【飛行機雲の街】今最も熱い鹿児島を堪能してきた

2017年7月15日(土)

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昨日のレポートの続きです。
【二人の根っことは】森本千絵×中島信也〈森の中〉展〜広告づくりの頭の中はアートの森〜に行ってきた

時間軸としては続きというか、前なんだけど。

実は結構早く鹿児島に着いてたんです。前日にチケットを取ったから安いのが朝1しかなかったというのもあるんだけど。

レンタカーして霧島アートの森に向かう途中、

森の中展のノボリを発見。盛り上がってきましたな!!

・・とその後ろをよーーく見ると、気になる看板が。
まだまだオープニングまで時間があるし、こんな看板があるってことは見学者も入れるってことなんだろう。行ってみるか。
あ、なんせ前日に飛行機チケットを取ったくらいなんで全然下調べをやってなく、完全な行き当たりばったり旅なのです。

大霧地熱発電所
見学者OKと書いてるけど、このご時世そんなに発電所なんかにフラッと入れるものなのかな。ほら、テロ対策とかさ。

すんなり入れた。

といっても見学者は手羽だけ。最初にビデオを見てから中を担当者の方と一緒に見学する仕組み。
ビデオが流れる前に担当の方から「このビデオはずいぶん前に作られたものなんで、現状とは・・特に原子力発電について今と違うことをご了解願います」と説明が入る。

30分ぐらい「これからはエコで安全でクリーンな地熱と原子力発電の時代」というビデオを見て、いよいよ中へ。

ドボク好きにはたまらない。
ヘルメットを着けたりせずにこれだけ発電所内をフラフラ歩けるのは、やはり安全な証拠ってことですね。


これで1時間ぐらいつぶしたけど、それでもまだオープニングまで時間がある。
少しドライブでもするか、と車と走らせると、

「日本一の枕木階段」を発見。
昭和63年に廃止になったJR山野線の枕木を利用した枕木階段だそうで、時間もあるし登ってみるか。
手羽は高所恐怖症だけど、陸続きの高いところは好きなんです。よくいいますよね。「天才とイケメンは高いところ」が好きって。

でも・・・・この階段・・・ハンパない・・・しかもこの天気・・・普段歩かない手羽にはかなりハードルが高いような気がするんだけど・・・


  • 登っても登っても先が見えない。前に進んでるのかな・・・


  • 振り向けばずいぶんあがってた。そうだ。一歩づつ進むことが大事なんだ。

普段なら絶対に登らない階段だよなあ・・旅がそうさせちゃうんだよなあ・・スキー場の女性が美人に見える的な、旅だと階段がエスカレータに見えちゃう的な、

おおおおお。ようやく頂上が見えてきた!!!(涙)
がんばれ、手羽!もう少しだ!!
一歩づつ前に進めばそこにゴールがあるんだああ。

え。角度が変わってまだあるの・・。
人の心を折ってしまいそうなトラップ。きっとここを登った人は誰もがそう感じだはず。
ここを「嘆きの丘」と名付けよう・・・。
 

踏ん張ってなんとか頂上の展望台へ。
うん。確かに景色はきれい。

霧島についてずっと思ってたことが2つあって、

空港が近いこともあって、空を見上げると、どこかしら飛行機雲があるってこと。
羽田とかじゃこんなにきれいに常に飛行機雲が見えることってありませんよね。
アド街さん、「飛行機雲の街 鹿児島」をコピーに使ってください。
ちなみに今日のアド街は「国分寺」です。ムサビは・・出てこないかな?

それともう一つは、

道路沿いにずっと彫刻作品があること。

ここ湧水町は将来像を「人と自然が織りなす芸術のまち」とし、チェンソーアート全国大会を開催したり、様々な場所に作品を設置しています。
彫刻は周りの空間へ影響するのと同時に、周りの空間から影響を受けやすいもので、この青空と自然の背景は彫刻との相性がいい。ここにいたら彫刻を作りたくなるだろうなあ。

とってもいいのは、「ちゃんとキャプションが置かれてる」ことですね。
彫刻作品を見かけたら必ずチェックするようにしてるんだけど、当然のようでいてこれが意外とできてないんですよ。誰の作品かわからない。
そしてキャプションの場所も作品との関係性を見て設置されてるのが一目でわかります。


