9月28日(土)12時、手羽は
東京ミッドタウンへ。
あ、東京ミッドタウン日比谷じゃなく六本木の方です。
現在、六本木ではこちらが開催中なのです。
■六本木アートナイト2024
●日時:9月27日(金)~29日(日)
●コアタイム:27日17:30~23:00、28日16:00~23:00、29日16:00~20:00
●会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、 21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
入場料:無料(一部のプログラム及び美術館企画展は有料)
六本木全体を舞台に繰り広げられるアートの祭典で、本当は名前の通り、暗くなってからが一番盛り上がるイベントです。昔はオールナイトでやってたけど今は遅くても23時終わりですね。ミッドタウンにデザイン・ハブがあった時はムサビも出展してたんで、毎年夜中の六本木をほっつき歩いてました。
ただ展示は昼間もやってるので、この時間にやってきた、と。
ガレリアB1に展示されてるのは、久保寛子さんの作品《あおぎつね》。
久保さんは広島市立大学芸術学部彫刻専攻を卒業後、テキサスクリスチャン大学美術修士課程修了されてます。
プラザB1では、
「TOKYO MIDTOWN AWARD 2024 FINALIST EXHIBITION」が10月9日まで開催中。
東京ミッドタウンアワード2024の最終選考に残った作品が展示されていて、
デザインコンペで気になったものを写真撮ったら、余さんはタマビ統合デザイン在籍で、栗本さんたちは多摩グラ卒、と二つともタマビだった。
こちらはアートコンペの作品。
大原さんはタマビから東京藝大大学院、何梓羽さんはムサビ大学院彫刻コースに在籍中。
この中から10月10日の授賞式で結果発表されます。
はたしてどの作品がグランプリを取るのか。
この流れで5階デザインハブへ。
現在この展覧会を開催中。
■東京ミッドタウン・デザインハブ 第110回企画展「ROOTS OF FUTURE 過去を探って、未来を見つける」
●会期:2024年9月20日(金)– 10月25日(金) 11:00–19:00(会期中無休・入場無料)
*9月27日(金)– 9月29日(日)11:00–20:00(六本木アートナイト2024に伴い開館延長)
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
日本デザイン団体協議会(DOO)のジャパン デザイン ミュージアム設立研究委員会がこれまで取り組んできた日本のデザインのアーカイブ事業を基にした展覧会。
ちなみに日本デザイン団体協議会とは、日本の7領域のデザイン団体(空間・グラフィック・インテリア・インダストリアル・ジュエリー・パッケージ・サイン)による協議会です。
なので、このカテゴリーってことなんですね。
10月3日には、土田貴宏さん・廣村正彰さん・内藤廣さんによるディレクターズトーク、10月20日はDOO ジャパン デザイン ミュージアム設立研究委員会めんばーのトークセッションが開催されるのでお時間がありましたらぜひ。(ともにPeatixより要予約)
ここから国立新美術館方面へ歩く。
途中交差点で
看板持ちを発見。
最初新築マンション案内かと思ったけど、よく見るとこれもパフォーマンスっぽい。
国立新美術館前にも。なんのパフォーマンスだろ?
てなわけで国立新美術館に到着。
このカット、これまで何枚撮っただろうか・・。
おお。これは!!
国立新美術館にやってきた理由は2つあって、ひとつめは
ムサビの大先輩の展示である「田名網敬一 記憶の冒険」を見ること。
もう圧倒されっぱなし。もっと早く来ればよかった。
そして2つ目は、こちらです。
■インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル2024(ICAF 2024)
●会期:9/26(木)〜9/29(日)10:00〜18:00(最終入場17:30)
●会場:国立新美術館 3階講堂、研修室
●観覧料:無料
ICAFの詳細についてはこちらをご覧ください↓
■【全33校240作品を超える学生アニメーション上映!】インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル2024が今年も開催!
