Tokyo Midtown Award 2016アートコンペ2次公開審査会に行ってきた

明日は事務局引っ越しだっていうのに、またしても1日大学にいない手羽です。もう本番にかけるしかない!

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昨日7月27日(水)はTokyo Midtown Award 2016アートコンペ部門の2次公開審査会がミッドタウンホールBで行われました。東工大ワークショップは午後からだったんで午前の部だけ聴講。

手羽が2次公開審査会を見るのは3年目なんだけど、これがかなりガチな講評会でして。
「この要素、意味ないんじゃない?」「エントリーシート提出時の案の方がよかったのに。なんで変えたの?」とストレートに言われたりで、一緒に行ったラウンジのアシスタントディレクターはファインアートの講評会を見るのが初めてで感動してました。
ファインアート経験者だと授業では先生からもっと厳しいセリフを言われるんで厳しい講評会は慣れっこなんだけど、初めてこのガチ講評会を見た人は「審査員は若者をそんなにいじめてどうするんだ!!」と思うかもしれない。といっても観覧者は学生さんが多いようだったし、ムサビ生が結構いた(笑)


会場内の撮影や電子機器での記録はNGなので一切会場の写真はなく・・。
どこまで言っていいのかわからないんだけど、資料も配られたし、多分このあたりまでなら大丈夫だろって範囲で書かせてもらいます。

応募された男女比は女性51%・男性49%。どの美大も女性が7割になってきてるのにほぼ半々なんです。年齢分布は平均年齢28.8歳で一番多い層が33歳。
2次に残った12人の最終学歴(大学院・在籍生含む)は、
東京藝術大学3名
多摩美術大学2名
武蔵野美術大学2名
愛知県立芸術大学1名
東北芸術工科大学1名
東京大学1名
早稲田大学芸術学校1名
不明1名

藝大のお1人はタマビから藝大大学院進学組なので、今年も藝大とタマビが強いってことですな。

んで1次通過者となると12組中女性は3名とさらに減ります。また平均年齢は31歳・・だけど現役大学生がいるから平均が下がってるだけで、卒業生だけでみると全体の年齢は30歳代半ばかな?
ミッドタウンアワードは応募年齢が39歳までなので「年齢制限になる前に」という心理が働いてるのか、大学卒業後、作家希望者が10年作品を作り続けてる人は男性の方が多いってことなのか・・美大で卒業後10年調査をやってみる価値はあるのかもしれない。「作家になった人が勝ち組」という意味ではなく。

そして、これも手羽の完全な推測ですが、デザイン系や建築系学科卒のアートコンペ応募者(もしくは1次通過者)が増えてるかもしれません。前は油絵・彫刻・工芸系卒しかいなかったと思うけど、12名中3名が建築系学科卒だし、1名はムサビのデザイン学科卒。去年の準グランプリもムサビ建築の学生さんだったしね。
これはコンセプトの立て方やプレゼンシートの作り方がデザイン系・建築系学科卒の方がうまいことが影響してるかもしれません。
やはりファイン系の方は説明が苦手っぽい。「ファインアートと言えども大学院だったらもう少し自分の作品を人に説明できた方がよくね?その誰もがその作品の肝だと感じる部分をすぐに説明できないのはまずくね?」と感じた方が何人かいまして・・。手羽も彫刻卒なんで「うるせーよ。言葉よりも作品勝負なんだよ!」という気持ちも重々わかるし、美大の大学院ファインアート教育の抱える問題なのかもしれません・・。


午後はラウンジに戻って、東工大合同ワークショップ2日目。

1日目の様子はこちらをご覧ください。
東工大×ムサビ合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2016」スタート!

グループでアイデアを固め、明日の中間プレゼンにそなえてもらいます。でもまだアイデアのジャンプが足りない感じだったんで、アイデア出しのヒントを少しだけ手羽からさせてもらいました。


  • 右側はグローバルなAグループ。こういう時にホワイトボード壁面は重宝されますな。


  • Bグループ。だいたい制作物は固まってきた様子


  • Cグループはガラス面にポストイットを貼ってディスカッション


  • Dグループもホワイトボード壁面を使い、床に座って議論してました。

「アイデア出し・アイデア固め」だと机よりも、情報をみんなで共有・可視化しやすい壁面の方がやりやすいってことですね。


さ。今日から場所を東工大ものつくりセンターに移動し、東工大ステージの始まり。
参加してるムサビ生に業務連絡。
ものつくりセンターの場所は、「大岡山キャンパス正門から守衛室、壁沿いにひたすら歩いて、『ないなあ・・道を間違ったかな?』と不安になった頃に右側にコンビニがあるから、その隣の建物の半地下。鳥人間コンテストの飛行機が中に飾ってるはず」でたどり着くはずです。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。