【33組が発表!】ムサビのワークショップ発表会を11月5日に開催します

これからムサビのリリースが続きますよ、の手羽です。

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日本における「アートワークショップ」の第1人者は元視覚伝達デザイン学科主任教授の及部克人先生って方でして、日本中で開催されてる「現代的アートワークショップ」は及部先生から派生したもの、といっても過言ではありません。
そういうこともあってか、ムサビは「ワークショップ」についてはちょっとうるさいんですよ(笑)


ただ、「アートワークショップとは何か?」てのは、いろんな解釈があるので、「こうだ」とは非常に言いにくいです。
「工作教室」「体験講座」という意味で使われるケースの方が多いかもしれません。私たちもそういう意味で使うことがありますし。
手羽の解釈は、
「教える側・教わる側という関係や結論を求めるのではなく、『気づき』『コミュニケーション』『造形という行為』を使って『促進(ファシリテイト)』させるもの」
で、ムサビでの解釈もこれに近いと思うのだけど、もちろん「全然違う」という人も当然いるはず。
及部先生は「緩やかな対話(関係づくり)」という言葉を使われてましたね。


「造形ワークショップを促進させる側(ファシリテータ)も学びになるし、ワークショップの価値を高めるためにはファシリテータ養成も必要!」といち早く気が付き、教職課程研が中心となって行われたのが「美術と福祉プログラム-造形ワークショップの展開-」であり、2009年「造形ファシリテーション能力獲得プログラム - 造形ワークショップの記録と表現による学士力の形成」(通称:FP)です。

そこで、学生同士の「気づき」「問題点」などの情報共有を目的として始まったのが「ムサビのワークショップ発表会」。
学生による「ワークショップ発表会」2010
ワークショップ発表会「地域では」2012
ワークショップ発表会2013
ワークショップ発表会2014「ムサビのワークショップを俯瞰する十八の事例」 
ワークショップ発表会2015「ムサビのワークショップを俯瞰する二十二の事例」
てな感じにやってきてます。
あ、これとは別に旅するムサビプロジェクト単独の発表会もやってますな。


今日も前置きが長くなっちゃった・・。


というわけで、こちらの情報がいよいよ解禁になりましよ!!

ワークショップ発表会2016:
ムサビのアクティブ・ラーニング[ワークショップ33の事例]

●日程:2016年11月5日(土)
●時間:13:00-17:00
●会場:鷹の台キャンパス 2号館2階
●内容:
1.学生33組によるワークショップについての活動報告
2.活動報告内容のワークショップ実演
3.「黒板ジャック」の公開制作

●入場料無料
●企画・運営:武蔵野美術大学 社会連携チーム


これまで教職課程研究室主体で行っていたものを、「ムサビの強み」と捉え、今年から社会連携チームが運営することになりました。
 

学生さんにとってワークショップは「主体的・協働的に学ぶ学習」であり、今どきの言葉を使うならまさに「アクティブ・ラーニング」なわけです。
今になってみんな「アクティブラーニングだああ!!」と騒いでるけど、ムサビはずいぶん前から自然にやってるんですよ、と。
てか、これが本来のアクティブ・ラーニングじゃね?と。

産学連携であれば社会連携チームですべて把握してるんですが、授業内だったり完全な学生さんの自主活動だと全部は私達もわかりません。「去年が22組発表してるから25チームぐらい集まるといいなあ」と全学に募集をかけたところ、なんと33チームが応募してくれまして。
「ワークショップの発表やりませんか?」で33チーム集まること自体がすごいと思いません?
 

 
学科・学年を超え、そして授業内・課外活動関係なく、様々な場所でこれだけの数のワークショップや美術教育支援プロジェクトをやってる大学は恐らく他にはなく、「ワークショップの発表で33組集まった凄さ」は大学関係者の方がわかってもらえるかもしれませんね。


「ムサビの強みを伝えたい」のはもちろんですが、「造形ワークショップのさらなる発展」「美術教育は社会や地域に何ができるのか?」を伝えたいと思ってるので、ムサビ生もそうだけど、他大学の学生さんや教職員の皆さん、小中高校の先生、地域の方、公共団体・企業の方などもぜひ聞きにきてほしいのです。

理工学系だと産学の「シーズ・ニーズマッチング会」みたいなのをやってることが多いけど、そういう意味合いでも考えてます。
「美大って絵を描くだけじゃなく、こういうこともできるのね」という「美大の本質的な学ぶがなんなのか?」という点や「こんな感じのことをうちでもやってほしい」という具体例紹介の場になればとも思ってます。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。