【全35校240作品を超える学生アニメーション上映!】インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル2025が今年も開催! #ICAF

2025年9月25日(木)

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先日の美大ネタまとめでも少し触れましたが、今年で23回目を迎えるこちらのイベントを紹介します!
   
インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)2025

●会期︓2025年10月10日(金)-13日(月祝)
●会場︓国⽴新美術館3階講堂及び研修室
●入場料:無料(入退出自由)
●主催:インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル実行委員会
●共催:日本アニメーション協会(JAA)、日本アニメーション学会(JSAS)

https://x.com/ICAF_info
https://www.facebook.com/InterCollegeAnimationFestival
https://www.youtube.com/user/icafchannel

Inter Collage Animation Festivalだから略称ICAF、私たちは「アイカフ」と呼んでいます。

ICAFは、20年以上の長い歴史を持つ、アニメーションが学べる教育機関の教員が推薦する学生作品を一堂に集めた学生アニメーションのフェスティバルで、手羽も都合がつけばできるだけ見に行くようにしてます。去年の様子はこちら↓
ICAF2024に行ってきた #陣さんと教え子たち #国立新美術館 #六本木アートナイト も少々
陣内先生から「手羽ちゃん宣伝してよ」と毎年言われてたのもあるんですが。
 
出品者たちはその後、TVアニメ分野やMVで活躍したり、アカデミー賞、カンヌやベルリン映画祭、広島・アヌシー・オタワ・ザグレブなど世界各地で行われているアニメーション映画祭で受賞することが多いんですね。「お。この作品、ICAFで見た!」ってことがよくあります。
NHK朝ドラのオープニングや「みんなのうた」はロトスコープやコマ撮りアニメーションがよく使われてますが、その多くはICAF出品者だし、映画化された「PUIPUIモルカー」の監督・見里朝希さんもその一人。見里さんはムサビ視覚伝達デザイン学科を卒業後、東京藝大大学院に進学されてるんですが、両学生時代にICAFへ参加してました。
あ、見里さんは最近だとNetflix「My Melody & Kuromi」もやってますな。

 
ICAFは幹事校(東京藝術大学、東京造形大学、東京工芸大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学)の先生で組織された実行委員会の持ち回り方式で運営されています。

2025年度は東京造形大学が運営担当校で、フェスティバル・ディレクターは東京造形大学アニメーション専攻領域の若見ありさ先生が務めています。
 
若見先生は砂絵アニメーションやコマ撮りアニメーション等をされてる方で、この赤ちゃんのコマ撮りも若見先生だったんですね。見たことある!
ちなみに今年のテーマは“多層化する世界ー共鳴と創造”

参加校は、
アート・アニメーションのちいさな学校、秋田公立美術大学、桜美林大学、大阪芸術大学、大阪電気通信大学、尾道市立大学、神奈川工科大学、金沢美術工芸大学、九州産業大学、京都芸術大学、京都精華大学、神戸芸術工科大学、嵯峨美術大学、静岡文化芸術大学、女子美術大学、女子美術大学短期大学部、玉川大学、東京学芸大学、東京工科大学、東北芸術工科大学、長岡造形大学、名古屋学芸大学、名古屋造形大学、日本大学芸術学部、比治山大学短期大学部、広島市立大学芸術学部、文化学園大学、北海道教育大学 岩見沢校(50音順)
で、幹事校・幹事協力校(尚美学園大学・常葉大学)を入れて歴代最多の35校!
自由公募ではなく「各大学(学校)の教員が協力しあって開催する展覧会(上映会)」では、ファインアート含めてこの参加校数のイベントは他にないです。

参加校のダイジェストPR動画も公開されてるので、5校だけピックアップしましょ。
ICAF2025東京造形大学PR

日本全国から参加してるのがわかりますね。

上映だけじゃなくイベントもやっていて、手羽が気になってるものをいくつかピックアップすると、まずはこれ。
■「ICAFとらのあな」みんなの作品見てみまSHOW!

●日時:10月12日(日)15時30分〜17時30分 
●会場:国立新美術館3階研修室


恒例企画となった中学生以上の生徒、学生が参加可能の講評形式の持ち込み上映会。
今年のアドバイザーはアニメーション作家のIKIF(木船徳光・石田[木船]園子)さん、アニメーション演出家の山城智恵さん、アニメーション作家のしょーたさんです。
9月30日(火)までにこちらの専用フォームからご応募ください。
 

 
続いて、
■特別企画 トークイベント1「学⽣アニメーションが拓くグローバルな視点と可能性」

⽇時:10⽉11⽇(⼟)15時〜17時
会場:国⽴新美術館3F研修室
ゲスト:伊藤⾥菜、オウ・セイ、⽊原正天、⼭中千尋、坂本サク(尚美学園⼤学)
司会:キム・ハケン(東京⼯芸⼤学)


今年のアヌシー国際アニメーション映画祭の卒業制作部⾨では⽇本の学⽣4作品がノミネートされました。そのノミネートされた4名の方と坂本サク監督を招いたトークセッション。
 
 
■オンライン特別プログラム「学⽣アニメーションの最前線へようこそ︕」

期間:9⽉24⽇(⽔)〜配信予定
ゲスト:⻄岡純⼀(株式会社スタジオジブリ 広報・学芸担当スーパーバイザー/TAAF2026 フェスティバル・ディレクター)村本 咲(アニメーション作家)


特設WEBサイトでは、強者ゲスト⼆名を招いて、今年度ICAF作品の作品批評をインタビュー。
 
 
■追悼企画「マイ・ストーリー 森まさあき先⽣と歩んだ時間」

⽇時:10⽉12⽇(⽇)13時〜15時
会場:国⽴新美術館3階研修室
ゲスト:キューライス、しょーた、⼭城智恵
司会:IKIF(⽊船徳光・⽯⽥[⽊船]園⼦)

 
⻑年ICAFの実⾏委員として携わられた東京造形⼤学アニメーション専攻領域の名誉教授・森まさあき先⽣が2025年3⽉24⽇にご逝去され、その追悼企画です。
森先⽣の作品上映に加え、多⽅⾯で活躍中の教え⼦たちをゲストに迎いたトークイベント。


アニメに興味ある方はぜひ!!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。