クマアカの文化芸術アソシエイツ育成プログラム気仙沼視察研修レポート

2017年2月6日(月)

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入試アドバイスシリーズ「ビダモン」をお送りしてますが、
【ビダモン2017】美大受験生へのアドバイス。まずは交通編
【ビダモン2017】美大入試当日に関する11のアドバイス
【ビダモン2017】美大実技試験に関するたった1つのアドバイス
【ビダモン2017】美大学科試験に関するたった1つのアドバイス
ちょっと休憩。受験生へのアドバイスはだいたい書き終ったってのもあるんだけど。
あ、でも今日はムサビ学科試験ですね。頑張って!!


先日紹介した全国芸術系コンソーシアムの「文化芸術アソシエイツ育成プログラム」がすでに動いてまして、熊本組は2月2日、3日、気仙沼組が2月5日,6日と視察研修にいってる最中。
研修に参加してるクマアカさんから気仙沼視察研修レポートが届いたので今日はこちらをお送りします。
グレー太文字がクマアカさんのレポート、黒文字が手羽補足コメントです。
 
 

 

クマアカです。
気仙沼視察研修、ひとまず無事に1日目終了しましたので簡単にレポートをお送りいたします。


  • 集合場所のくりこま高原駅


  • バスから気仙沼の海を見つめる。

気仙沼組はアソシエイツ研修生の他、引率の藝大教員3名と文化庁の担当者2名が参加。
研修生は音楽系から東京京藝術大学大学院・上野学園大学・昭和音楽大学・愛知県立芸術大学大学院、美術系からは東京藝術大学大学院、筑波大学大学院、常葉大学、そして武蔵野美術大学が名を連ねてます。

このメンバーは各大学から推薦された在学生or若手卒業生で、なおかつ試行版といえる第1期生。しかもかなり時間がない中での人選だったんで、おそらくどの大学も「この企画で真っ先に思いつく人」「全幅の信頼を寄せてる人」が選ばれてるはず。
レポートを書いてくれてるクマアカさんはムサビ芸術文化学科卒で、やはり私たちが「この人なら間違いない」と思ってる人です。もひとつ選んだ理由があるけど、それはいつか書きます。


午後にリアス・アーク美術館に行ってきました


  • 美術館入り口(奥が美術館建物)


  • 美術館入り口へ

展示を見たあと、学芸員の山内宏泰さんと質疑応答を交えながら美術館や震災のことについてお話しを伺いました。

リアス・アーク美術館と山内さんについては、こちらの記事に詳細がでています。
アートの社会的機能、役割について|山内 宏泰|ネットTAM 

「リアス・アーク美術館」という名前は知ってはいたけど、実は震災後に作られた記念館だと思ってまして・・。山内さんは震災前から津波に関する企画展を開いていたそう。
手羽は2012年に仕事で石巻に行き、「この被災地の姿・状況を子供たちに見せて、受け継がせるのが親の役目だな」と感じ、翌年2013年夏に家族で石巻→気仙沼を訪問しました。


  • 2013年8月手羽撮影。

手羽は行く前は「ボランティアで行くならいいけど、観光でいくって失礼でしょ」という考えでした。でも実際に目で見ると「そんなことは現場を見てない人間の声。この光景を受け継いでいくのがこの時代に生きてる自分達の役目だし、なんでもいいから少しでも現地にお金を落とすことが大事」だと気が付いたのがこの時。
9月に熊本に行ったのもそういう理由だったりします。
 


  • 6_美術館から気仙沼の街がみえる所

リアス・アーク美術館の展示、学芸員の山内さんのお話しは、とても興味深かったです。

展示について細かいことは長くなりそうなので割愛しますが…震災というものを伝える、知らせる、ためにすごくよく考えられた内容でした。山内さんが物(作品?)は文化や記憶(その他色々?)の媒体なのだとお話しされていたのが印象的でそれがよく分かる展示になっています。
今までなんとなく遠ざけて自分からは見ないようにしていた、津波の被害の様子を一気に大量の写真で見て、非常に疲れました。

全然楽しげに書けなくてすみません!今日は特に見た内容が内容だったので… 
色々と考えることの多い旅ですが、ひとまず明日無事終えられるよう頑張ります!



「『研修が面白い!』的な楽しい感じのレポートを送ってね」とお願いしたからでして、もちろん考えることが多いものについては率直に書いてもらっていいので(笑)


PS

ん?

夕食は予約していただいたお店でいただいて、藝大の先生方もご一緒に全員でホテルの部屋で飲み直して、解散しました。

今回参加しているアソシエイツの気仙沼メンバーは、こういうプログラムに参加するだけあってか、皆さんよくお話しされる方で、移動中も食事中もとりあえず和気あいあいと過ごしています。よく飲まれる方も多く…。


美大生・音大生にこういう交流が生まれるのが研修プログラムの裏の最大の目的かもしれない(笑)
研修生の方もそうですが随行されてるスタッフの皆さんもお疲れだと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。
 

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。