んでここからは霧島アートの森へ行った後の話になります。

霧島神宮へ行き、

ホテルにチェックインしてから、温泉に入り、夕飯は近くの食事処へ。

なにからなにまでうまい。
郷土料理「とんこつ(豚の角煮みたいなもの)」もそうだし、鳥の刺身(ナマスと一緒に食べるのが絶品)もそうだし。
でも一番感動したのは、

さつま揚げでしたね。
今まで何度も食べてるものだけど、こんなに本物が旨いものだとは思ってなく衝撃で。
焼酎がグイグイ進みました(笑)


んで、翌日14日(金)。
朝早くホテルを出て、鹿児島市の方へ。

長島美術館へ。
オープニングにいらっしゃってた校友会鹿児島支部の支部長さんから「ここの美術館はいいわよー」と言われたので、ぶっちゃけ、あまり期待せずに行ったんですが

館内は撮影禁止だから写真がないけど、ルノワール、シャガール、ユトリロ、ローランサン、ミロ、モディリアーニ、ロダン・・・「ち、ちょっと待って。どうやってそろえたの・・」と思える作品ばかり。ここ、かなりの穴場です。

おおお。
秋田公立美術大学にもあった中村晋也さんの「EOS」だ。また会えるとは。
 

そしてなによりもこの長島美術館の売りは

桜島の眺望ですね。「THE桜島」という景色を見ることができます。

そうだ。鹿児島に来たんだからあそこにも行かないと。

氷白熊の本家天文館むじゃき「しろくま」しかない。
鹿児島に来るのはこれで3度目なんですが、ようやく食べることができた(涙)


住所を見ると「いづろ通り」と書かれてる。

「あ。てことは」とグーグルマップで調べて某所へ行ってみることに。

恐らく鹿児島で唯一の美術研究所「いづろ画塾」さんです。
もちろん名前は以前から知ってたんだけど、熊本の九ゼミさんしかり、南九州の美術予備校は相談会で行ったことがなくて。

よし、「どうぞ武蔵野美術大学をよろしくお願いします」と突然営業しよう。
ぶっちゃけ「有休使って自腹旅行」なんだけど、ここで仕事っぽいことを入れたら出張扱いにしてくれるかもしれない。このままじゃ帰ってから「記事読みましたけど、手羽さんは鹿児島で遊びまくってただけじゃないですか。これで仕事ですか?」とスタッフに言われてしまう。
言わせてなるものか。ひと時も仕事のことを忘れてないんだよ!

休塾日でした。
仕事終了(涙)
やっぱりこういうのはアポ取っていくもんなんだな・・・。


とりあえず、

女子美と東京造形とタマビのポスターが貼られてることを確認。
しかもタマビは2年分。ムサビはポスター送ってないのかな(涙)
あ。今日からこの3美大のオープンキャンパスがスタートしまっせ。
【いよいよ】タマビとジョシビとゾーケイのオープンキャンパスは今週末!
今日も暑いから、行く人もスタッフも水分補給しっかりね。



んで、さらに海岸線を車を走らせて、

仙巌園
ここに来るのは2回目。


  • 反射炉。反射炉と聞くとTOKIOを思い出しちゃうのは手羽だけじゃないはず。テレビの力は大きいなあ。


  • 仙厳園からの桜島も最高。写真よりももっと近くに見えます。


  • 日本でも珍しい猫神を祀った猫神社。


ところで、なぜタイトルで「今最も熱い鹿児島」と書いたかというと、もちろん「すんごい暑かった」のもありますが、

2018年大河ドラマの主人公は西郷隆盛なんです。
2018(平成30)年 大河ドラマ「西郷どん」出演者決定!
・・・と知ってるふうに書いてますが、鹿児島で知りました。ちょうどクランクインした直後みたいで、結構いいタイミングで来ちゃったんだな、と。

みなさんもぜひ鹿児島へ!!


以上、

鈴木亮平が西郷さんを演じると聞いて、どうしてもパンティをかぶった西郷さんしかイメージできない手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。