【記念誌発刊やイベントも開催】ムサビ公認サークル「造形教育研究会アトリエちびくろ」がなんと50周年!!

2021年8月10日(火)

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ムサビには「造形教育研究会アトリエちびくろ」という公認サークルがあります。

ムサビ生・ムサビOBOGで知らない人はいない有名なサークルで、通称は「ちびくろ」
絶賛在庫販売中の「ムサビ日記」を読んだ人は、彫刻の赤岩くんが書いたちびくろ話が印象に残ってるんじゃないかしら。
あ、中途半端な知識を持ってる人が真っ先に突っ込んでくるポイントなので最初に書いておきますが、「ちびくろサンボ」は一時期絶版されたけど今は復刊してます。あとは自分で調べてください。

ちびくろは、月に一度、小平市周辺の子どもたち約100名とものづくりや身体を動かす活動を中心にしています。
子供さんが参加するには年間登録が必要なんだけど、毎年希望者が多くてかなりお断りしてると聞いたことがあります。それくらい地域に浸透してる造形活動集団なんです。

月に一度の活動の他に、夏休み・春休みに茨城県笠間市岩間で行われる図工教室も有名な行事。

小学校として使われてた校舎「旧 岩間第一小学校分校」に年間活動の東京の子どもたち(東京っこ)に加え、地元・岩間の子どもたち(岩間っこ)を呼び、ガスもない不便な場所で泊まり込みの図工教室をやってるんです。1975年は参加者が400名を超えたそう!
ちなみに1983年に岩間第一小学校分校が廃校・取り壊し決定したんですが、住民や学生さんの努力で再び存続することになり、彫刻学科卒業生が初代管理人として分校で暮らすことになりました。そういう強い関係だったってことですね。
今は岩間体験学習館「分校」として残されています。


  • 芸祭の時に手羽が撮影

あとは芸術祭でのパレードも恒例行事。いつも子供たちが楽しそうで。


そのアトリエちびくろがなんと今年で50周年なんですよ!!

1971年に「美術教育研究会」として発足し、1973年には村上先生のアトリエがあった茨城県西茨城郡駒場の芸術村で小中学生を対象とした絵画教室合宿を行い(これがのちの岩間図工教室につながる)、1974年「造形教育研究会」、1976年に「アトリエちびくろ」に改名して今に至る、と。

50年前に「学生による社会連携・地域貢献」「小中学生への造形教育振興」を授業外で学生さんたちがやってたわけですよ。
このあたりのキーワードを文科省や美大が「これからは必要だ」と言うようになったのはせいぜい15年前くらいの話で、ムサビがグッドデザイン賞を受賞した「旅するムサビ」を他美大よりも先にサラっとやれたのは、間違いなくアトリエちびくろの活動がバックボーンにあったからです。
てか「野球部」「サッカー部」とかじゃなく学生たちによる造形教育サークルが50年間脈々と続いてること自体ほんとすごく、ムサビ生は昔からこの手の活動を理解・実行できる人が多いんだろうな、と思ってます。
そのちびくろが2021年に設立50周年っていうんだから、応援しないわけないっしょ。


ちびくろ50周年準備委員会のnoteによると、いくつか50周年企画が予定されてます。

随分前から・・・手羽が総務に異動する前だから2017年ぐらいかな・・「もうすぐちびくろが50周年らしい」という情報は聞いてたんだけど、コロナの影響で大幅にスケジュールがずれてしまったそう。踏ん張って踏ん張って企画を成立させてくれた関係者の皆さんに感謝します。
 

まずは、『アトリエちびくろ50周年記念冊子〜これまでのちびくろ、これからのちびくろ〜』の発刊。

時代によって変化してきた部員たちの想いなど50年分の熱いストーリーが詰まった一冊。
1冊3500円で申込締切は8月末、9月発送予定となってます。
希望される方はこちらからお申し込みくださいませ
詳しくはこちらをご覧くださいな。
記念冊子受注販売します!|ちびくろ50周年準備委員会 #note


で、9月中旬からスタートするのがこちら。
ちびくろ半世紀展 〜美大生と小学生のわくわく記録〜

●会期:2021年9月18日(土) 〜 10月16日(土)
●時間: AM10:00〜PM6:00 ※ 最終日は14:00まで
●休館:第1・3火曜
●会場:地域交流センターいわま「あたご」多目的ホール


ちびくろ紹介から始まり、これまでのちびくろの活動、茨城県笠間市岩間と築いてきた深いつながり、そしてこれからのちびくろへの想いが散りばめられた展示となる予定。
初日9月18日は笠間市長やちびくろ顧問の教職・大坪圭輔先生も出席するオープニング式典が開催され、週末はゲストトークやワークショップなども行われます。あ、ちびくろ出身の黒板アーティスト・すずきらなさんもパフォーマンスやりまっせ。
詳細はこちらのチラシをご覧ください。

また紹介動画もアップされてます。


半世紀展は巡回展になっていて、2022年6月にムサビの地下通路ガレリアで東京展が開催されることになってます。


そして、50周年記念祭 "ちびフェスの開催。

『ちびくろにありがとう!ちびくろがありがとう!』をテーマに、ちびくろのOGOB・現役生、関わってくださった方を対象としたお祭りで、茨城県笠間市の岩間第一分校で2022年5月GW期間に行う予定とのこと。関係者にとってはこれがメイン企画かな。

ただこれらの活動をやるには、お気持ちも嬉しいけど、あっちの方も必要で。
皆さんご協力よろしくお願いいたします。
活動協力金募集のお知らせ|ちびくろ50周年準備委員会


以上、昨日1回目のワクチン接種だった手羽がお送りいたしました。基礎疾患持ってるので医療機関でやろうと思ってたらずいぶん遅くなっちゃった・・。
ワクチン接種でなぜか40肩・・じゃなくて魔王の束縛が緩和される方も多いらしく、試しに右腕に注射打ってもらいました。壮大な人体実験中。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。