IAMASがどんな研究をしているか気にならない?修了研究発表会が開催!

デザインやアート、情報科学を中心に、しかしそこに留まらない多彩なバックグラウンドを持つ人材が参集する情報科学芸術大学院大学、通称IAMAS。デザインやアート、地域社会との交流など、様々な領域を包摂する複数のプロジェクトを、メディア表現の社会的・文化的な実践として進めている。2月25日から開催される「IAMAS 2016」では、学生の修了研究発表に併せて、そんな複数のプロジェクト研究を同時に見ることのできる好機だ。

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IAMASって?情報科学芸術大学院大学の研究領域

情報科学芸術大学院大学(Institute of Advanced Media Arts and Sciences)は、英語の略称をとって通称IAMAS (イアマス) と呼ばれている。PARTNERでランキング上位に入るインタビュー記事の真鍋大度氏もその卒業生。他にもメディア文化・産業の広汎な分野で活躍する人材を数多く輩出し、国内外から高い評価を得ている。
先端的技術と芸術的創造との融合を理念に掲げ、新しい文化を発信する教育機関として、また情報社会の中での新しい表現者の養成拠点として開学。いまでは社会や時代の変化と共に活動も多領域に亘ったものとなり、新しい仕組みや道具を生み出すインタラクションデザインやメディアプロダクト、新たな表現を創造するメディアアート、新しい社会のあり方を提案するソーシャルデザインなど、未知の領域を開拓している。
以来、このIAMASには新しいものを生み出したいという強い意志を持った、幅広い分野の経験や見識を持った多様な教員や学生が集ってくるのだ。

>> 関連記事「IAMASという大学院大学『IAMASに来る人、IAMASでできること』」


そんなIAMASで来週から修了研究発表会兼プロジェクト研究発表会が開催される。会場となる岐阜県のソフトピアジャパンセンタービルは名古屋駅から30〜40分。アクセスはお世辞にも「いい」とは言えないが、そこで出会う最先端のクリエイティブに出会えることを思えば、ちょっとしたいい旅になりそうだ。



修了研究発表会でユニークな研究が披露される

IAMASらしい、他の芸大・美大以上にさまざまな表現や技術を用いた既存の枠にとらわれないユニークな研究・作品が誕生した。IAMAS での2 年間の集大成として、独自の発想によって生まれた修士作品の数々を展示・発表される。

▼出展者一覧
 Scott Allen /伊藤 大作/大久保 雅基/大澤 悟/大野 陸昌/大山 千尋/北堀 あすみ/
 櫻井 亮大/篠田 篤/島影 圭佑/瀬長 孝久/ソル スンジェ/竹内 環/富塚 裕美/
 永田 美樹/日栄 一真/東谷 俊哉/ユキ・ヒライ/蛭澤 法子/古郡 唯希/山本 一彰


▼出展作品例

Excessive Motion / 大澤 悟
ものの動きをデザインに取り入れる試み。ものがインタラクティブに動くと、人はメタファを過剰に感じることがある。動きをデザインする上では、このメタファを慎重に扱う必要があると考える。


おばあちゃんとつくることをつくる / 富塚 裕美
高齢者の暮らしにおける小さな創造を地域社会に活かすためのデザイン。日常の暮らしの中で小さな楽しみとして今まで様々なものを作ってきたおばあちゃん達に注目する。彼女達が家の中から外に出て私達と一緒につくることの意味とは?


囁きの計算機 / 東谷 俊哉
囁くことで始まる思考実験。マジョリティーが支配する概念から脱却し独自のコミュニケーションの方法をとる私たちは、日々の倫理的問題に対し新たな見解を獲得する。



算道 / 山本 一彰
算道とは新たに開発した計算完備な計算手法「論理珠算」を用いて、計算の宇宙を探求する道である。第19 回メディア芸術祭アート部門新人賞受賞作品。 http://sando.monophile.net/



※ほか約17 作品を展示。



他領域に渡るプロジェクト研究も、IAMASの魅力

また今年は、IAMASの研究活動の主幹となる、多領域に渡るプロジェクト研究が活動。メディア表現領域の社会的な意義をはかりながら、高度な研究成果や技術開発を目指して、領域横断的に運営される授業群だ。今回のイベント「IAMAS 2016」ではこれらプロジェクト研究の成果を展示される。


  • ものづくりオープンメソッドプロジェクト

  • 車輪の再発明

▼プロジェクト一覧
アートを/で考える
あしたをプロトタイピングする
IAMAS 図書館
HDII 高精細映像技術を用いた表現研究
Craft, Fabrication and Sustainability
これからの創造のためのプラットフォーム
3D スキャニング技術を用いた
インタラクティブアートの時空間アーカイブ
車輪の再発明
体験拡張環境
根尾コ・クリエイション
福祉の技術
美濃のいえ
メディア・地域・鉄道
メディア表現アーカイブ
ものづくりオープンメソッド



▼開催概要
会期:2016年2月25日(木) 〜 2月28日(日)
会場:ソフトピアジャパン・センタービル(岐阜県大垣市加賀野4 丁目1-7 )
開場時間:10:00 ‒ 18:00 ( 初日のみ 13:00 ‒ 18:00 )
入場:無料
公式サイト:http://www.iamas.ac.jp/exhibit16/
主催:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]

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