップコースは都心キャンパスで授業を行う。
(8)クリエイティブイノベーション学科1,2年と映像学科全学年は鷹の台キャンパスで授業を行う。



そして、つい先日新学部・大学院のサイトがいよいよ公開されまして、

武蔵野美術大学 造形構想学部・大学院造形構想研究科
昨日、今日と新たに発表された情報を解説しています。

昨日までの話はこちらをご覧ください。
【企業の9割以上が興味】ムサビ新学部・大学院特設サイトオープン!
*本来は「新学部」ですが、新学科を中心に説明しています。


最初は3ポリシーの話を。
あまり受験生は興味がないと思うけど、「アドミッションポリシー(入学者受入れ方針」「カリキュラムポリシー(教育課程編成方針)」「ディプロマポリシー(学位授与方針)」の3ポリシーも公開されました。
これが学科(学部)の理念・考え方の原点でもあり、一番言いたいこと、やりたいこと、求めていることが簡潔にまとまっている文章なので紹介しておきます。

●アドミッションポリシー
「創造的思考力」を発揮し、現代社会の課題発見・解決や、新たな価値創造、社会におけるイノベーションを行うことができる人材を育成することを目的としている。こうした能力を養うために、次のような学力と意欲をもった入学者を求める。
・社会の諸課題に対して、既存の考え方にとらわれず、解決策を導く構想力を身につけようとする人
・イノベーションに必要な教養・知識と発想力を身につけるための基礎的な学力がある人
・ビジネス、テクノロジー、ヒューマンバリュー分野に関心があり、対応する文系または理系の主要科目の学力がある人



●カリキュラムポリシー
基礎課程(1・2年次)では、造形実習・演習を中心に美術・デザインの基礎を学び、「創造的思考力」の基盤となる造形言語リテラシーを身に付ける。また、教養文化、言語文化、身体文化、造形文化といった広範な科目から自由に選択履修するとともに、現代社会や産業に対する理解を深める必修科目を履修する。専門課程(3・4年次)では、基礎教育としての造形経験が問題解決プロセスとして有効であることを演習によって学ぶ。市ヶ谷キャンパスにおける産業界との共同プロジェクト科目を必修として、「クリエイティブビジネス」、「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」の3分野について実践的に学習・研究し、現代社会と未来の要請に応える創造的思考力の応用発揮を体得する。


●ディプロマポリシー
創造的思考力の応用発揮において独自の探求を行い、社会的イノベーションに寄与しうる人材として以下の7点について評価し、学位を授与する。
・専門的な知識を理解し深めることができる。
・専門分野の基盤となる文化や諸科学について総合的に理解している。
・創造的思考力を深め広げる技能を身につけている。
・他者に伝える表現能力および他者とともに考える対話能力を身につけている。
・批判的思考を働かせ、課題や主題を自主的に設定することができる。
・論理的思考・創造的思考を働かせ、独創的な課題解決の判断や構想ができる。
・課題発見・解決に幅広い関心と高い意欲で取り組み、社会のなかで主体的に行動することができる。



で、それよりも受験生が気になるのはやっぱり「どんな入試をやるの?」ですよね。
今回、入試日程含めて詳細が公開されたのでこちらもちゃんと解説しておきましょう。

新学科の入試は大きく「一般入試」「総合入試」に分かれます。
一般入試は得意な科目を生かして受験できる入試方式で、さらに「学部統一入試」「学科別入試」に分かれます。


順番に説明していくと、学部統一入試は、

その名のとおり、造形構想学部の統一入学試験です。
一度の試験でクリエイティブイノベーション学科、映像学科を併願できるほか、学科別入試との併願も可能。なおかつ大阪で地方入試を実施することになっています。


そして学科別入試は、新学科のオリジナル入試で、

従来の美大の入試と異なり、受験のための美術・デザインの特別な準備は必要なく、高校での学びを重視した内容になっています。科目の選択によって「文系学力重視型」「理系学力重視型」に分かれており、この新学科が当初から言ってる「文系理系と分けるのは変じゃね?」を実現した入試ってことですね。両方の人材が欲しいんです。
またセンター3科目、5科目型もあります。


総合入試は、簡単にいうなら面接を含む推薦入試。

高校における課外活動や得意な能力を生かして受験できる専願の推薦入試で、企画力、プレゼンテーション能力、課題解決能力などの構想力が評価の対象になります。
謎なのが「構想力テスト」だと思いますが、6月のオープンキャンパスで行う「ワークショップ:クリエイティブイノベーションキャラバン」に参加すると、どういう内容なのか理解できるかと思います。

