タマビがシン・ゴジラ卒業式で盛り上がってる間、ムサビでは「こだいら3・3・3バースデーセレモニー」をやっておりました。
イベント趣旨はこちらをご覧ください。
■【新しい道路が生まれる日】こだいら3・3・3バースデーセレモニー が行われます。
ただの「道路開通式」ではなく、ムサビにとって大学史に残る日ともいえます。
話は1日前の3月22日からスタート。
翌日のイベントに向けて小平第十二小学校の4年生たちと予行練習。
小平市さんのご協力で前日に現地で練習をすることができたんです。私たちも横断歩道以外の場所に入るのはこの日が初めて。
しかし4年というとギャングエイジだから、男の子たちは言うことを聞かない聞かない(笑)
本番でどうなるか不安を抱えつつイベント当日を迎えるのであった。
そして3月23日(金)。天気は曇り。
「こだいら3・3・3バースデーセレモニー」当日。
視覚伝達デザイン学科3年環境デザインクラス「チームみみみ」のミーティング。
「チームみみみ」は就活しながらの制作進行で、雨の中ポスティングをしたり、パンフレットを作ったり、かなり大変だったはず。ほんとに感謝しています。
小学生たちが作ったパレードカー(ミニお神輿)の最終チェック。
このパレードカーは、4回にわたる図工の連携授業を通して制作しています。
小学校周辺にある小平市の名産品や身近な建物などがモチーフになってて、ムサビ12号館や小平名物である郵便ポスト、糧うどんもあれば、なんと「お墓」もありました。
そう、近所にお墓があるんですよ。どうしても私たちはストッパーがかかってしまい「お墓」をモチーフにしようとは思わないけど、いつも自然と目に入るものだし、この地の住民であればずっと付き合うものなわけで、「身近なもの」と言われたら確かに「お墓」なんですよね。
こういう子供の素直な視点にいつもハっとさせられます。
「手羽も自分の気持ちに正直になろう」と、
一度やってみたかった「道路で寝てみる」を実行。
あ、松本伊代・早見優的に炎上したら困るのでちゃんと書いておきますが、「開通前の道路」なので念のため。
「手羽さんってほんとに空気が読めないですよね。あ、いい意味で」
「おっさんが普通そういうことやります?あ、いい意味で」
とスタッフに言われる。褒められた!
てなことをやってたら、いよいよ時間になり、
祝辞のあと、いよいよ「ワクワクずんちゃかパレード」のスタート!!
ラテン音楽研究会の演奏をバックに行進。
練習と違ってみんなとっても良い子でした。
あ、テレビ局の取材も入ってましたよ。
総勢60人によるテープカット。
人生で一度やってみたいことの一つですよね。
すると、なんてことでしょう。天から「今日はぼくのためにありがとう!」的なみみみちゃんのメッセージが聞こえてきました。「どこからマイクでしゃべってるんだ?」とみんなが周りを探してたけど、違うの。
みんなの心の中にみみみちゃんはいるんだお!
こうやって、この場所で集合写真を撮れるのは、最初で最後ですね。
大きくなったら自分の子供に、「ママが10歳の時にこの道路が完成して、この場所でみんなで記念撮影したんだよ」と話してくれたら。
ここまでがムサビ主催で行われた午前の部。
午後は小平市主催による正式な道路開通式で、私たちもお客さんとなります。
着々と開通式の準備が進みます。さっきからちょいちょい映ってる紅白幕やテントは開通式用に小平市さんが準備されたもので、ムサビだと多分違う装飾にしてるかな(笑)
この区間の正式な名称は「小平都市計画道路3・3・3号 新五日市街道線(小川町一丁目区間)」です。全面開通ともなればかなり派手なイベントをやることになるでしょうが、あくまでも「1区間の開通」なんですね。
開通式が始まりました。
小平市・小林市長によるご挨拶。
考えてみたら市長さんにお会いする(お見かけする)機会が昔より増えたような気がします。意識してそうしてるわけではないけど、以前より小平市と大学が一緒にやることが増えたってことなんだろうなあ。
ちなみに4月9日に小平市長選挙があるそうです。
長澤学長による祝辞。
んで、ここから余興で、ラテン音楽研究会の登場!!
最近、芸祭でラテ研をじっくりみてなかったんだけど、今は男性ダンサーもいるんですね。
サンバっていうと布地の少ない女性ダンサーをイメージしちゃうけど、こういう格好の男性も悪くないなあ、とつい見とれてしまいました。あ、そういう意味じゃなく。
ラテ研のみんなもどうもありがとう!
そしてテープカット。
警察車両を先頭に、2017年3月23日(木)午後2時、無事に開通しました。
もう道路に寝っ転がったりできません。よい子は真似しちゃダメだからね。
車が通った瞬間が、「ムサビが完全に北キャンパスと南キャンパスに分かれた瞬間」であり(厳密には違うけど)、ムサビとして約10年がかりの大事業が一段落した瞬間でもあります。
今まで関わってこられた建築チームのみなさん、ほんとにほんとに長い間お疲れさまでした。
この300m近い直線はパレード向きな道路なので、今後お祭りとかで使われるかもしれません。
ただ、300m近い直線で信号がなく、なおかつ立川からの抜け道だから、猛スピードの車が走りそうな気もして。学生さんは横断歩道を渡る時はほんとに気を付けて。
学生さんと教職員には早く新しくできた道路・・というか歩道を歩いてほしいと思ってます。
今まで正門が地域に開かれた唯一の箇所だったけど、この開放的な300mの歩道を歩くと「あああ。地域の中に大学があるんだなあ」とすごく感じられるんです。物理的な変化によって気の持ち方も変わるわけで、「大学がこれからやらなくちゃいけないこと」の共有イメージも少し変わりそうな気がします。
で。
「空気読めない手羽さんならやってくれますよね?あ。いい意味で」
「普通のグループ長とは違いますよね?あ。いい意味で」
とスタッフに言われる。
そんなに褒めるなら仕方ない。
歴史に残る333号線ムサビ関係者第1号車両は手羽がもらいました。
この小粋な真っ赤な日産ティーダラティオが六本木と鷹の台の運搬車両になりかけてる手羽号です。
大学史スタッフはこの写真と一緒に「2017年3月23日、大学の人間として初めて手羽号が333を渡った」と記録残しといて。50年後の入学式の時に田中誠治記念室でパネル展示されるといいなあ。
ばいちゃ。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。