【ビダニュー2017】必死に友達を作る必要はないっ!

2017年3月31日(金) もう3月も終わりなんだ・・早いなあ・・。

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昨日書いたとおり、美大は友達を作りやすい仕組みの大学なので、いっぱい友達を作った方がいい。
ただ、全力で友達作りに励む必要もない、と手羽は思ってて。

今日は「友達が少なくてもいいんじゃね?」という話。


理由は3つあります。
一つ目は「友達作りにはリスクを伴う」から。
高校まで自分の周りにいたのは「同じ地域で自分と同じ年代に同じような環境で育った人」だったんじゃないかしら。でも大学では一気に出身地域・年齢・思考・価値観の全然違う人たちと出会うことになります。
それが大学で学ぶ良さなんだけど、ほんとに広い社会には様々な人がいるわけで、すごく仲良くなった人に裏切られたり、実は「やばい人たち」だったり、「何かの勧誘」だったり、様々なケースに遭遇する機会が増えるということでもあります。

何を隠そう手羽もありまして・・・。
大学卒業直後、友達が周りにいなくなって寂しくなった時期に外で知り合ったすごく優しくしてくれるグループが声をかけてくれたんです。そのグループ主催のスポーツ大会に何回か出て、それがすんごく楽しかったの。んである日「●●さんの家でキムチ鍋パーティやるけど来ない?」と誘われてホイホイとマンションに行ったら、おもっきし「某宗教の勧誘」で。10人対手羽という状況で。いろんな人から「『キムチ鍋』ってところで気づけよ」と言われました・・。
心に隙間があると、見透かされちゃうんですね。

今の学生さんは私たちの頃より「外に出ていく」「周りとつながろうとする」意識や能力が高くて本当に感心するんだけど、その能力に合わせた「もしもの場合の免疫力」ができてるかというと、ちと疑問に思ってます。
人を信用しすぎるといけないこともある。でも、人を信用しなければ友達ができない。
なので、心の中に「この部分までなら裏切られても大丈夫」というスペースを作っておいて、「この人は大丈夫だな」と思ったら次のステップに移行する、という考え方を持つと後で何か起きたときに自分の気持ちが楽になりますよ。そうすることである程度「うん。これは想定内」で終わらせることができ、自分が傷つく部分を減らせる。

昨日の記事で紹介したグループは安全が保障されてるグループですが、それ以外だとやはり私たちが見て「怪しい」ものもあります。「授業以外のグループに参加してどんどん活動しよう!」とは言い切ることができない。怪しいと思ったら、サクっと抜ける勇気と「ま、想定外(笑)」と思える気持ちが大事。


  • 一生懸命友達作りする必要はない *写真は本文とは関係ありません。

 
二つ目は、「友達作りを優先しぎると大事にすべきものが見えにくくなる」から。
友達を作りたいばかりにあちこちに顔を出して、いろんな新歓にも出席し、サークルもいくつか入って、いろんなLineグループに参加し、ついでにバイトもいろいろやって、他大学生との交流も作って・・ということをやっていると、キャパが小さな人はいつか破綻します。
いずれ「課題を取るか、友達を取るか、恋人を取るか、サークルを取るか、バイトを取るか」を選択するはめになるでしょう。「課題はやるのが面倒だし、学費は親が払ってるから自分が損するわけじゃない」と思ってしまい、この選択肢だと友達か恋人かサークルかバイトを取ってしまう人が多い。 確かに課題を提出しなくても高校の時のように誰かから厳しく怒られることもないし、締切り2日前ぐらいにチャチャーとやっても教授は点をつけてくれるかもしれません。

「今しかできないことをやる。」
大学生活ではすごく大事な言葉です。でも本当は(やるべきことをやった上で)今しかできないことをやる」なんですよね。 「(やるべきことをやった上で)」は 「当然だからそこまで言わなくてもいいでしょ?わかってるでしょ?」と省略されちゃってるだけなんです。それに気がつかずにこの言葉の表面だけを信じちゃうと痛い目にあいます。
 
 
 
そして3つ目は、「友達がいなくたってなんとかなる」ってこと。
友達がいなくても、「だからなんなのよ」と思える気持ちも大事で。
「一人で美術館や買い物に行った方が相手のペースに合わせなくていいし、すんごい楽!」
「一人でごはん食べるのが何がいけないの?」
「メディアはみんなで仲良くやってたら『リア充ww』とバカにし、一人だと『ぼっちww』と小バカにしてるんだよ?あいつらはネタになればどっちでもいいんだよ!」
「もともとアーティストは一人で頑張るもの。周りの美大生は数年後には自分のライバルになるわけで、その人を成長させてあげるいわれはない」
・・・てのは極端だけど、そういう気持ちもどこかに必要ってことね。
やっぱり少しは友達がいた方がいいけど(笑)


  • 一人だって楽しいんだもん!(涙) *写真は本文と関係ありません。

大学時代にできた友人は今後間違いなく人生の財産となり、一生の付き合いになる人が多いです。
でも、そんなに心配しなくても自然とできるもんで、出会いなんてそんなもんです。焦る必要はない。特に美大って「(なんらかの形で)美術・デザインの世界で生きていく覚悟をしてる」という共通項を持ってる人しかいないわけですから。
これってかなり幸せのことなんです。


裏ワザというか王道というか、仲間を作るために「教授と仲良くなる」という方法もあります。

あ、教授を友達にするって意味ではなく(笑)、教授は知識や経験値はもちろん、外との(安全な)関係が学生さんよりも圧倒的に広いし、企業や役所とつながってたり、そこに集まってくる学生さんは同じ思考を持ってる可能性が高いので、興味のある、もしくはそういう教授に近づくのが仲間づくりの近道だったりするんです。
学生だけで作るグループよりも断然面白いはず。デ情・井口先生なんて典型例ですね。



以上、昨日は代休をとって、リンクロウ高校入学祝い・あかりちゃん塾通いスタートでスマホを作りに行ってた手羽がお送りいたしました。
さすがに高校生でLineができないと仲間に入れないのでガラケー→スマホにしてあげて、あかりちゃんにスマホ新規購入、それと一緒に奥さんと手羽(スマホとWi-Fiルーター)も機種変更、全部で5台。

10時に吉祥寺ドコモショップに行って、2時間待ちでやっとカウンターに座ることができ、全部の手続きが終わったのが5時前・・・7時間ドコモショップにいました(涙)

「Lineできなくちゃ仲間に入れない」ってもどうかと思うけど、仕方ないっすよね。
手羽は自分の生活を守りたいのでLineをやらないようにしてますが。(一度入れたけど削除した)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。