【いろんな人の人生を変えた】アトリエちびくろ50周年式典@笠間市に行ってきた

2021年10月18日(月)

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10月16日(金)午前9時30分、手羽は常磐道を法定速度で走って

茨城県笠間市の岩間に来てました。
(2006年に笠間市と合併したことで「岩間町」という町名は無くなりました)

笠間市といえば、もちろん笠間焼が有名だし、

植芝盛平さんが岩間の地で合気道を完成させたことから「合気道の聖地」になってたり、

果物だと栗、柿、梅、ぶどう、梨など様々な果樹が栽培され、特に有名なのが栗だったりします。
「笠間の栗」というブランドロゴもあるくらいです。


目的地は、岩間駅のすぐ近くにある

平成29年にできたばかりなのもあって、今どきなシェアオフィスっぽい交流ルームがありました。

何も知らない人がこの看板みたらなんだろうと思っちゃうよね(笑)


はい、というわけでこれにやってきたんです。
ちびくろ半世紀展 〜美大生と小学生のわくわく記録〜

ムサビに公認サークル「造形教育研究会アトリエちびくろ」があります。
手羽は学生時代も含め特に関わってはないんだけど、ムサビの「地域連携」「子供への美術振興」が活発なのはちびくろのおかげだと思っています。社会連携チームでキッズワークショップやる時も「私、ちびくろです」て学生さんがいると「ああ。助かった!」と普通に言ったりするしね。
ちびくろについて詳しくはこちらをご覧ください。
【記念誌発刊やイベントも開催】ムサビ公認サークル「造形教育研究会アトリエちびくろ」がなんと50周年!!
 
そのちびくろが50周年を記念して岩間で展覧会をやってるっていうんだからそれは行くしかないっしょ!

サークル顧問は教職課程の大坪先生。

では会場をご覧ください。


  • ちびくろの歴史が年代ごとにパネル化。これよく作ったなあ・・。


  • 過去のTシャツ。


  • 記録ノートやしおり

多い時は何百人も参加した夏の図工教室では、1週間泊まり込みで校庭で野焼きをやったりツリーハウス作ったりしてたそうだけど、50年近くやって、大きなケガやトラブルが発生しなかったというのがほんと奇跡的。
もちろん学生さんがしっかりやってくれてたのが大きいけど、いかに近所の人に見守れながらやってきたのかもわかります。

ちびくろはムサビ生だけではなく、参加児童の人生も変えています。
50年もやってると、自分の子供も参加する「2代続けてちびくろ」がいたり、美術教師になった子供もいるそう。


  • お、下の方に見えるのは、

黒板アート作家のすずきらなさんもちびくろメンバーでした。
すずきさんといえば、3月にNHKで紹介されてましたね。
WEB特集 チョークで描く“東北の未来” | 東日本大震災 | NHKニュース
初日に書いたこの黒板アートは最終日に消されました。

記念冊子を鋭意製作中!
年内完成予定!!

スポンサーや活動協力金の寄付者一覧。

これを撮影するために笠間まで来たようなもんですが(笑)


で、手羽が現地に到着したのが午前9時半ぐらいで、最初の写真を見てもわかるように

外で式典をやる予定だったんです。芝生の上でいい感じでしょ?

でも雨が降り始めてしまって。
2週続けて式典に雨を降らせてしまった。
なんか広報に異動してからさらに雨男パワーが強力になった気がする。「迷惑だから手羽はどこにも出かけるな」と言われるのも時間の問題だな・・。誰かこの雨男の呪いを解いてくれないかしら・。

急いで部屋に椅子やテーブルを移して、

展示室内で50周年式典開催!
あ、場所が駅のすぐ近くってことで、ちょいちょ電車が見切れてます。


  • 大坪先生からお礼の挨拶

山口 笠間市長にもお越しいただき、祝辞をいただきました。
2006年から市長をされてることもあり、ちびくろやムサビの活動をよくご存じで、展覧会初日にも来場いただいたそう。

笠間市からちびくろに感謝状をいただき、そして、

ちびくろから笠間市に感謝状を贈呈。
ちびくろの感謝状は、紙ではなく、

ちびくろ出身の陶芸作家さんにつくってもらったお皿です。

そしてちびくろの活動に50年近くかかわっていただいてる山口滋雄さんに功労賞贈呈。

50年ってことは30歳ぐらいからずっとでしょ。ありがたいなああ。
あ、朝日新聞さんが山口さんとのことも記事にしてくれてます。
泊まりがけ図工教室48年の軌跡 茨城のぬくもりに涙した美大生:朝日新聞デジタル
赤飯のくだりはグっときます。

主催の早坂俊保さんによる閉式挨拶。

これで午前の式典は終わりですが、13時から

早坂くんと大坪先生のトークイベントが行われました。

 
式典、トークイベントの様子はアーカイブが残ってるのでこちらをご覧ください。

 



「ここまで来たら、あそこを見て帰らないと」と向かったのがこちら。

岩間第一小学校の旧分校校舎。
一度行きたいと思ってた場所だったので感慨深い。


  • ずっと写真で見てきた光景。

今は「岩間体験学習館『分校』」として活用されてます。
ちなみに2022年5月にここでちびくろのイベントが計画されてるそう。


ところで学内でも「ムサビと笠間市との関係ってサークルだけでしょ?」とおっしゃる方がいるんですが、実はちびくろが関係を作ってれて、2012年度から5年間笠間市とムサビが産官学連携プロジェクトをやったこともあるんです。

基礎デザイン学科・宮島ゼミが笠間市の魅力を再発見・発信するデザイン提案を5年間。
平成26年度笠間市予算特別委員会記録を見ても、それなりのデザイン委託料をムサビに払って実施されてたのがわかるはずです。

シレっと最初に紹介した「笠間の栗」ブランドロゴもその一つ。
「笠間の栗」ロゴマーク制作 知名度向上へ武蔵野美大と連携 茨城 @Sankei_news

これ、ムサビ生が作ったものだったんですね。
伏線回収。

2017年には、

稲わらを使って約4メートルの神馬を制作した宍戸わらアートまつりを開催したり、

六所神社前にあるこのサインもムサビ生提案が実現されたものです。
また、建築学科では笠間菊まつりプロジェクトを行い、笠間にほれて卒業研究のテーマにされた方もいます。
武蔵野美術大学建築学科長谷川スタジオ|まちあるきのまち笠間 ~魅力と魅力をつなぐ~

ちびくろは地域の方だけじゃなく、他のムサビ生や先生にも影響を与えてるんですね。

次は100周年で集合だ!



以上、長くなったので笠間編は二つに分ける手羽がお送りいたします。
続くっ!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。