使い方はアイデア次第、クリエイターのためのオープンスペース誕生
あたらしいアートスペース「桶屋 Artists' Creative Labs」が、来週11月5日に東京・八王子にオープンする。20代の若手作家髙優真が自ら企画して立ち上げるこのスペース、なんと設計は建築家・永山祐子によるもの!改装は、髙石自らが手を動かして行なった。アーティスト自らが、スペースの運営もするなんてエネルギーを感じてならない。
通りからガラス張りで中まで見える外観。中には、ギャラリーとして使用できる多目的オープンスペース、立体作品を制作できるスタジオ、そしてシェアハウスが併設されている。アーティストだけでなく、デザイナー、フォトグラファー、プログラマーなどジャンルを問わず各分野に精通したメンバーが所属。創作を触発する開かれたラボラトリとして、 創造の常識にとらわれず、日々の実験で生まれる独自の技術と最先端の技術を駆使したアプローチで、新たな試みに挑戦する。
オープンスペースでは、今後展示やワークショップなど、アートにかかわらず幅広く企画の持込みを歓迎するとのことなので、展示をしたい美大生は必見!!
なんでスペースの運営を始めたの?もっとスペースの写真がみたい!という人は、インタビュー記事がすでに掲載されているのでチェックしてみて。
>> 作家一人でできることなんて限られているから、コミュニティ作りから始めてる ─現代造形美術作家 髙石優真
>> シェアハウス・シェアアトリエ、ここを未知数なコミュニティに。 ─現代造形美術作家 髙石優真(近日公開予定)
初回の展示は、若手芸術家たちによる展示、題して「東京都芸術家」
オープンに合わせて、都内で制作活動を行う20 代後半~30 代前半の若手の芸術家によるグループ展「東京都芸術家」もスタートする。
出展するのは、見方を変えれば立派な美術作品になるのではと「折り紙」や「人の行為」をモチーフに作品を制作している堀 康史、キネティックアート・オリジナルプロダクツを生み出す杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニットmagma、光る素材や透過性の素材など物質感が希薄に感じる素材を用いて彫刻の新しい表現について探る森 貴之、フェルトや紙で制作する青木 春菜、生体がもつ一生の記憶の形として残る形骸・骨格を扱い制作する髙石優真、現代社会の抱える不安や恐怖などをモチーフにシュールで狂気的な映像作品を生み出す山田遼志、そのほか、藤元明と藤崎了一が加わり合計8組。
偶然だというが、ギャラリーに所属せず、ユニークな活動手段をとる作家ばかり。卒業後の生き方・活躍の仕方も気になる8組だ。
オープニングパーティーは誰でも歓迎とのこと! アートシーンの今後を担う芸術家たちの現在を見に、このあたらしいスペースに足を運んでみてはどうだろう?
▼スペース概要
桶屋 Artists' Creative Labs
設計:永山祐子(建築家)
運営:髙石優真(現代美術作家)
住所:192-0063 東京都八王子市元横山町3-9-3
URL: http://okeya.jp
▽展示概要
「東京都芸術家」
会期: 2016 年11 月5 日(土)~27 日(日) ※金土日:11:00~19:00、月~木は閉廊
会場: 桶屋 Artists' Creative Labs
出展:堀康史、magma、森貴之、青木春菜、髙石優真、山田遼志、藤元明、藤崎了一
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(執筆:上野 なつみ)
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