ちなみに「総合入試」という言葉は、文科省が2021年度入学者を対象した入試から「AO入試」という名称を「総合型選抜」に変えることを検討発表してるので、それを先取りした名前だったりします。

なお、大学院の造形構想研究科 造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコースは専門分野の研究を志す学生はもちろん、社会人、留学生など多様な人材を幅広く受け入れるカリキュラム対応してまして、入試は小論文・面接などによって総合的に評価することになっています。
A日程入試の募集期間が9/18(火)から9/27(木)・試験日10/14(日)なので、新学科・大学院入試のトップバッターが大学院なのです。


最後に「市ヶ谷キャンパス」の話を。
今回、初めて外観が発表されましたっ!!

じゃーーーん!
複数の路線が乗り入れる「市ケ谷」駅から徒歩3分にある「黒ビル」です。中央線からも目立つ感じに建ってるので、ちょいちょい「ムサビさんの都心キャンパスを見ながら毎日出勤してます」とか「ジャ●ーズ事務所と兄弟ですね」と言われてます(笑)
あ、サテライトではなくキャンパス。つまりムサビは2019年4月から鷹の台キャンパス、市ヶ谷キャンパス、吉祥寺校の3キャンパス体制になるってことですね。


市ヶ谷キャンパスは最初に書いたとおりクリエイティブイノベーション学科の3~4年生と大学院クリエイティブリーダーシップコースの1~2年生の学びの場。といって単なる「新学科のためのキャンパス」ではなく、企業・自治体・大学・スタートアップ等との連携による「新たな価値づくりの拠点」をテーマに構想しています。
「え。そういうことやるの?」とびっくりされると思いますが、中身についてはもう少しお待ちください。小出しですいません(笑)

ちなみに市ヶ谷キャンパスの目の前の道路が東京2020オリパラのマラソン・競歩コースだったりします。
東京オリンピック、マラソンと競歩コースが決定 銀座、東京タワーなど名所を巡る - ITmedia ビジネスオンライン
てへ。


おっと、これを忘れるところだった。
デザイン・ラウンジで2回目となるこちらの開催が決定しました。
第2回:社会をクリエイティブにデザイン

●日時:2018年6月22日(金)18:30-21:00(開場18:00)
●場所:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
●内容:18:30-19:30 話題提供
・「企業と社会のデザイン活動(仮)」丸山 幸伸【日立製作所 主管デザイナー】
・「地域と社会のデザイン活動(仮)」井口 博美【武蔵野美術大学 教授】
19:30-20:00 ライトニングトーク& ディスカッション「社会とデザイン」
登壇者:丸山 幸伸【日立製作所 主管デザイナー】|井口 博美【武蔵野美術大学 教授】|長谷川 敦士【コンセント 代表】他
20:00-21:00 ビアハッシュ「思いの交流」
●主催:ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ準備事務局|武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
●協力:SDN Japan、NPO法人HCD-net、 Xデザインフォーラム
 → お申し込みはこちら


地域、日本、世界をクリエイティブにデザインする「ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ(仮)」というコミュニティを2018年9月に発足したいと思っており、この趣旨に賛同する人たちや興味がある人たちが集まるプレイベント第2弾。
どなたでも参加可能なのでみなさまのご参加をお待ちしています。


それと、あっという間に定員クリアしたので募集は締切ましたが、こういうイベントも予定されてます。
未来を描くとは?〜ビジネスにおけるアートの新しい可能性

●日時:2018年6月5日(火)19:00-21:00
●会場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
●内容:考え方・実践例(講義スタイル:1時間) プチワークショップ (30分) 質疑応答(30分)
●参加費:無料
●主催:武蔵野美術⼤学 デザイン・ラウンジ|株式会社ホワイトシップ
●定員:50名
*募集は締め切りました。

ダイヤモンド社ハーバード・ビジネス・レビューの2年にわたる連載をはじめ、フィナンシャルタイムズでは「Japan’s executives swap pens for pastels to nurture innovation」という記事が世界に発信されるなど、大手企業を中心に導入が広がり続けるアートプログラム「EGAKU」。
ホワイトシップの代表取締役である長谷部貴美様により、なぜこれほどまでビジネスリーダーに支持されるのか?その背景にあるビジネスにおける課題、アートに期待されていること、そしてその可能性についてお話ししていただきます。
これに無料で参加できるっていうのは、相当なことなんすよ。


以上、市ヶ谷キャンパスがオープンするまでは、デザイン・ラウンジで新学科に関係するようなイベントが今後もモリモリと開催されることになるのでデザイン・ラウンジからの情報を要チェックしててほしい手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。