場所は3階の講堂と研修室です。
ホワイトボードに書かれたタイムテーブル。
ちょうどタマビの作品を上映してるところでした。
そして、14時から行われる『陣さんと教え子たち』武蔵野美術大学 陣内利博先生 追悼企画に参加。
ICAF初代フェスティバルディレクターであり、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科(以降、視デ)名誉教授の陣内利博先生が今年3月にご逝去されました。陣内ゼミの教え子たち5人が学生時代の話を交えつつ、ICAFの軌跡と陣内先生についてふりかえる上映&トークイベント。
実は、「あ、ICAFの陣さんを偲ぶ会に行かなくちゃ」と六本木に行ったら、たまたま六本木アートナイトをやってた、というのが本当のところでして・・。
最初は1人ずつICAFに出品した卒業制作アニメを上映して、現在の活動紹介。
登壇者をそれぞれ紹介していきましょ。これがすごいメンバーなんすよ。
敷城こなつさんは、現在嵯峨美術大学で教員をされていますが、2001年に卒業制作でフルCG動画「オバサンバ清掃娘」を作った方です。
当時のPCのスペックで学生があの長さのあのレベルのフルCG動画を作って、かなり話題になりました。それを知らずに話を聞いてて、「え。え。オバサンバを作った方なの?!」と手羽も感動しちゃったくらい。
田中紫紋さんは、卒業制作のコマ撮りアニメ「新聞史」を見たテレビ朝日のディレクターさんに声をかけられ、新番組「報道ステーション」のオープニングを8年間担当されました。
田中さんのそのあたりの経緯や現在の活動については、こちらの動画をご覧ください。
今は流行ってるものを使う傾向にありますが、昔は新しいものを見つけるためにディレクターさんが動いてたから、こういうことがちょいちょいあったんですよね。
ちなみに田中さんが借りてた共同アトリエで一緒に卒業制作を作ったのが「TAROMAN」の藤井亮さんっていうんだから、どんだけゴールデンエイジなんだよ、と。
今津良樹さんは卒業制作で「アトミックワールド」を制作。こちらです↓
卒業後、東京藝大大学院アニメーション専攻に進学され、現在はフリーとして活躍されてます。
最近だとKing Gnu「SPECIALZ」 MVのアニメーションパートを制作されてますね。
早瀬 交宣さんは、視覚伝達デザイン学科の助手をされて、現在は東京工科大学デザイン学科の准教授。早瀬さんはドラマ「のだめカンタービレ」のエンディングを作ってます。
そして、見里朝希さんは、ムサビの卒業制作で「あたしだけをみて / Look at Me Only - Animation Short Film」
を発表して、コマ撮りとは思えないカメラワークも含め話題になった方。
その後、東京藝大大学院アニメーション専攻に進学され、ご存じPUI PUI モルカー
を制作しています。(もうすぐ映画版が公開されますな)
ちなみに見里さんは高校時代に行ったムサビのオープンキャンパスで、卒業生作品上映されてた今津さんの「アトミックワールド」を見て感動し、ムサビ視デに進路を決めたんですが、その今津さんと東京藝大大学院でたまたま同級生になる運命的な展開が待ってました。
そのあたりの話、そして視デ時代の話はこちらをご覧ください。
■話すのが苦手、天然パーマもコンプレックス…自信をくれたのが「アニメ」だった【アニメーション監督・見里朝希2】|BUSINESS INSIDER
後半は全員登壇して、
陣内先生との想い出などなど。
早瀬さんは助手さんやってたんでよく知ってる方だけど、作者名は知らなくても「オバサンバ清掃娘」「新聞史」「アトミックワールド」「あたしだけをみて」を手羽が早い段階で知ってたのは、陣内さんが「すごい作品を学生が作ったんだよ!これ見てよ」と何度も何度も自慢されたからで、学生自慢をこれだけする教員って他にいません(笑)
皆さん共通しておっしゃっていたのは陣内先生の「ムサビ愛」「学生愛」でした。
手羽も陣さんに負けないように頑張らないと。
17時半からムサビ映像学科・⿊坂圭太先生の公開ライブドローイングが始まるので後ろ髪ひかれつつ会場をあとにしようとすると、入口近くの作品に目が止まる。
小寺創太さんの《フィラー》という作品。
小寺さんはムサビ大学院油絵コースを修了された方で、修了制作をよく覚えてます。
この作品です。卒展で生まれて初めて手羽は悲鳴をあげそうになりました。
途中で紹介した「看板持ち」も小寺さんの作品の一部だと判明。
6か所に点在してるそうなんで、ぜひチェックしてみてね。
以上、21_21 DESIGN SIGHTでやってる「ごみうんち展」は、ゆっくり見たいのであえて行かなかった手羽がお送りいたしました。
別の機会にレポートします。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。